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プロローグ

僕は今、姫姫ちゃんからもらった、僕たち双子の兄弟を含めた15のカケラたちの前世の記憶が綴られた本を読んでいる。


双子の兄の壱剛にもらった本はもう読んだのかと尋ねたら、とっくに読んでしまったって言っていたけど、僕は読むのをずっと躊躇していた。

壱剛はその本のことについて、僕にはなにも言ってこない。

その本を渡された他のカケラの仲間たちも、僕がいる場では、その本のことについては話題にあげようとしなかった。

 

みんな待っていてくれているんだ。

僕が前世で犯した過ちを振り返り、そして乗り越えるのを…。

 

そして今、ひたすらページを捲り続ける。

そこに書かれた一字一句を心に刻むように………

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