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V・W・G ~† リアルへの生還 †~   作者: 聖那
第二章 ~† 北の玄武洞 †~
4/19

ドラゴン現る

挿絵(By みてみん)


ダンジョンの入口は不気味なほど静まりかえっていた。

この奥でドラゴンとの死闘しとうが繰り広げられているなど想像もつかないくらいに・・


『本当なのか・・』


刹那せつなはドラゴンが出現したという現実に疑問を感じていた。


『いや、ドラゴンが出現したのが事実だとしても、でも何故なぜなんだろう。どうしてドラゴンが・・』

『確かにおかしいですよね。V・W・Gはまんして始まったはずのゲームなのに・・もしかして・・システム上のバグ?』


ダンジョンの奥へとを進めながら、刹那せつなとユナは各々が感じる疑問を口にしていた。


『どうやら・・それを考えてる余裕よゆうはなさそうだな』


暗黒騎士はダンジョンの奥をにらみ、そうつぶやいた。

その視線の先に、岩壁がんぺきの上で得体えたいの知れない巨大なドラゴンが獰猛どうもうな瞳でこちらをにらんでいた。今にもおそいかかってきそうな雰囲気ふんいきだった。


三人はその姿に恐怖、戦慄せんりつを覚えた。


ドラゴン!!


「グ、グ、グルーー!!

ヴォアーーーッ!!!」


その叫びは大地を震わせ、翼のひと振りは嵐を巻き起こす。口から吐かれるほのおは全てを焼き尽くす地獄じごく業火ごうかと言われていた。


『くそっ!!』


恐怖を振り払うように、刹那せつなはドラゴンをにらみ、ゆっくりと腰の剣を抜き、暗黒騎士は二本ある背中の剣の片方を抜き放ち身構えた。


ユナはそんな二人の後ろで、両手にロッドを固く握りしめていた。その両手が恐怖に震えているのを刹那せつなは見逃さなかった。


『どう戦う?』


暗黒騎士は剣を片手に肩にかけ刹那せつなたずねた。その瞳をはっきりと見ることは出来なかったが、この戦いを楽しんでるような抑揚よくようのある声音こわねに思えた。



『戦うというよりは、まず皆を助け出すことを最優先にしなければ』


刹那せつなは抜いた剣を両手に構えた。


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