5年後
リト・ダグラスの事件が終わり
拠点がエーデルの町の下だったこともあり 目的地に到着していた
報奨金として金貨100枚を手に入れて
俺は自分の家を手に入れた
やはり自分の家を持つのは良い
好きな装飾をし
自分好みにアレンジも出来る
素晴らしい
今の現状に満足していると
トントン
ドアのノックの音が聞こえて扉を開ける
『こんにちは』
時々ファリスも家に訪れるようになった
『こんにちは 今日はどうした?』
『ちょっと相談したいことがあって』
話を聞いてみるとエーデルでは最近スリが流行っているようだった
初めは被害件数も少なかったようだが
盗賊ギルド月の狼が消滅してから
被害件数が増えているようだった
ギルドでもEランクミッションだった依頼も
今ではBランクミッションにまで上がっているのだという
ある者は金貨を奪われ
ある者は食料を奪われ
ある者は武器まで奪われているようだった
ファリスも被害が大きくなっていることに気づき
早めに調査をしていたみたいだが
手がかりは皆無だという
物取り……
利用者にも 物取りは多かった
認知が進んでくると 自然と持ち帰ってしまう
次郎さんも 勝手に自分の部屋に持っていってしまってた事を思い出す
あれは 自然と行い 意外とバレない
おそらく自覚が無い分 そこらのプロと同レベルだと思う
あの時は施設の中での出来事
今回は捜索範囲が広すぎる
『あ……』
俺はすこし閃いたが……
『なにか良い方法があるの?』
ファリスの目は輝いていた
『い、いや……あるにはあるけど 言いにくい
特に君の前では……』
ファリスは気になって気になって仕方がなかった
しぶしぶ言う決意をしたが……
『とりあえずひくなよ?』
と助言をして 俺は説明を」始めた
俺の体は不死身である
腕を切断された場合どのようになるのか
これはこの前の事件で知ったのだが 切断された場合 腕が生えてきて
切断された部位はそのまま残るのである
ここまでの説明で ファリスの顔は さっきの真逆になっていた
『で それがどうしたの?』
実はこの切断された部位は なんとなく場所がわかるんだ
つまり発信機のような機能がある
しかも 自己的に消滅させることも出来る
非常に便利だが グロイのが欠点……
ファリスは少しひきながら言った
『つまり 盗まれそうな物にケアの部位を入れておけば良いって事?』
俺は静かにうなずいた
『ちなみに爪とか髪の毛では出来ないの?』
『残念ながら……』
ファリスは頭を抱えたが
それが一番良い方法だと思い OKをした
そして翌日から 俺とファリスは 手の第一関節が入った財布を持ち
町を歩くことにした
『あの~さすがに人の指を持って歩くというのは……なんかすごいわね』
すごく申し訳ないと思ったが他に方法が思いつかなかった
しかし 効果はすぐに表れた
『お?なんか急速に離れて行ってるぞ』
振り返るが人が多すぎて判別が出来ない
『こっちだ 行ってみよう』
指が向かっていく方へと歩いていくと
そこはスラム街 つまり金も食い物も無い人たちが多い場所へと向かっていった
『やっぱりここに行くよな』
そして俺の指がある家に着いた
とりあえずノックをしてみた
すると 優しそうなおばあさんが出てきた
『どうしましたか?』
こんな人が物を盗むとは思えなかったが
一応試してみた
俺の指が消滅する時 紫色の煙も一緒に出る
便利だ……
見た目に取らわなければ……
するとおばあさんのポケットから紫色の煙が上がった




