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セブンスソード―七つの聖剣―  作者: 音無 桐谷
第一章 出会い編
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出会い編1-1

 

 プロローグ

 

 ――――――ここは魔法の発達した世界インヘリヘイム。この世界には五つの大陸があり、それぞれの大陸に一つの国家がなりたっていた。

その中でも最南の大陸なのが、オートリア大陸。そしてその中でも南の方に広がっている、砂漠地帯「ビールデザート」。そこには、たくさんの魔物が息を殺して潜んでいて、めったな事がないかぎり、人は近づかない場所だった。

 

 ◇◆◇◆◇

「暑い……」

 

 俺の名前は中条焔なかじょうほむら。俺の職業は傭兵。特に、護衛などを中心に行っている。

 今回は、たまたまこの国の中でも一番危険な「ビールデザート」で仕事をしている。

 仕事内容はマフィアの仲間を見捨てて逃げてきたそこの元ボスの護衛任務。ただし護衛対象はこの場にいない。

なにが、『暑いけど、水ないからくんできてくれない?』だ!!二五万程度の仕事にそんなオプション普通ならつけねぇよ!

てか、俺は誰に説明口調で、話してんだ、ついに頭やられたかも。そして、

「…………暑い!」

 

 そう、とにかく暑い。たった約五キロメートルの道のりもつらく感じる。

 しかし、ここで帰りが遅くなって水がるぬるくなって、もう一度行けなんていわれたら、あの喋るデッブスフンド、じゃない。元ボスにもう一度行ってこいとか言われたくないので自分のスピードを上げる初級魔法「アサルア」を唱えた。

 

 この世界には古くから魔法が存在しており、難易度の順番に「初級」、「中級」、「上級」と分かれており、それらの魔法の分類は大きく二つある。

 一つは、今みたいに魔法名を言ったらそれにあった魔法が発動する一般的な魔法。誰にでも使えるが、個人差がある。

 もう一つは、精霊と契約し、その精霊を通して魔法を放つ、「精霊魔法」である。

 こちらは個人の資質よりも精霊の階級によって大きく左右されることが、この国、朱門国の研究で判明している。

 他にも「古代魔法」なるものがあるが、研究をし始めたばかりなので詳しくはまだ不明だ。

 以上がこの国に現存する魔法である

 

  また誰にしているかわからない回想をしているうちに、自分の足元に白色の円が展開してその円の中に星型の五角形が現れる。

そこからはたくさんの数字が右から左に流れたと思うと、収束して消えてしまった。

 

「さてと、帰って寝よう!そうすれば幻覚、幻聴、妄想のたぐいは止まるだろうしな!」

 そう言って俺は砂埃すなぼこりを巻き上げてダッシュした。

 

 そうして、わずか五分で残りの四・五キロを消化して井戸で水を汲んだ。そして来た道を振り返ること四十秒、焔は緊急事態に気づいた。

来た方角から煙があがっている。

 顔をしかめた焔はそこから、「アサルア」の強化魔法「アサルラ」を唱え、今度は五分ほどで十キロ先のマフィアをかくまっている小屋に着いた。

 だが、時すでに遅し。

 具体的に言うと小屋ごと燃やされ、小屋が崩れていた。

 一瞬助けようと思ったが、マフィアのボスが

「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!」

 と言ううめき声が聞こえてきたので間に合わないと判断し、あきらめた。

 そして同時に二五万円の掛かった大仕事は幕を閉じた。

 

 ◇◆◇◆◇

 

 焔が井戸についた頃、フードをかぶった人が小屋の前に現れた。

 フードの人は右手に、鉄でできた細長く、その先端には赤い色の宝石がついた杖を出した。

 そして「メラルラ」と唱えた。

 すると杖の先から赤色の小さな円が現れそこから火の玉が三つ現れた。そうして火の玉は勢い良く小屋に飛んでいき、小屋が瞬く間に炎の海とかした。

「これで依頼完了ね」

 フードをかぶった人は来た方向に身を翻してその場を歩いて立ち去った。

 

 ◇◆◇◆◇

 

 焔はすぐさま周りの野次馬(火を消す人達)に話しを聞くと、怪しいフードをかぶった人が近くを通ったとゆうことがわかった。

 それを聞いた焔はすぐ近くにある「デザートタウン」という街へ走って向かい、街中を探すことにした。

 

 ちなみに、どんな街もつくりは一緒で城壁が街を囲むように出来ている。さらに外に出るには、街に一つしかない正面門を通らなければならない。

 

 しばらく走った俺は唯一、街から出られる正面門についた。周りには民間人も城の兵隊もいなくてただ、一人立ち去ろうとするフードさん(仮)が歩いていたので、俺はフードさん(仮)に全速力で走り追いつこうとした。

 するとフードのさん(仮)も気づいたらしく、俺はとりあえず犯人かどうか確かめるために話しかけようとしたが、

 その刹那、フードさん(仮)は持っていた杖をこちらに向けて魔法を唱えた、すると火の玉が三つ現れかなりの速度で飛んできた。

 俺は火の玉をすべて自力でかわして腰から、刃渡りが二十センチほどある短剣を抜いて構えた。

 

 そうしてこれが二人の出会いでもあった。


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