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その二

手汗で少し湿ったゲームのコントローラーを、胡座をかいた足下に置き、一息つく。


目の前にあるモニターに映し出されたゲームプレイ画面にはステージクリアを表す文字。


華美な装飾をあしらった衣服をまとったキャラクターが得物を振り回し、ポーズをキメて、決め台詞。


「……敗北の二文字はない、か」


有名声優さんが演じるキャラクターのセリフをオウムのように繰り返す。数十時間振りに発した声は酷く掠れていて、もう自分で自分が情けなくなった。


そんな自己嫌悪はさておき。


そう。敗北の二文字はない。昨今のゲームではまさにその言葉がすべてだった。


最近のゲームはやけに親切だったり、それでなくても少しネットで調べれば攻略法が簡単に見つかるご時世だ。


一度や二度と失敗することはあっても、今日び『詰む』なんてことはまずない。


まぁ、一々詰んでたら爽快感なんて微塵も感じられないだろうけど。ストレスがマッハで、別の意味でつんじゃうだろう。

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