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三島ヒロシの記憶「仰天」

午前三時三十分。まだ真夜中といってもいい時間に俺はパジャマ姿で人里離れた、深い深い山の中にいた。

 

ついさっきまで実家のふかふか布団で気持ちよく眠っていたのに…。

あまりの突然のことで、俺がよく知る兄妹たちに、なすがままにされてしまったが、このままでいいというわけにはいかない。

俺はこの状況を打破するために、まずはここまできた経緯を振り返る。

 

「えっと、俺は深夜二時ちょっと過ぎに大吾からの電話で叩き起こされ、「着替えはいいから急いで来い」と自宅近所の公園に呼び出され、そしてなぜか大吾におぶさり、夜の街を大吾と美羽と俺で疾走して(俺はおぶさっているだけだが)この町にある山岳地帯へ至る登山口から、そのまま山中に突入。しばらく登山道を進み、町民のハイキング場所で有名な広場まで連れてこられた……。」

うんそうだ。間違いない。

 

1時間半ほど休みなく全力で走り続けてた兄妹は息一つ切らしておらず、じっと俺を見つめてる。兄妹の身体能力にツッコミを入れるか、もしくは深夜に叩き起こされ、こんなとこまで連れてこられて怒ってもいい場面だが、不覚にも俺は見つめられて照れてしまい、うまく声を発することができない。

 

普段は温泉に浸かるカピパラのように、ぬふ〜とした顔をしている兄妹だが、今まで見たことが無い真剣な顔をしている。こんな顔もできるんだなぁって思っていると大吾が口を開く。

「ヒロシ、時間があまり無い、いきなりこんなとこまで連れてきてしまって大変申し訳ないと思うが黙って俺たちの言うこと聞いて、俺たちに従ってくれ。」

 

普段は人に指図するようなことなんてない大吾が懇願するような表情で俺に言う。あっけに取られて「あっ、ああ」としか返事ができない俺に大吾は少し焦った様子で口早に話をしだす。

「しばらくすると、魔物たちが俺たちの町に侵攻するためにここを通過する、数は約五百。その魔物たちはある事情でこの地球の人間を滅ぼし、地球を乗っ取ろうと考えている、黙って見ていれば問答無用で多くの人々が殺されることになる。俺たちはそれを阻止しにこの場にやってきた。俺たち兄妹ふたりでその魔物たちを壊滅状態まで叩くつもりだ。」

「えっ?え〜と、そうなんだ」

「そこでヒロシ、お前には俺たちの戦う様子をスマホ撮影で動画に収めてほしいんだ。俺たちはこの付近に潜みヤツらを待つ、予備に俺たちのスマホをお前に渡しておく、お前はここから少し離れて、この付近の撮影が可能で、出来る限り安全な場所に身を潜めて、俺たちの戦いの一部始終を撮影してくれ。敵の中に空を飛ぶ魔物もいる上空からでも発見されにくい場所を選ぶんだ。説明はこの戦いが終わればお前が納得いくまでしてやる。頼んだぞ!」

そこまで言うと俺の返事も聞かず、大吾たち兄妹は走り出し、付近の林までいくとそこに身を潜めた。

 

(ははん、これはドッキリだな。どうせ防衛大学の同期の奴らもその辺に潜んでいるんだろう。ここはうまく騙せたと思わせるために俺も一芝居打ちますか)

その場に取り残された俺はある考えにいたり、すぐに行動を起こす。

俺は切迫した雰囲気をだすため、普段訓練でおこっているような動きで付近にある小高い岩山を目指す。その岩山の頂上付近にある身を潜めることができて、かつ撮影するのに良好なポイントを見つけた。あそこからなら上空からも見つかりにくいだろう。

俺はノリノリでそこまで訓練さながらのロッククライミングで岩山を登り、じっと息を潜めて、防衛大学の同期たちの動きを待つことにするのだった…。

 

俺の名前は三島ヒロシ。大吾とは同じ防衛大学の同期で現在2年生だ。立花兄妹とはかなり付き合いが古く、腐れ縁だ。

俺が幼い頃、父親とは死別し、母親が女の手ひとつで生活を賄う俺の家はあまり裕福ではなかった。母親は昼間より稼ぎの良い夜の仕事を選び、晩飯はいつも俺ひとりの寂しい毎日だった。

そんな環境のせいか、小学校低学年の頃の俺はかなりやさぐれていた、それはもう全校でも有名で、PTAでも話題になるほどであったらしい。

PTAの母親たちは町の井戸端会議で俺の蛮行を町内に広めた。おかげで近所では白い目で見られるので、わざわざ他の町まで遊びに行くことが多かった。遊びに行くと言ってもこんな俺に友達がいるわけでもなく、ただ他の町をぶらぶらするだけだったが、ある日、嫌われ者の俺に声をかけてくる奴がいた。

 

「おまえ1組の三島ヒロシだよな?」

「ああっ?だったら何だ!!」

俺は敵意を剥き出しにして応える。

声をかけてきたヤツは俺の敵意なんか全く気にせず話を続ける。

「おぉ!やっぱりそうか!んでおまえ、今暇なら俺たちとドッチボールやんね?」

「はあ!?」

 

てっきり因縁を吹っかけらると思っていたのに、いきなり「ドッチボールやんね?」と言われ呆気に取られている俺に、ヤツは話を続ける。どうやら妹とふたりでキャッチボールをしていたが、飽きてきたところに俺を見つけて「ドッチボールやんね?」となったわけだ。

勢いに押されて、訳のわからないまま、夕方までその兄妹とドッチボールをする羽目となる俺。

その時、声をかけられ、一緒にドッチボールで遊ぶことになったのが、立花兄妹との出会いだった。

 

その日を境に俺は立花兄妹、特に兄の大吾とよくつるむようになる。

立花兄妹は俺とは違う意味で学校内の有名人であった。

実の両親は陸上自衛隊の幹部で、大きな災害があったときなんかはテレビ中継の会見で見かけることがあり、学校内では有名な存在。

その両親が任務のため不在にした時の親代わりが、これまた有名な小説家の大先生というわけで、噂大好きの母親連中が立花兄妹に注目しないわけがなく、大吾と美羽は学校内で知らないものがほとんどいないほどの有名人であった。

 

著名な親たちのおかげで、注目を集める兄妹だが、誰にでも分け隔てなく接し、明るく朗らかで、ちょっと天然が入ったのんびりした性格で学校では人気者だ。

そんな学校の高好感度で有名な兄妹と、嫌われ者で有名なヤツが行動を共にすることになり、当初、大吾の周りに集まっていた生徒たちは俺がいることで一時期離れていったが、いつでも楽しそうに俺と遊ぶ大吾の様子に、離れていた生徒たちも徐々に戻ってきて、俺たちと一緒に遊ぶようになる。

 

「お前っていいヤツだよな!」

大吾は口癖のように俺にそんなことを言ってくる。

初めは「皮肉かよ!」と思ったが、大吾の言動はいつでも直球。そんなこと頓知の効いたことを言う奴ではないし、何しろキラキラした目でそんなことを言ってくるので、なぜだと尋ねる。

「お前、昨日2組のヤツの財布拾ってやっただろう?」

それは違う。いや、確かに遊びに夢中で落とした財布に気づかない2組のヤツの財布を拾ってそいつに返したが、その時の俺はその財布をいただこうと考えていた。

だが俺は一緒に遊んでいる大吾に財布を盗むところを見られたらどうしよう?と思ってしまい、その場は素直に財布を返しただけだ。(よかったやっぱり見られていたんだ…)と俺はホッとする。

 

それをきっかけに大吾の俺への「お前っていいヤツだよな!」口撃は増していく。その中で最も大吾に賞賛されたのは“駄菓子屋のおばあちゃん救助事件”だ。

 

その日俺はいつものように、立花兄妹と遊ぶため兄妹の家に向かっていた。向かう途中小腹が減ったので大吾の家の近所にある駄菓子屋に寄る。店にはおばあちゃんひとりが椅子に座って店番をしていた。

「おばあちゃん、うまいジャン棒のきんぴらごぼう味、もうないの?」

俺は目当てのスナック菓子が無かったので、おばあちゃんに聞いてみる。

「あ〜ちょっと待ってね」と立ち上がったおばあちゃんは、立ちくらみでもしたのかその場に倒れ込んでしまった。

その時の俺は普通の小学生なら考えもしないことを思いつく。

(この隙にレジのお金を盗んでやろう!)

店内に誰もいないことを確かめて、倒れたおばあちゃんのそばにあるレジを目指して急いで向かう。走りながらも辺りを警戒していると、店の前から聞き慣れた兄妹の笑い声が聞こえてきた。

(マジか!)

その笑い声の正体を知っている俺は急遽計画を変更する。

「大吾!こっちだ!ばあちゃんが倒れた!助けを呼んでくれ!」

こうして大吾たちにとって英雄の如き行動をとった友達として、立花兄妹から大絶賛を受けることとなる。

 

その後毎日のように、ちょっとしたことでも「お前っていいヤツだよな!」と大吾から言われるうちに、(もしかして俺って本当はいいヤツ…?)と考えるようになり、中学校に上がる頃には、(俺は結構いいヤツだ!)と自負するようになる。

 

大吾は俺の善行(?)を周りのヤツらにも誇らしげに語るうちに、いつの間にやら俺は学校一の嫌われ者から、学校一の信頼のおけるヤツに変貌していった。

最初のうちは、これって大吾に洗脳(大吾本人は全くそんなつもりは無いが)されているよね?と思うところはあったが、最近ではそれも全く気にならなくなった。なぜなら、昔の俺は自分のことが大嫌いだったのだが、今の俺は「いいヤツ」になった自分がとても誇らしく気に入っているからだ。

 

 

ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ

おっと思い出に耽っているうちにどうやらヤツらが動き出したようだ…。

山の奥から規則正しい足音が響いてくる。

俺は小高い岩山の上からその足音に目を向けると、全身緑色で小学生ぐらいの小柄な団体を眼にする。

「なんだありゃ?ゴブリン?おいおい俺ひとり騙すために小学生まで団体でこんなところまで来させたの?しかも特殊メイク?ちゃんと親の許可とってるのか?」

スマホでその様子を撮影しながら独りごちていると。小学生の団体数十人の後ろに巨大な3体の人影を発見する。日の出直前で空はすっかり明るい。眼を凝らしてよく観察すると。その巨人の頭には豚の顔があった。

「おお!マジで?オーク?人のデカさじゃないな。どうやって作った?」

目の前に現れた特殊メイク集団に困惑していると、先頭のゴブリン集団が広場の中央まで進み、後ろのオークまでが完全に広場に入ってくると、魔物の後方に潜んでいた立花兄妹が林から躍り出てゴブリンとオークの集団に襲いかかった。

 

「「ドーン!バーン!ボテッ…ボテッボテッボテッボテッボテッ」」

兄妹がオーク2体に体当たりをぶちかます。

背中からすごい勢いで突き飛ばされたオークは腰の骨が完全に砕けたのか、身体を有り得ない方向に曲げながら、前方に進むゴブリン集団に突っ込んでいき、ゴブリン数体を跳ね飛ばす。跳ね飛ばされたゴブリンも首や手足をあらぬ方向に曲げながら吹っ飛ばされて宙に舞い、そのまま落下して地面に激突する。

 

(((なにしてんのーーーー!!!???)))

俺は絶叫したいのを堪え、心の中で叫んだ!

兄妹のぶちかましにより、ゴブリンに変装した大勢の小学生たちは、地面に転がりピクリとも動かない。その地獄絵図を見せられ、俺はパニックを起こしかけたが、ギリギリと奥歯を噛み締めそれを抑え込む。

(レイセイニナレオレ、れいせいになれおれ、れいせいになれ俺、冷静になれ俺!)

心の中で念仏のように唱えると、だいぶ頭が冷えてきた。

 

(まずは状況確認からだ!)

かろうじて撮影は続けながら直視で状況を確認する。まずは立花兄妹を見る。最初のぶちかましから、辛うじて難を逃れたゴブリンたちの反撃に応戦している。残り1体のオークはすでに倒していたようだ。

(ん?小学生たち逃げないの?なぜ戦っている?)

 

今度は地面に転がっているゴブリンを観察する。魔女のようにとがった鷲鼻、エルフのような長い耳、ノコギリのようにギザギザした歯、どのゴブリンを見ても、千切れかかったものもあるが、どう見ても元からのものだ。特殊メイクでつけられたものなら衝撃で外れて、隠れていた人間の部分を晒してもおかしくないはずだが、どのゴブリンを見てもその様子は全く見られない。

(えーと………………………………。ホンモノ!?)

 

続けて倒れているオークを観察する。3メートルはある。人間では有り得ないその巨体。俺は着ぐるみか何かを着込んでいるのだろうと思っていたが、どう見ても着ぐるみなどではない、ぐちゃぐちゃにはなっているけど、その巨体はちゃんとした身体であると確認できる。

 

(あはははははは………。)

人は全く予想すらできない状況に出くわすと、本当に笑ってしまうんだな〜と妙に感心しながら。今確認したことを整理する。地球に魔物が襲ってくる。そう大吾は言ったよな…。それから五百いる魔物をふたりで壊滅まで追い込むとも………。

 

(よしわかったっ!全く何もわからないことがわかったぞ!)

俺は思考することをやめる。今は大吾が言った通り我が身を守りながら撮影に集中するだけだ。それ以外は何も考えない。考えるのはこの戦闘が終わって大吾の説明を全て聞いてからだ!そう覚悟を決めると黙々と撮影を続けた。

 

それからは延々と繰り広げられる戦闘シーンを見続けた、大吾のアッパーカットがゴブリンの頭を吹っ飛ばしたり、美羽のローキックがゴブリンの下半身を瞬時に消滅させたり。

途中(腹減ったなぁ、そういえば昨日のカレーまだ余ってたなぁ)とか(帰ったら動画でも見るかぁ)など雑念も混じるが、頭を激しく振ってその雑念を振り払ったりもしたが、早朝4時前から始まった戦いも6時ちょっと過ぎにようやく終わりを迎える。

 

「お〜い、ヒロシ〜!もう出てきても大丈夫だぞー!」

大吾からそう呼びかけられ、任務完了を知り、のそのそと岩陰から身を出し岩山を降りる。あたり一面は魔物の死体だらけだ。おまけに立花兄妹は全身血だらけ。

 

「どーすんのコレ!?」

開口一番大吾に尋ねる。

「大丈夫だ。今、親父がこちらに向かってくる」

「親父?どっちの?」

「立花の親父だ」

「あ〜自衛隊の方ね。なるほど自衛隊に後始末を頼むんだな?」

「そういうこと。すでに登山口は自衛隊で封鎖されているはずだし」

「随分と手回しがいいな〜。始めからこうなることが分かってたのか?」

「ああそうだ。お前にはちゃんとすべてを説明する。コレを見たら俺の言うこともちゃんと信じてもらえそうだしな。親父が来てからすべてを話すよ」

「なんだかその話聞いてはいけない気がするんだが…。」

「まあそう言うな。巻き込んですまないと思うが是非聞いてくれ。」

「…ああ、わかったよ、覚悟を決めよう。ところでお前らその血だらけの姿で親父さんと会うつもりか、卒倒されるぞ。親父さんたちもここに来るのにしばらく時間が掛かるだろう?そこの岩山の裏っ側に小川が流れていたから、そこで顔と頭ぐらいは洗ってこいよ」

「ほんと!?嬉しい。お兄ちゃんすぐ行くよ!あっヒロシくんコレあげる!」

そう言うと、美羽は俺に缶コーヒーを渡してさっさと小川を目指す。

「じゃあ、ちょっと待っててくれ」

 

大吾も美羽を追って走り出す。二人の後ろ姿を見送りつつ、広場の惨状を改めて見渡していると、山岳地帯の最奥部から3体の何かが飛んでくるのが見えた。ぐんぐんこちらに近づいてくる。大吾たちはすでに岩山の奥へと姿を消している。瞬時に大吾の言っていた空飛ぶ魔物を思い出し、咄嗟に近くにあった登山客の休憩用に作られた屋根付きのコンクリートのテーブルと椅子がある東屋に駆け込み、身を隠しビデオ撮影を開始する。

 

バサッバサッバサッバサッ

大きな羽音が聞こえてくる。じっと息を潜めテーブルの下で様子を伺う。やがて大きな鳥?ライオン?みたいな生き物が広場の中央付近に降り立つ。

(グリフォン!?)

広場に降り立った三体のグリフォンは辺りを警戒していたが、やがてそのうちの一体が身を屈める。どうやらその一体に何者かが乗っていたようだ。降り立ったその何者かは、地面に転がる魔物たちの死体を検分している。検分を終えかなり怒っているのか真っ赤な顔をして、その場で大声を上げた。

「ああっ…なんてことを…みんな死んでいるじゃないか」

グリフォンたちはただ首を垂れて黙って聞いている。

「とにかくここにある死体をこのまま放置するのはまずい。まずは急いでアジトに戻るよ。僕は全部隊へ作戦の一時中止を伝えるから、君たちは手の空いている部隊にこの死体を全て綺麗に処理させるんだ。いいかい血の一滴でも痕跡を残してはダメだよ。僕らの存在は人間たちにはまだ公にしたくない。もう数人には知られてしまった可能性はあるけど、まだ手の打ちようはある。あくまでも目立たず迅速にね。この死体たちは何者かに鈍器のようなもので殴り殺された可能性が高い。その何者かがここに舞い戻ってくるかもしれないから、死体の処理中、万が一人間に遭遇しても絶対に攻撃せずにすぐに拠点に戻ってくるんだ。いいね」

口早に指示を伝えると早々にグリフォンに跨り、グリフォン三体と共にこの場を去っていった。


「俺はヤツを知っている………」


グリフォンたちに指示を出していた男。俺はそいつをよーく知っていた。

次から次へと起こる異常事態に脳がショートしそうだが、完全にヤツらが去った後、すぐさま大吾たちの元へ走り出す。

「大吾!美羽!一旦ここを離れるぞ!急げ!」

俺のあまりの剣幕に、兄妹は黙って俺の後に続く。

「何があった!?」

広場から登山口へと向かう道へと走りながら大吾が聞いてくる。

「話は道すがら話す。まずは親父さんたちと合流しに行くぞ!」

途中で俺は、またもや大吾におぶさりながら答える。

(間に合えばいいが…)

走る大吾におぶさり、激しい揺れに脳が揺さぶられ思考を邪魔されるが、グリフォン達がやって来たことと、俺が思いついたこれからの行動をふたりに説明する、まずは親父さんたちと合流するため、山道を疾走する俺たちだった(俺は大吾におぶさっているだけだが)…………。

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