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新たな目標
朝日が昇ると同時に目を覚まし、ふと外に出てみると、昨日よりも少しだけ土地が“生きて”いる気がした。
当たり前だが、荒れ地は一日では変わらない。しかし、少しずつ自分の手で変えていける感覚が、何とも言えない充実感を与えてくれる。
「次は、何をすべきだ?」
木を切り、燃やし、土を掘り、水を汲み、火を起こした。最初はただ生きるためだけだった。だが、この荒れ地に少しずつ足跡を残すことに、俺は気づけば熱中していた。
そう、これが“工業技術”なんだ。ものを作り、少しずつ環境を改善していく。それが、俺のスキルの力だと実感できた。
「もっと、やれるはずだ」
次は小屋の強化、道具の改良、そして、生活基盤をしっかりと築き上げていく。
食料を安定供給するためには畑を作り、家畜を飼うことも考えなければならない。
この土地を、最初は荒れ果てた土地を、少しずつ自分の力で育てていくんだ。
これが、俺の新しい“戦い”だ。
そして、何よりも自分が「変えていける」というその感覚が、力強い。