有翼のスケープゴート
2035年9月2日、のちに『運命の日』と呼ばれる一日を境に地球の支配者は人間から調停者に代わった。調停者とは、神話上の神々や伝記上の怪物、妖異幻怪を模した超兵器群。日本に降り立った調停者『ムルグ』に家族を殺された少年は、調停者が定めた人間の生存領域内で人とのかかわりを避けて暮らしてきた。四年を経へ、五年目に差し掛かった時、『運命の日』死んだはずの幼馴染、神野未来(かみのみらい)が新型戦闘機のパイロットとして調停者と戦うと知った森羅は、学校を飛び出した。
そして、少年は戦いの渦の中へ
そして、少年は戦いの渦の中へ