「第6話 進め、モチモチの館!」
モチモチの館に入ったリオナたち。
「ねえ、お姉ちゃん、床がモチッとして歩きづらいよ~」
「これが冒険よ、エリナ。まあ……お姉ちゃんの近くにいれば大丈夫だけどね」
「アタシは平気だけどな」
リリィは平気だと言ったそばから、案の定すぐに転ぶ。
「ぬわっ!」
「ふふっ、リリィちゃん、気をつけてね」
アリシアが微笑みながら声をかける。
リオナも転びかけ、慌ててアリシアの手を握ってなんとか踏ん張った。
「大丈夫?」
「あ、ありがと……」
近くで見るアリシアの目に、思わずドキドキするリオナ。
(アリシアの瞳、近い……息が……手が……やばっ、心臓が!)
リリィはむっとした顔で小さく舌を出す。
「ここ嫌いー!」
「ロリハンマーはもうリタイヤっぽいですね」
「そんなことないもん!」
四人は笑い声を響かせながら、ふわふわ沈む床を踏みしめて奥へ進む。
「そういえばアタシ、ダンジョン入ったことないゾ。とりあえず進めばいいのか?」
「そうね。ダンジョンには4つの扉がある」
「ふむふむ」
「全部クリアすると、ボスの隠し扉が現れる」
「なるほど」
「で、最後にボスを倒して秘伝の部屋にたどり着けばクリアよ」
「とにかくその秘伝の部屋を目指せばいいんだな」
と話していたら、目の前に看板と4つの扉が現れた。
「ん~なになに。このダンジョンの部屋は、各部屋2名までしか入れない!?」
「となると二人ずつに分かれないといけませんね。私はもちろんお姉ちゃんと一緒に……」
「まってエリナ。入れる人はランダムで決まるって」
「な、なんですとーーーーー!まあ、お姉ちゃんとの血の繋がりで私が選ばれると思うけど」
「ん?お前はアタシとだゾ。ほら、床が動いてアリシアとリオナから離れた」
「ぴぎゃあああああああーっ!!」
「しょうがないわね。リリィ、エリナのこと頼んだわよ」
「おう。任せろ。アタシは強いからな」
「お姉ちゃんと一緒じゃないなんて嫌だー」
「ほら入るゾ、このシスコン」
「う、うっさいわね。このロリハンマー」
二人は喧嘩しながらも扉の中に入っていった。
「あの二人大丈夫かしら?」
「まあ、リリィを信じるしかないね。ほら……私たちも行きましょう」
アリシアと二人きりになった途端に、リオナの心臓はバクバク。
(まって、アリシアと二人っきり!?ムリムリ! しかも距離ちっか……やばっ)
「あら、リオナの顔赤いけど体調大丈夫?」
「だ、大丈夫よ……」
(このドキドキはきっと呪いのせい……だよね? でもこの距離で、手と視線が……いや、やばいってば)
リオナは顔を熱くしながらも、慎重に扉を開けて部屋に入った。
この物語は百合オタクの自分が趣味で書いてます。自分用ですが、読んでくれる人がいれば嬉しいです。投稿頻度は不定期です。




