表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/20

見えてきた敵

 収穫したカザダマの実十一個をひもで吊り下げて工房に戻ってみると、様子は一変していた。たくさんの人が工房のそばに座り込んで作業をしている。カザダマの実を割って中身をかき出している人。鉛玉をカザダマの実に詰め込んでいる人。パイプに金具をつけたり紐をつけたりしている人。そこに鉛玉の入った袋を下げて坂を上ってくる人もいる。どうやら鉛玉作りは、各家庭に型と材料を持ち込んで行っているらしい。

 カザダマの実を渡して工房を覗くと、カシェさんが一心にハンマーをふるう横で、お婆さんがパイプに穴をあけていた。

 作業は順調のようである。このペースなら思ったよりたくさんの銃とカートリッジが作れるかもしれない。

 俺は山に戻った。上空で待機しているダナイ老人のところへ行く。老人はすぐに新しい木の場所に案内してくれた。木の枝に手をかけて、実を採集しながら上空を見るとエルがダナイ老人の案内を受けて飛んでいくところだった。こちらも順調である。


 そんな調子で、四回目に工房に戻った時だった。

 カザダマの実を受け渡して山に戻ろうとすると、何かが光ったのに気がついた。

 空に上がって見渡すと、遠くの山の稜線ぎりぎりの高さから、上に向かって炎が放射されている。その上空では何かが飛び回っている。

 俺はそっちへ飛んでみた。

 一気に距離を詰める。

 上空で炎攻撃から逃げ回っていたのはドレスにコート姿のアイサさんたちだった。下から攻撃しているのは黒服の人の形をしたものだ。高くまでは飛べないらしい。

 魔物だろうか。俺は剣を抜いた。アイサさんたちを守らなくてはならない。

 左手で構えて右手で黒服を狙う。

 黒服目がけて急降下すると、黒服は俺を見て杖を構えた。そこで俺は初めてその敵が魔物などではなくて人間であることに気がついた。しかしすでに勢いがついている。止まれない。剣が杖と接触した。杖が粉々になる。

 黒服が吹っ飛んだ。すぐ下の尾根に背中から落下する。

 まさか人を殺してしまったのか、と俺は一瞬固まった。が、黒服は起き上がった。どうやら魔法による防護でもしていたようだ。俺はほっとした。

 慌てたようにこちらに背を向けて駆け出した黒服は服の中から杖を取り出した。予備を持っていたらしい。杖を振ると浮き上がる。そのまま、峰の間を縫うように飛んで逃げて行く。

「よくやってくれた」

「礼を言います」

 両隣にアイサさんとメリダさんが下りてきて言った。

「出来れば殺して欲しかったが、まあいいだろう」

 アイサさんは物騒なことをいう。

「あれは何ですか?」

「あれは宮廷魔法使いだ。私たちを追ってきた」

「追われるようなことをしたんですか?」

「まさか。私たちが連中の悪巧みを知ったので追われたのだ」

「悪巧みですか」

「そうだ。連中は私たちトウク地方の人間を生贄にして、アーシアを攻めるつもりだったのだ」

「生贄って、聞いたんですか?」

「聞いた。この耳でな。『それだけの生贄を差し出したのだ。早くアーシアを滅ぼしてもらわねば』と言っていた。ひどい話だ。やつらもあの魔法使いも、私の夫の仇の一味というわけだ。王宮に上がるからと武器を持たずに行ったのが悔やまれる。この手に武器があれば仇を討てたものを」

 アイサさんは話しているうちに怒りがたかまったのか、こぶしを震わせた。メリダさんも黙っているが、目が怒りに燃えている。

 そうだ。いろいろあって忘れていたが、イシュガルやメオーダなどこの地域の人たちは大切な人を殺されている。その陰謀に加担した人間と向き合ったのだ。怒りが抑えきれないのは当然だろう。

「誰がそんな陰謀を?」

「王だ!」

 アイサさんが怒鳴った。「奴と側近たちがこの汚らしい陰謀を巡らしたのだ」

「本当ですか?」

「ああ、私たちは王宮で出身地を告げた途端、とらえられた。しかし、空が飛べたので、牢獄の天窓から逃げられた。それでおかしいと思って、上空から王宮深くに侵入し、王が奥の間で側近から報告を受けているのを盗み聞きしたんだよ。王は『生贄は十分のはずだ。ここまできて失敗は許されない。魔王は何故すぐにイシュガルに攻め込まないのか』と宰相に詰問していた。宰相は『ドラゴンを二体も倒すようなとんでもない相手がいるのです。慎重にも慎重を重ねませんと』と言っていたよ」

「魔王ですか」

「ああ、どうやらそれがこの非道な行為を指揮しているらしい」

「でも、魔王はともかく、王様っていうのは国民の命を守るのが仕事なのでは?」

「王は私たちを国民だとは思っていないのだろうよ」

 アイサさんはそう吐き捨てると、「戻るぞ」と言って村のほうを指して飛んで行った。メリダさんもそれに倣う。俺は二人の後を追いながら、「国民と思っていない」という言葉の意味を考えていた。


 俺は二人とともにリュダさんの家に行った。

 アイサさんから説明を受けたリュダさんは、床にへたり込んでしまった。

「まさか、国王自らが私たちを滅ぼすおつもりだったとは……」

 と、茫然としている。

「敵がはっきりした以上、今すぐにでも王宮に攻め込むべきだ」

 アイサさんが怒りに満ちた声で言う。

「そう。仇を討って恨みを晴らすべき」

 メリダさんもこぶしを握っている。

「ちょっと、待って下さい」俺は黙っていられなくて声を上げた。「順番に解決するべきです」

「どういうことだ?」

 アイサさんが俺をにらむ。たじたじとなりながら、俺は考えた。俺はこの村の人たちが好きだ。この素敵な人たちに、恨みに我を忘れた復讐者として血塗られた道を歩ませたくない。国王に向かって剣をとるなんてとんでもないことになる。まずは落ち着いてもらわなくてはならない。

「今、この村は囲まれています。昨日敵は決定的な戦力としてドラゴンを二体も送り込んで来ました。それなのに二体ともが返り討ちにあったので、今は持てる力のすべてをこの村へと振り向けてきているはずです。ですから、それをまず叩きましょう。それで敵の力をくじくのです。これをしないで王宮を攻めるとその間に村を攻められて全滅する可能性があります」

 人同士が殺しあうのは止めたい。とりあえず、魔物相手に戦ってもらうべきだ。それで勝利して、もし気持ちにゆとりができれば、王やその側近と話し合うことができるかもしれない。

「しかし、ここで戦って全滅したらどうする。王に一矢報いることもなく、倒れるのは私は許せない」

「大丈夫です」俺は言った。「勝つための準備を今しているところです」

「勝つための準備?」

「そうです。絶対に勝てます」

 俺は宣言した。


 それからの数時間は飛ぶように流れた。

 夕方までに銃十丁と鉛玉四万数千発、カザダマの実五百十数個が整った。ある限りの鉛玉はすべて、カザダマの実に詰め込んだ。一方で、まだ敵に動きはない。

 リュダさんが俺を呼んだ。リュダさんの家でアイサさん、メリダさん、カシェさんと顔を突き合わせる。エルたちもついて来ようとしたが、リュダさんが締め出した。

 向き合うなりアイサさんが切り出した。

「武器は整ったのだろう? 魔物たちを攻めよう」

「もう一体いるはずのドラゴンの動向が気になる」

 リュダさんが考えてながら言う。

「それは本当にいるのか?」

 アイサさんの言葉にリュダさんが俺を見た。

「います」俺は答えた。「これまでの二体より二回りは大きなドラゴンでした」

「ならば、なぜ、ここに来ない?」

「もしかすると、アーシア軍を抑えているのかもしれんな」

 リュダさんは言った。

「アーシアとの戦線を維持しつつ、こっちに兵力を集めてきているわけか?」

 アイサさんが確認する。

「二正面作戦というやつだな」

 カシェさんがうなずく。

「では、今がチャンスだろう」

 アイサさんが開戦を促す。

「しかし、こちらはまだ戦力が」

 リュダさんは難色を示した。

「そんなことを言っているうちに夜になるぞ」

「数が少ないこっちとしては、夜のほうがいい。夜襲をかけては?」

 メリダさんが提案した。

「いや。相手は魔物だ。不意打ちをかけても逃げ惑うことは考えられない。混乱を引き起こせない以上、夜襲の意味がない。それどころか、こちらに自信がないのを相手の指揮官に教えてしまうことになって押し込まれる可能性がある」

 カシェさんが冷静に応じる。

「では、どうしようというのだ?」

 アイサさんがいらだった声を上げた。

「時間を稼げないだろうか。明日の朝までには銃をさらに二十丁。いや、それ以上作ることができる」

 カシェさんの提案にリュダさんがうなる。

「このままもう一晩耐えるのか」

「昨日の晩も攻めてはこなかった。魔物の側も夜に集団で行動するのはむつかしいのかもしれない」

「しかし、それは推論だ」

 俺はカシェさんとリュダさんの話を聞いて思いついたことを提案した。

「あの、防御陣を敷いて、明日の朝まで待ちませんか? 俺が防御の前に出ます。その間にカシェさんは銃を作ってください」

 四人が考え込む。アイサさんが口を開いた。

「英雄さん。君はさっき、私に絶対に勝てるといった。勝つ準備をしていると。それはまだ整っていないということか?」

 俺は首を振った。

「いえ、今でも勝てると思います。雷撃の剣などで谷の入り口を抑えて銃で上から撃ちまくればなんとかなる。でも、ギリギリです。たぶん雷撃の剣を交代で使った数十人、銃を使った十数人の人が意識不明になるでしょう。その人たちを回収しながら、敵の数による圧力を耐える戦いになります。最終的には勝てるでしょうが、多分、犠牲者が大勢でます」

「それくらいは覚悟の上だ」

 アイサさんが怒鳴る。俺はひるまずに応じた。

「待ってください。敵の数はこれから増えるにしても一気に一万も二万も増えるとは思えません。それに対して、こちらは時間をかけるほど銃が増えて、安全に勝つ確率が上がるんです。俺は、この村からもう犠牲者を出したくありません」

 アイサさんが黙った。リュダさんが手をたたく。

「どうやら、戸田山君の案で決まりだな」

「だが、その案は修正する必要がある」

 カシェさんが遮った。

「どういうことだ、カシェ?」

 リュダさんが不審げに言う。

「英雄さんを防御の前線には出せない。彼には休んでいてもらう必要がある」

 カシェさんは冷静に言った。「忘れたかい? 英雄さんにはこちら側の全戦力の上着に石をエンチャントをしてもらう必要があるんだ。それに銃のエンチャントも、敵を確実に倒すために、一丁につき複数回行ってもらわないといけない。それだけのエンチャントしてふらふらの状態では、いくら英雄さんでも雷撃の剣を振るうこともできないさ」

「では、どうする?」

 アイサさんが再びいらだつ。カシェさんは落ち着いていた。

「英雄さんにはエンチャントしてもらって、休んでもらう。あとは全員で明日の明け方まで防御陣を敷いて待機だ。私はその間銃を作る。明日の朝、英雄さんが起きたら攻撃開始だ」

「そんな、みんなが起きているのに俺だけ寝ているなんて……」

 カシェさんは俺が言いかけるのを人差し指をたてて抑える。

「君は体力を回復するのが役目なんだよ。それにこれは私たちの村のことだ、私たちは一晩や二晩は寝ずに頑張るよ」

「わかった。そうしよう」

 アイサさんが言った。メリダさんもうなずく。

「確かに、私たちの村のことだ。私たちが無理をしなくてはな」

 リュダさんはそう言って、俺の肩に手を置いた。「戸田山君、私たちに協力してもらえるな」

「しかし、それは……」

「よろしく頼む」

 リュダさんはまっすぐに俺を見つめる。

「……わかりました」

 俺は自分の役割を受け入れた。


 慌ただしい夕食をとると、俺は広場に置かれた椅子に座って、持ち込まれる上着に次々と金色と緑の石をエンチャントした。

 日が暮れて暗くなると村のあちこちで松明がたかれた。石造りの家々がライトアップされて幻想的な雰囲気だ。しかし、今はそれどころではない。

 次に俺は、十丁の銃それぞれに、金色の石をエンチャントしたうえで、四回のエンチャントをかけた。これで多分、石の巨人でも倒せるはずだ。それでもまだ余力があったので、前線に出る数十人の服や剣にも追加のエンチャントをおこなった。

 ようやくふらふらになったところで、エルたちに体を支えられて、広場の目の前のリュダさんの家に行った。リュダさんが、「うちには来客用のベッドがある。休むなら、うちで休むといい」と言ってくれたからだった。さすがに今日は臨時診療所で休むわけにもいかないだろう。

 案内された部屋に入って、服のままベッドに横になったところでミーネさんがやってきた。俺の額に手を触れる。

「いいですか?」

 ミーネさんは優しい顔で微笑みながら尋ねた。

「お願いします」

「では、おやすみなさい」

 ミーネさんの睡眠魔法で俺は深い眠りに落ちた。


 目が覚めると、部屋の中はまだ薄暗かった。

 起きようとすると隣に誰かいる。またテノかと思ってみると、なんとリュダさんだ。

「リュダさん?」

 リュダさんが目を開けた。

「起きたか?」

「起きたかじゃないですよ。何をしているんですか?」

「見ていたら眠くなったので、ちょっと仮眠をな」

 そんな、テノみたいなことを。

 あきれる俺をよそに、リュダさんは立ち上がって伸びをした。そして言う。

「敵陣は静かなものだ。動く気配はない」

「そうでしたか」

「ああ、そうだ。今日は君は早起きだな。まだ、日の出前だぞ」

「昨日は休んだのが早かったですから」

 それに気を失って倒れたわけでもない。

「体調はどうだ?」

「完璧です」

 疲れは完全に取れている。気力が充実しているのを感じる。

「それはよかった。テーブルの上に軽食がある。食べていてくれ。私はカシェに、君が起きたと伝えに行く」

 リュダさんは行ってしまった。

 起きて、テーブルのところに行ってみると、ミルクとオープンサンドイッチが置かれていた。

 食べているとエルとメアが入ってきた。剣と弓矢を装備している。

「おはよう、タカ様」

「おはよ」

「ああ、おはよう。というか、よく俺が起きたことがわかったな」

「リュダ様がカシェ様のところに向かったからね。ああ、これは起きたなとおもったよ。簡単よ、簡単」

 エルが得意げに言う。

「タカ様、休めた?」

 メアは心配そうに聞いてくる。

「ああ、大丈夫だ。元気になったよ」

「よかった」

 声をそろえる二人の顔に疲れの色を見て、俺は尋ねた。

「ところで、お前たちは寝たのか?」

「寝たよ」とへらへらとエルが言う。

「三時間くらい」メアがつけくわえた。

「大丈夫なのか?」

「平気だよ」

 俺が尋ねるのをエルが強気で言い切る。

「ならいいけど。テノたちはどうした?」

「鉛玉作りを手伝っているよ」

「もう十万個を超えた」

「それはすごいな。でも、カザダマの実がないだろう?」

「玉を撃った後のカザダマの実を集めて、玉を詰めなおすんだって。再利用よ、再利用」

「なるほどな」

 そこにリュダさんが入ってきた。

「戸田山君。広場に出てくれ。エンチャントをしてもらいたい」

 そうしてエルたちを見つけて言う。「なんだお前たち、勝手に入ってくるんじゃない。お前たちにも大事な役目があるだろうが」

「いや、少し様子を見に来ただけです」

 エルが言い訳をするのをかまわず追い出す。

「ほら、持ち場に戻れ」

 俺は二人を見送りながら、リュダさんに尋ねた。

「エルたちも戦いに参加させるんですか?」

 リュダさんは少し苦々しげな顔になって答えた。

「子供を戦いに巻き込みたくはなかったがな。しかし、あいつらにはドラゴンを倒した実績もあるし、今回は総力戦でもある。子供でもやってもらわなくてはならない。まあ大した役じゃない。カザダマの実を補給する役だ」

「総力戦ですか」

「そうだ。あの後話し合いをして、戦闘に加わる頭数が増えた。動けるものはほとんどが参加する。総勢二百八名だ」

 そしてドアの外を指す「さあ、行こう。カシェが待っている」

 広場に出ると手押し車に銃を積んだカシェさんがいた。

「やあ、英雄さん。休めたかい?」

 かなり疲れてる顔だ。

「おかげさまで。休みなしで作っていたんですか?」

「腕が動かなくて何度か休みを入れたがね。まあ、ずっと作っていたよ」

「お疲れ様です」

「あれから二十一丁を作った。エンチャントしてくれ」

「わかりました」

 リュダさんが付け加える。

「それから、新しく戦闘に加わることになった人たちの服と剣のエンチャントもお願いしたい」

 周りを見ると、薄暗い中に数十人が集まって来ていた。

 それから俺は銃や剣、服のエンチャントを手早く行った。あたりはだんだんと明るくなっていく。最後のエンチャントを終えると、リュダさんが空に向かって手を振った。赤い髪を編み込みにした女性が降り立った。

「レンカだ」

 リュダさんが紹介する。

 これがダナイ老人の孫でメイカさんの従姉か。髪の色こそ違うがメイカさんに似て、きびきびとして勇ましい感じの人だ。

「おはよう。英雄さん。これをお返ししますね」

 レンカさんはさやに収まった剣を腰から外して手渡してくれた。まぎれもなく、ドラゴンを倒した俺の剣である。

「戸田山君が持っていたほうがいいだろうと思ってな」

 リュダさんが説明する。そして周りを見て言った。

「さて、いよいよだ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ