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V・W・G ~† リアルへの生還 †~   作者: 聖那
第二章 ~† 北の玄武洞 †~
13/19

戦禍

挿絵(By みてみん)


刹那せつながよろめきながら追い掛けるはるか前方で、物凄ものすご破裂音はれつおんと共に幾筋もの雷光が地上に落ちるのが見え、一瞬辺りが青白い光に包まれた。


〈・・あれは・・〉


その閃光せんこうに目がくらみそうになりながらも、ドラゴンと暗黒騎士が前方で対峙たいじしているのが朧気おぼろげながら見てとれた。


〈・・やっぱりあの暗黒騎士、只者ただものじゃない・・〉


超級レアモンスターであるドラゴンを、たった一人で足止めできるプレイヤーなど過去見たことも、聞いたこともなかった。


刹那せつな自身、対ドラゴン討伐専門とうばつせんもんのジョブであるドラゴンナイトではあったが、自分があそこまでの闘いを出来るとは到底とうてい思わなかったからだ。


〈暗黒騎士が使ってる武器はもしかしたら・・〉


痛む体をかばいながら、おぼつかない足取りで前方の戦場へとを早めた。

しかし、刹那せつな胸中きょうちゅうは決しておだやかではなかった。あの戦闘に自分が加わったところで、どれ程のことが出来るのか、むしろ、足手まといになることが容易に想像できたからだ。


〈それでも・・何もしないでこのまま逃げることなんて出来ない・・〉


胸につかえる不安をし殺すように剣を強く握りしめ、まるで強力な磁力に引き寄せられるように闘いの渦中かちゅうへと走り続けた。

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