表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/17

「第17話 シスコン妹と誓いのキス」

リオナたちがリーフレイクを目指して歩き始めてから、約一週間。

長い旅路を経て、ようやく目的の町へ辿り着いた。


「ここがリーフレイクね」


「アタシ、初めて来たゾ」


「ロリハンマーはこんな綺麗な町より、獣臭い森の方が似合ってるけど」


「うるさいっ!シスコンやろう!」


「お姉ちゃん、せっかく町に来たんだし観光しようよ!」


「エリナ、私たちはダンジョンを目指してるの。ここはあくまで休憩地点よ」


「でも……」


「それにまず宿を探さないと」


「そうだゾ、シスコン。自分勝手はいい加減に──」


「いいわよ。観光してきなさい」


「……アリシア?」


「たった一人の家族なんでしょ。行ってきてもいいわよ。宿は私が探しておくわ」


「アリシアさん……ありがとう」


「アタシはどうすればいいんだ?」


「リリィちゃんとモフリンは私と行きましょ。二人きりにしてあげるわ。それに──こっちにはモフリンがいるし」


「本心は後者だろ」


リリィがツッコミを入れながら、アリシアと一緒に歩き去っていく。


「邪魔者はいなくなりましたね! さぁ、お姉ちゃん行こ!」


「邪魔者って……一応仲間なんだけど……」


「まずはどこ行こう? やっぱりスイーツ屋さん?」


「あのね、私はそこまで乗り気じゃ──」


「よし、スイーツ屋さんに決定!」


「話を聞けぇぇぇ!」


エリナはリオナの手を掴むと、そのまま町の中へ歩き出した。


「……それにしてもエリナ、いつも私のこと好きよね。なんで?唯一の家族だからって言っても──」


その瞬間、エリナの目に涙が溜まり、ぽろりと零れ落ちた。


「ご、ごめん!?変なこと言った!?」


「……お姉ちゃんが強いのも、自信家なのも知ってるよ。でも……死んじゃうかもしれないんだよ?お父さんとお母さんみたいに……」


声が震え、涙が止まらない。


「だから……今日くらい甘えさせてよ……。思い出作らないと、もう……」


「エリナ……」


リオナは彼女をそっと抱きしめた。


「わかった。今日は思いっきり甘えなさい。……それに、私は絶対に死なない。生きてみせる」


「約束だよ……じゃあ、誓いのキスをしようか」


「き、キス!?」


「いくよ?」


「ま、待っ──!!」


リオナが慌てて口を手で塞ぐ。しかし──


ちゅ。


エリナはリオナの頬にキスした。


「……もしかして唇だと思ったの? お姉ちゃんって、《《えっち》》」


「なッ……!?ほ、ほらスイーツ食べるわよ!!」


「照れてるお姉ちゃん可愛い~」


「う、うるさい!甘え禁止令出すわよ!」


「それはやめてーー!!」


観光を終えた頃、アリシアからテレパシーが届いた。

伝魂波テレソウル──近くにいる仲間同士なら、こうして心を通わせられる魔法だ。


『リオナ、終わった?

来れるなら宿に来て。……大変なことが起きたわ』


その言葉に、二人は急いで宿へ向かった。


「アリシア!大変なことって何!?」


「来たわね」


するとリリィがアリシアの後ろから顔を出した。


「あ、あのね……アタシ……」


「リリィちゃん、怖がらないで。リオナは多分怒らないから」


「……あ、アタシ……宿の……こ、高価な……」


「宿がどうしたの?」


「高価な壺割っちゃったのーーー!!!」


「な、何だってええええええええええ!!!!」


リオナの叫びが、リーフレイクの町中に響き渡ったのだった。

この物語は百合オタクの自分が趣味で書いてます。自分用ですが、読んでくれる人がいれば嬉しいです。投稿頻度は不定期です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ