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怪盗B

おばあさんはいきなり煙が出てきて

パニックになっていた

『あなたがスリの実行犯でしたか……』


おばあさんはキョロキョロしながら

『私はやっていない 何かの間違いです』


あ~ なんかお年寄とこういう会話 なんか懐かしいな~


するとファリスは怒った口調になり

『これは盗みですよ あなたは犯罪をしてるんです 悪い事をしている自覚はあるんですか?』


おばあさんは

『私は知らない 私はやってない 私は知らない』


挙動不審になりながら 小刻みに歩き出した

俺はファリスを静止させて

『とりあえず落ち着いてください 少し中に入ってお話しませんか?』


前世の口調モードになった気がした

おそらく症状が認知症に似ていたからだろう


しかしこの時代って認知症っていう病気は定着しているのだろうか


薬なんて出来ている訳が無いし……

まーとりあえず 久しぶりに仕事モードに切り替えるか……


とりあえずファリスには怒らない 責め立てない 相手を興奮させない

この3つを守ってもらうように伝えた

本人はなぜ?っていう顔をしていたが まかせとけと微笑んでおいた


『おばあさんはいつからここに住んでるんですか?』


すこし沈黙があったが ゆっくりと口を開いた

『私は30年くらい前からだね~』


『そうなんですね』

相打ちを打つと 徐々に自分の事を喋りだした

『昔はここも栄えていてね 今では貧しくなってしまった』


『そうですよね 昔はこの辺も賑やかで 元気に遊ぶ子供も多かったですもんね』

そう言うとファリスはこちらを向いて 

あなたここに来た事ないでしょ と言っているような顔をして睨んできた


おばあさんは少し微笑みながら

『そうなのよね 朝から晩まで元気な声が聞こえてね

 あの頃は声を聴くだけでも幸せでしたよ』


顔のこわばりが消え 表情も良くなった

これぞ 介護技術奥義 知ったかぶり相槌同調!!

興奮されていては 話が進まず時間がかかるだけ

需要。共感、傾聴 これが出来るか出来ないかでは仕事の効率がかなり変わる


ではそろそろ 本題にかかろうか


『おばあさんはどうやって生活してるんですか?』


そう質問すると すこし沈黙してから口が開き

『息子がね 冒険者をやっていてね 朝になるとお金を置いて行ってしまうんだよ 

 息子は働き者だからね いつも助かっているんだ』


『そうなんですね 良い息子さんなんですね

 息子さんのお名前はなんと言うんですか?』


 『息子の名前はカミーノって言いいます

  とっても優しくて良い子なんですよ』


 『カミーノさんは優しいんですね 

  なるほど しっかりしてらっしゃる

  では そろそろ私たちは時間なので行きますね』


そういうと おばあさんは寂しそうになり

ファリスを両目を見開いて は~?っという顔をする


ここだけの話 介護奥義は事件を解決する技では無く 先送り先送りで相手を不穏状態から解放する為だけな技なのである……w


『また 来て頂戴ね』


『はい ありがとうございます 時間があったら遊びに来ますよ』

そういって別れると


『ちょっと!?なにも解決して無いわよ!!犯罪者を野放しにしても良いの??』


野放しにするのは ダメだけど

とりあえずギルドに行って カミーノさんを探してみようか



そうしてファリスから色々言われながらギルドに向かうのであった






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