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しるし2(詩集)

人間じゃなかった

作者: さゆみ


動けなかったんだ

前にも後ろにも

カニみたいに横歩きしても

足が取れていく

あのね

繋げてきたしるし

壊してしまったから


ここにいるのがいけなくて

寝てはいけなくて

悪に身を委ねるしかなくて

ぼくはただパペットみたいに

手を入れられてパクつく


意思なんて捨てられて

ずっと吊るされて

選択肢もなくて

いつも凍えていて

あのね

時間って凍るんだよ

頑なに果てつくんだ


過ぎてゆく記憶がころされた

ただ居たたまれなさを

打ち消してゆくんだ

生きてる価値とか

打ち消してゆくんだ

存在をぞんざいに消す

そんな日々だった


ぼくは人間じゃなかった

ナマモノじゃなかった






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― 新着の感想 ―
[一言] 今回書きたかったのは没個性の人たちのことだったり? そんなことを思いながら読みました。 まるで、プログラムに従って動くアンドロイドみたいな感じ?
2015/07/24 21:02 退会済み
管理
[一言] それではなんなのでしょうか? 考えさせられます。
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