「第4話 姉思いの回復少女」
リオナは、呪いを解除するための薬のレシピを探す依頼のため、パーティーメンバーを集めていた。
集まったのは、クールな美少女魔女アリシアと、小柄で元気な少女リリィ──低めのポニーテールに額のバンダナがトレードマークだ。
あと一人でパーティーが完成するところだった。
そんなとき、リオナの妹・エリナが駆け込んできた。
「お姉ちゃん! エリナも行く! 一人にしないで!」
エリナは手を握りしめて必死に訴える。
「あのね、エリナ。その気持ちは嬉しいけど、危険な目に遭わせたくないの」
「もー! エリナだって成長したんです! 回復魔法も使えるんだから!」
ぷんぷんしながら言うエリナに、リオナは思わず心の中でツッコミ。
(……わかるけど、そこまで言われると断れないんですけど……)
「でも、森に慣れてないでしょ? 何かあったら困るのはお姉ちゃんだよ」
「じゃあ回復はどうするのよ?」
「え、えーと……回復薬で。あ、アリシア、回復魔法ある?」
「ああ。多少の傷なら癒やせるわ」
アリシアの言葉に、エリナの目がキラッと潤む。
「お姉ちゃんは、エリナよりさっき会ったばかりの魔女を信用するの? 嫌だ、嫌だ、嫌だ!」
(……いや、わかるけど……顔見られると胸がドキッとするんですけど……)
リオナは心の中で小さく赤面しながらも、困った妹を前に考える。
「こんにちは、リオナの妹さん。私はアリシア・ミスト。確かにあなたは私を信用できないでしょう。だから私のことは信じなくていい。でも、お姉ちゃんの言葉は信じてあげて」
アリシアの真剣な瞳に、エリナは思わず黙る。
「どうしても、エリナはパーティーに入れたくないのですか? お姉ちゃんと離れたくないの。たった一人の家族だから……」
その言葉に、リオナは胸がきゅっとなる。確かに断れない。
「あーもう、分かったわ。エリナをパーティーに入れる。これで人数もそろうし。
でも約束して。お姉ちゃんからはぐれないこと。お姉ちゃんの近くなら、どんなモンスターも倒してあげるから」
エリナは笑顔になって、リオナに抱きつく。
「お姉ちゃん、ありがとう! 絶対離れない! 大好き!」
リオナも思わず頬が緩む。
(……なんか重いけど、まあいっか……)
「なんかよく分かんないけど、パーティーできたな。アタシはリリィ・ハンマ。これからよろしく」
「ええ、こちらこそ。でもお姉ちゃんに近づきすぎないでね」
「ん? どういうこと?」
「あーもう、エリナ、初対面の人にそんなこと言わないの」
アリシアはみんなを見守りながら、微笑む。
「なんだか賑やかになっちゃったけど、これで依頼を受けるぞ! 絶対、薬のレシピを見つけてみせる!」
こうして、リオナたちはパーティーを組み、薬のレシピを探す冒険に出発した。
この物語は百合オタクの自分が趣味で書いてます。自分用ですが、読んでくれる人がいれば嬉しいです。投稿頻度は不定期です。




