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【1:0:2】 あの日の娘 ~ヒトゴエ~

作者: 撲銃

あの日の娘  〜ヒトゴエ〜


☆15分程度の台本です☆


開封マン ♂ :20代


様々な物を勝手に開封するなんとも厄介な奴だよ

初体験の時彼女が開封済みだったため彼は開封マンに覚醒した!



博士   両 :年齢不詳


色んな研究してますがまったく役に立っていません

そもそも大学も中退してたりする自称博士!でも研究熱心なので嫌わないで!


助手   両 :博士より10歳は下の年齢


博士の親戚でほぼ研究には興味はないが一応時給はもらえるので暇な時は

手伝っています 夢のために貯金をしてるよ 大体不機嫌だけどデフォだからね!



☆配役(1:0:2)


♂ ○ 開封マン:

両 △ 博士:

両 □ 助手:


☆補足・備考


※1 配役及び台本中の『○△□』は、

   各配役の台詞を検索する際の検索対象にお使い下さい。

※2 放送等にもご自由にお使いください。

※3 著作権は放棄しておりませぬゆえすまぬ。


―――――――――――――――ここから本文―――――――――――――――


☆はかせとじょしゅはスーパーで買い出しをしている。



△博士「もうー今日の買い出しは助手ちゃんだけで行ってくれるって言ったのに!」


□助手「私もついてきてるし、そもそも博士が好きなお菓子は把握してないので」


△博士「なんでー?いっつも言ってるじゃん!ぽてぃとのはっぴっぴばたぁ〜味って!」


□助手「いや・・また変わってますよね?前回は確かぽてぃとの高級あわび味でしたよ」


△博士「その味のブームかなり前に終わってるから!おわこんだから!!」


□助手「たった2日前でしょ・・

     (しかしこの人、私より10歳上なのになんなんだろこのガキっぽさ)」


☆はかせとじょしゅは牛乳売り場に向かった。


△博士「ぎゅっ!ぎゅっ!ぎゅ〜〜にゅう!!おいっしぃミルクしぼりたてぇ〜」


□助手「やめてくださいよ牛乳のCMソングを歌うのは」


△博士「えっ〜?だってこの歌好きなんだもんー!!ぎゅっぎゅっ・・なんで!?」


□助手「ん?どうしたんですか博士、妙に真剣な顔しだして自身の生き恥っぷりを自覚しましたか?」


△博士「自分はこの生き方を誇りに思っているよ!そして見てくれ助手ちゃん、牛乳パックの口を!!」


□助手「ポリシー持ってたんだ・・はい?開け口ですか?・・え!?これはまさか・・」


△博士「そう・・すべての牛乳パックの口が開けられているのだ!!」


□助手「・・・なに・・してるんですか!!博士っ!!!(怒」


△博士「じ、自分じゃないからーー!!!こんなに大量に短時間に開けるなんて無理だよ!!」


□助手「ん!・・確かに、このトロい博士が出来る訳ないか・・じゃあ誰が!?」


☆一人の男が現れる その姿はベールに包まれる事はなく 開かれていた!!


○開封「どいつもこいつも・・俺のことをバカにしやがって!!」


△博士「助手ちゃん・・あの見た感じヤバそうな人って・・」


□助手「見ちゃいけませんよ博士!

     あんな赤い全身タイツで上半身に「開封」って妙に達筆に書かれてて

     黄色いマントをしてる髭面顔出し変態馬鹿野郎は見てはいけませんから!」


○開封「おい?今・・開封って言ったよな?」


△博士「そこに反応するんだ!!?」


□助手「・・・はい、それが何か?」


○開封「なんだお前?その態度は?俺が誰か知ってて、その発言したんだよな?」


□助手「いえ、あなたみたいな珍獣は生まれてこの方見た事はなく、

     今回初めて拝見させてもらいました」


○開封「ほーう?慇懃無礼いんぎんぶれいな語り口調だなぁ、嫌いじゃないぜ?好きでもないがな」


□助手「あなたみたいな方に好かれたいと思う人類がいるのでしたら、

     私個人から金一封と表彰を差し上げたいくらいですね」


△博士「ちょちょちょーー!!助手ちゃん、明らかに危ないのにぃ!

     なんでお話しちゃってるのーーん!!?」


□助手「だって博士、こんなに面白い見た目の人ですよ?からかうの楽しいじゃないですか」


○開封「よーくわかった、軽くお前たちを「開封」してやるよ」


□助手「それはどういう意味ですか?あなたのその服装と関係があるのでしょうか?」


○開封「あーすまん、まだ名乗っていなかったな、

     俺の名は「開封マン」この世のすべてを開封する男だ」


△博士「・・聞いたことないけど、

     えっ!もしかして知らないうちに新しい特撮番組はじまってたん!?」


□助手「こいつの頭の中で常に終わりの無いストーリーが繰り広げられてる、そういうことでしょう」


○開封「どーでもいいか、お前らと会話したところで俺が閉じられることはないしな・・」


△博士「むむむむう!開封マンさん!!自分は思ったよ!!君のストーリーが知りたい!!」


□助手「はぁ・・博士・・・またどうでもいい事になりますよ?」


○開封「へー、気になるのかお前?俺がどうして「開封マン」になったのかを知りたいと?」


△博士「あぁ!!知りたいね〜どうして孤独なヒーローとなったかを、さいしょっから知りたい!!」


□助手「長い話が始まっちゃいますよー?お子様博士がまともに聞いていられないでしょう?」


○開封「ふんっ・・俺はヒーローと呼ばれるような事はしてきていない、

     この姿になった理由がいわば「ダークヒーロー」的だったからな」


□助手「普通にさらっと「ヒーロー」である事認めてる・・」


△博士「おおおおお!!すごおい!!ダークヒーローとか・・超好きだよおおお!!」


○開封「話は半年前にさかのぼる・・・」


□助手「かなり最近なんだなー」


○開封「俺は生まれてから20数年、彼女が出来たことがなかった」


△博士「悲しい!!それは悲しい!!(泣」


○開封「だが・・はじめての彼女が出来たんだよ」


△博士「それは嬉しい!!超うれぴーー!!」


○開封「しかし、俺は裏切られたんだ・・彼女に」


△博士「なっ!なんだとー=!!?」


○開封「彼女は・・・・開封済だったんだよぉおおおおおおおお!!!」怒りとも泣くとも言えない叫び


□助手「いや、よくある事でしょ」


○開封「それからだよ、三日三晩怒りの感情と悲しみの感情が入り乱れ、部屋で七転八倒していた時」


△博士「・・・これは・・覚醒フラグ!!!」


○開封「察しの通り、七転び八起きした瞬間に覚醒したんだよ・・・

     それから俺は「なんでも」開封出来るようになっていた!!」


△博士「あわわわわわわ・・マジか!?スゴイ!!すごいよー助手ちゃん〜この人すごいよーー!!」


□助手「はぁ?いや、普通に意味不明なんですが」


○開封「それからはとにかく開封しまくったね、見境なかったぜ?あの頃は相当開けてた」


□助手「あの頃は荒れてたみたいに、

     ヤンチャしてました風に言ってるけどただ開けてただけでしょ・・」


○開封「お前、まだ俺の力を理解してないようだなぁ?

     まっ科学だとかそんなもんで計れる力じゃないのは事実」


△博士「ややややばっいよおおおー!!絶対あの力はさいえんすが無効系の能力だよぉおお!!(泣」


□助手「どうでもいいですが、私たちさっさと夕食の買い物を済ませたいので、

     この一方通行な会話もう終わりでいいですか?」


○開封「俺は触れたものをなんでも開く事が出来る」


□助手「確かに、あなたが道を歩けば触らずとも道が開くと思いますが」


△博士「さっ最強だ・・オープン!とか言いながら自分だったらしたい!!!」


○開封「さてと、お前たち2人は俺の秘密を知ってしまったからな・・人生お開きの時間だ」


☆その時!!

  あるロボット研究所から暴走した大量殺戮兵器「Close」がちょうどこのスーパーに向かって来ていた!


□助手「ん?何か音がしませんか?」


△博士「え?・・ほんとだーなんかずごずごごごごーって感じだね」


○開封「あ?お前ら何言って・・ドンドガガガガガッガン!って・・なっなんだよこれ!?」


☆3人の目の前に大量殺戮兵器「Close」が現れた見るからに危ない感じだ!!

  適当に想像してくれたまえ!


□助手「これって、どこかで見たことが・・」


△博士「こっこっこ、これはっ!!たいりょうさつりくへいき「クローズ」!!」


□助手「やっぱり、完成していたのか・・危険性は前から指摘していたのに、

     結局暴走させたんだな・・馬鹿な大人達」


○開封「??えっと・・くろーず?え?兵器とか言ってたけど、危ないやつなの?これ?」


△博士「・・・そっか、ここにクローズが来た理由」


□助手「目的は・・博士・・」


△博士「自分が一時期クローズの研究に関わっていた時、

     ある特殊な命令を組み込む事で自分は研究所を追い出された」


□助手「えっと確か、そのプログラムを外すと暴走して博士の元に現れるようにして、

     Closeを完全停止する算段でしたよね」


○開封「ふむふむ、つまりはこれからこのデカブツをそこのメガネが何かして止めてくれるんだな?

    はーちょっとビックリした」


△博士「・・・え?止めれないけど?」


○開封「・・・はっ!?何で!?だってお前がコレを止めるためにプログラムしたんだろ!?」


△博士「した!・・ただその時は、とめれる様な大人になってるだろうな〜みたいな感じだったよ!」


○開封「なんで子供の頃の夢に宇宙飛行士や総理大臣になりたいレベルの気持ちでやっちまうのぉ?

     お前バカなの!?」


□助手「ん?馬鹿ですよこの人」はかせを指差す


△博士「ばかじゃないから〜!!」こどもみたいに言う


○開封「・・・バカだ・・・」肩を落とす


☆大量殺戮兵器「Close」は駆動音と同時に

  明らかに高出力のエネルギー体を放出しそうな感じに光りはじめた!


△博士「どうしよう・・わわわわ、これって確か「R ・B (ライサン・ブンメイ)」

     より広範囲を破壊出来ちゃうやつだー!!」


□助手「ここで・・私たちは終わるんですか・・そんな・・嫌だ!!

     まだ・・貯めたお金で海外旅行に行ってないのにっ!!」


○開封「意外とどうでもいいよそれっ!?」


□助手「あなたにはわからないでしょうね!!

     こんな馬鹿な博士の元であくせく働きコツコツ貯めた数十万・・死ねないっ!!」


△博士「名案はあるよ!!助手ちゃん!!」


□助手「何ですかっ!?

     まさか・・博士が犠牲になってCloseごとこの世界から消えてくれるんですか!?」


○開封「こんな時まで口悪いな・・って!メガネ!!なんだその名案ってのは?」


△博士「君だよ」


○開封「あ?・・俺?」


□助手「死ぬまで馬鹿って治らないんだ・・やっぱ名言だなー」


△博士「君は恐らく自分の推測が間違っていなければ・・ヒトゴエだ!」


○開封「?何言ってるんだよ?はじめて聞いたぞそんな単語」


△博士「あぁ・・そうだろうね・・今作ったから!!」


□助手「本気で世界的馬鹿だとギネス登録したい」


○開封「同意するわ・・圧倒的に同意だわ」


△博士「この世界には、まだまだ分からないことだらけで

     特に最近はなんだか色々変なことがひんぱんに起きているんだ」


□助手「博士自身の事を語っているならすんなり受け入れられます」


○開封「あぁっ!!もうっ!!要点を言えよ!!

     ふんわりした事じゃなくて俺が一体なんであのデカブツに勝てるんだよ!?」


△博士「君はわかっているんじゃないかな?その力は奴を倒せるって」


○開封「まだあんなのを開いた事はねぇからよ・・・

     だけど、メガネの名案通りに俺がアレを開けっかどうか試してみるか」


□助手「はぁ・・どうせそれしか残された道は無いのなら、賭けますよ・・私の世界旅行のために」


☆大量殺戮兵器「Close」は今まさにR・B改良型の高・高出力範囲型破壊砲

  「E ・R ・B (エーロ・ライサン・ブンメイ)」を放とうとしていた!!


☆その瞬間に開封マンはクローズの前に立ち、両手をクロスさせた。


○開封「ふぅー、すぅうー(息を出しすぐさま吸う)・・・カイッ!!フウゥッ!!」


☆そう言うと同時に開封マンはクロスさせていた両手を左右に何かを開くように瞬時に動かした。


☆するとクローズは真ん中から綺麗に引き裂かれ活動を停止した。


□助手「ん?え?あ?・・真っ二つに??開かれた??これって博士!?どういう事なんですか!?」


△博士「やはり彼は・・・ヒトゴエを・・」


○開封「はっ、はははははははっ!!なんだよ!

     ほんとに俺ってなんでも開けちまうんだな!あはははははっ!!」


□助手「だから!ヒトゴエってなんなんですか?」


☆はかせは、拍手をしながら開封マンに近づいていく。


△博士「開封マン君はヒトゴエを果たしたんだよ、おめでとう」


□助手「はっ、博士?」


○開封「祝ってくれるのは嬉しいが、ヒトゴエってのは何だ結局?」


△博士「これから宇宙そらよりきたる侵略者に唯一対抗し得る者たちの総称とでも言っておくよ」


○開封「何だぁ?そりゃ?」


△博士「あの日の娘は、君をヒトゴエさせるためのトリガーだった、クローズも同様にね」


□助手「まさか・・すべては博士の?」


○開封「・・お前は、一体何者だ?」


△博士「自分はただの博士さ・・世界を救う発明をする、ね」



□助手「預言者が伝えし『空より降りし黒き球が地を滅する』との予言は当たる・・・」


□助手「しかし、7人の選ばれし者たちが世界を救うことになる・・とも予言されていた。」


□助手「7人の人を超越せし者を、人々は人超ヒトゴエと呼んだ」



☆おわん☆


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