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赤き大地
「一人残らず八つ裂きにしろ!! 残っているものも全て燃やしてもかまわん!!」
馬に乗った鎧の男が剣を掲げながら声をあげる。
燃え盛る家々、銀に光る刃が大地に赤き水を与える。
乾いた土が血で潤う中、女性が一人の子供にしっかりと伝える。
「あなたはどんなことがあっても……死んではいけない。どんなに辛い日々が来てもいつかエデンの神様が助けてくれるから……」
燃えきっていない倉庫のような場所、扉の周りには大きな箱を固め、バリケードをつくっている。
子供は泣きながら目の前にある小さな箱に体をいれる。
女性は一呼吸置いて人差し指で空に何かを書くそぶりをする。
するとその箱は小さな光を放った後すぐに消えた。
「そこにいたか!! この化け物め!!」
鎧を着た数人の男が扉を蹴り破り中に侵入する。
「お前ら、森の民はこの世界に必要ない。私たち人間が神の供物としてお前らを葬ってくれよう」
「あなたたちは間違っている!! 神は……死を……!! 戦いなど望んでいない!!」
「な……!? 私たちの神を愚弄するか化け物め!!」
男の一人が剣を振り上げる。
(生きて。どんなに苦しくても前を見て生きていて……サーラ……!!)
銀の一閃は彼女の命を奪った




