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スキルと職業。

晴翔はブレイブの指導の元スキルと職業を選択するのだが、晴翔が選んだ職業はまさかの……

そしてモンスターと晴翔が戦う!?

今日、この世界は昨日とは全く違うものになってしまった。

モンスターが至る所に現れるようになったのだ。

「なんだこれ!?」

学校の外には壊れた車、崩壊した建物、そしてモンスターが蔓延っていた。

『昔は建物とかなかったから被害が少なかったが現代の地球ではモンスターの出現に対応できないみたいだな。』

「そうですね。」

『じゃあこの世界で生きていくにあたって一番大事な事を始めようと思う。スキルと職業の選択だ。』

「どんなものがいいんですかね。」

僕はそう言ってステータスプレートを見る。

 スキル

  火魔法

  水魔法

  風魔法

  土魔法

  剣術

  武術

  

 職業

  冒険者

  ニート

  槍使い

  

「あれ、これだけしかないんですか?」

『いや、お前のレベルやステータスが低いからだな。もっと強くなったら選択肢も増えると思うぞ。』

「それで、どれがいいんですか?僕魔法が使ってみたいです!」

『ダメだ。武術にしろ。職業はニートだ。』

「いやですよ。なんでニートなんですか?!」

『まぁいいから、騙されたと思ってやってみ。』

「もう……」

ぶつぶつ言いながら渋々言われた通りにした。

すると、

(スキル武術を取得しました。身体能力アップ。動体視力アップします。職業ニートを選択。スキル成長速度アップが追加されます。スキル成長速度アップをすでに所持しているためスキル超成長速度アップに進化します。)

おー、何か声がした。

「超成長速度アップっていうものになりましたけど、それだけなら槍使いとかの方が良かったのでは?」

『そのスキル進化したやつだろ。職業もスキルと同じように進化する。ニートが進化したものがすごいんだ。先を見越したらこの職業を選ぶしかないな!』

「なるほど。というかブレイブさんってめちゃ頼れますね。僕1人だったらもう死んでました。」

『もっと褒め称えよ!』

「ははっ……」

そう会話をしていると、

『晴翔、モンスターが来るぞ。』

「えっ!?」

『あれはゴブリンだな。前倒したやつと一緒だ。でも3体いるな。よし晴翔倒してみろ。』

「なんでですか?逃げましょうよ。それか、ブレイブさん、また僕の身体使って倒してください。」

『バカ言うな。俺は死の直前まで動かんぞ。生きていくためにはその身体も精神も鍛えなければならない。大丈夫。スキル武術で身体能力がアップしてる今なら倒せるぞ。』

「わ、わかりましたよ……」

正直倒せるかはわからない。でも僕はこの世界で生き抜くと決めたんだ。

ゴブリンは同時に襲ってきた。

「んっ?」

なんか、ゴブリンの動きが遅い?

『お前は身体能力と共に動体視力も向上しているからな。』

脳内でブレイブさんがそういう。

よし、これなら!

そう思って攻撃をしようとした時、

「おー!!」

頭の中にスキル武術での技が流れ込んでくる。

「どの技を使えばいいんだ?」 

『太極拳を放て。』

そう言われたので、

「太極拳!!」

ゴブリンの腹に拳を突き刺す。すると、

「う、うぇぇ……」

ゴブリンは腹が抉られたようになっていて内臓を引き摺り出されたようにその場に倒れ込んで死んだ。

気持ち悪い。昔は虫を潰したりしてたけど、それ以外で初めて生物を殺した。血が吹き出して苦しそうに死んだ。

僕はその場でへたれこんでしまった。

『おい、あと2体残ってるぞ。攻撃しないとお前が死ぬぞ。早く技を撃て……くそっ、体乗っ取るぞ!』

そう言われてからは意識が遠くなった。

『全く、手間掛けさせやがって、おいゴブリン、お前達のせいだぞ!』

さっきと明らかに違う気配を感じとったゴブリン達は後ろへ下がり警戒する。

僕は生物を殺したショックから意識が戻った。

「あれ、体取られた。」

『お前がぼーっとしてるからだ!見本を見せてやる。見とけよ。横拳!縦拳!』

ブレイブさんはそう言ってゴブリン達に殴りかかり、瞬殺した。

『少しは使いやすい体になったな。なぁ晴翔、この世界で生きていくには生物を殺さなければならない。それはモンスターかもしれないし、動物かもしれない、人の可能性もある。でもこの世界ではそれが当たり前だ。ここはもう平和な地球ではない。大昔のように弱肉強食の地球なんだ。』

俺はブレイブさんの話を聞いて頑張ろうと思った。その時、

(レベルが5になりました。スキルポイント200が与えられます。新たな職業が選べるようになりました。)

そう頭の中で声がした。

「スキルポイント200、新たな職業。」

そう呟くと、

『職業はそのまま。スキルポイントは100〜500で一つのスキルをゲット出来る。普通1レベル上がったら10ポイント貰えるんだが、お前は100ポイントもらえるらしいな。』

おぉ、チートだな。

「じゃあスキルを選びましょう。」

そう言ってプレートのスキル選択欄を見る。


 武術2

200

 剣術

100

 槍術

100

 弓術

100

 火魔法

200

 水魔法

200

 風魔法

200

 土魔法

200

 異空間収納

500

 防御力アップ

100

 

この数字は必要ポイントか。武術2はスキルのレベルだろう。

「こんな感じですけど何がいいですかね。僕としては魔法を使いたいんですが……」

『何も選ばない。500ポイント貯めて異空間収納を選べ。よーし、モンスター倒してレベルアップするぞー!』

「わかりました。そういえば最初のスキル選択の時はポイント必要ありませんでしたね。」

『あぁ、最初はスキルと職業を1人一つずつ与えられる。まぁそれを選べるのはお前だけだがな。』

「じゃあモンスターを倒しに行き、ま、すか?」

『おうよ!今周りの人間はまだスキルやら職業やらを知らないだろう。だからポイントとかを気にしないでどこかで逃げてるはずだ。差をつけちゃおうぜ!』

ブレイブさんに流されるまま僕はモンスターを探しに行った。

「ワゥゥォォォォーン……」

少し離れたところで狼のような声がした。

『あの声はスモールウルフだな。大きさは2mくらいだ。』

いやいや、どこがスモールだよ。と心の中で突っ込みつつも声がする方へ向かった。

「あれがスモールウルフ。10mくらい先にいますね。5体でまとまっています。」

『見ればわかるわ。あいつらは攻撃力は低いが俊敏だ。普通なら死ぬだろう、がお前の動体視力はすごい。俺が生きていた頃でもトップクラスだろう。多分称号過去の栄光での効果、限界突破が関わっているだろう。だから倒せるぞ。』

「やってみます。」

あぁ、怖い。多分少しでもミスったら噛み殺されてしまうだろう。

でもやるしかない。

僕はスモールウルフのほうへ一気に駆け抜ける。

「太極拳!」

一体仕留めた。

残りの4体が僕の存在に気づき攻撃準備をしてくる。

「速っ、いが目で追える。」

ゴブリンの数倍速い動きで襲ってくるが、俺は対処した。

「回し打ち!上段突き!脾臓打ち!正拳!」

武術によって習得した技を使ってみたのだが、

「つよ!」

全てをワンパンで片付けてしまった。

「ブレイブさん!1人でやれました!」

『ああ!見てたぞ!すごいな!さっきまでのお前とは大違いだ!武術も使い方が上手かったぞ!』

「ありがとうございます!」

(レベルが9になりました。スキルポイント400が与えられます。)

やった。レベルも結構上がった。

「じゃあ異空間収納を買いますね!」

『おう!』

(スキル異空間収納を獲得。)

「それで異空間収納ってなんですか?」

『いや、知らずに獲得したのかよ。異空間収納っていうのはそのまんま異空間にものを収納できるんだ。まだスキルレベルは1だから6畳の部屋丸々分くらいしか収納できないが。まぁ今は充分だ。』

「それでその異空間には何を入れるのですか?」

『まぁ、その建物に入れ。』

「ここは、スーパー?」

『異空間ではものは腐らない。食料を入れておくんだよ。』

「いやいや、盗みはダメですよ。」

『じゃあどこで食べ物を入手する?この世界では今までの地球で犯罪だった事をやっていかないと生きていけないんだよ。』

そう言われて食べ物を異空間にしまった。

「よし。」

「そういえばまだ生きた人に会っていませんね。」 

『そうだな。探してみるか?』

「はい、孤独死は嫌なんで。」

ということで人を探すことにしようと思う。

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