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突発的な物語集

ちょっと哀しい出来事

作者: かんから

 題名に ”哀しい出来事” と書きましたけど、別に誰が亡くなったとかそういう訳ではなく。


 実はこれまで僕の右側の眉毛の先に、一本の長い長ーい白い毛が生えてたのです。計ってみると……12㎝ぐらいでした。でも生活に支障はなく、目に入ることは一切ありませんでした。しかも誰にも言われることなく。というか普段は細すぎて誰も気づきはしないし、僕も気が付いたのは8㎝になりたての頃。眉毛を触ってはじめてわかるような感じでして、仮に見えたとしても ”ゴミ” が着いたのかなと思う程度。でも全然太くはないですし、近くの人に話してやっと気づいてもらえるレベル。案外そんなものなんですよ。もちろん僕はニートをしているわけではないですし、いろんな方に出会います。でも自分から気づいた人はいない。親も気づかなかった。誰も気が付かない。


 ところでここで一つの疑問が生まれます。さすがに、さすがに床屋は気付かなかったのでしょうか?ちなみにいつも通っている床屋さんは田舎の親戚筋の老舗でして、老夫婦と50代くらいの3人でやっていらっしゃるのですが……彼らはさすがに気づくだろうと。髪を切るだけではなく、眉毛だって整えるんですから。でも毎回の如く、生き残りますからね。謎ですね~。それとも ”何か意図があって残しているのだろうか” と察して切らずにおいていたのでしょうか??でも切るとき、わざわざ訊いてはこないですし。さらに謎ですね。


 僕も僕で ”邪魔だから取ってしまえー” とはならず、 "なんか面白いから残しておこー" となるわけです。そこは性格ですね。そういう性格ですから。何かの話のネタになるだろうと。そして今まさに、書くべきネタになっております!


 でも ”なぜこのような毛が存在しているのだろう” と疑問には思うのです。ですので調べてみました!すると検索ワードに ”眉毛” ”一本” と入れると、”眉毛” ”一本だけ長い” と下に候補が出てきます。ということは、調べている人が他にもいるのか!一人だけじゃない!!仲間がいる!!!!!勝手に謎なる連帯感?が生まれます。



 白くて長い一本の毛を ”宝毛” もしくは ”福毛” というらしく、大変縁起のいいシロモノだと。生理的な原因としてはホルモンや遺伝的要素があるそうですが……縁起がいいなら残しておいて正解ですね!そして人相的には場所によっても意味合いが違うそうで。眉毛に生えるシロモノは金運が上がるそうです。でも……別に儲けに走っているわけではないしな……正直なところ、金関係は何もなかった。いろんなことをやっているにせよ、積極的に放棄していますから。そして効果?を発揮することなく、毛はいつの間にか無くなりました。寝ている最中に抜けました。ああ、哀しい。



 ところで実は ”抜けたらいいことある” と書いているサイトもあったのですが……あったっけ?








 そういえば、ありました。



 自販機で3桁の数が合致して、一本余計にゲットできたこと。


 大事にこれまで守り育ててきた一本の長くて細い白い眉毛は、一本の無糖のコーヒーに変わりました。あれって押すべきボタンって指定されるんですよ。当たったからって、自販機に入っているジュースをどれでも選べるわけではないんです。二候補の内、一つを選べと。しかもその片方は、今買ったばかりのやつじゃないか!っていうことは、まあ……もう一つの方を選んでおくか。





 また生えてこないかな?宝毛さん。

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