ざまぁされた王太子様の断末魔を聞くだけの話
「フランソワ!お前との婚約など破棄だ!何故なら私はマーガレットを愛してしまったからだ!それにお前はマーガレットをいじめている!」
「何だと?いじめていないだと!?ふふん嘘をつく悪女め!だから私に婚約破棄をされるのだ!」
「何?証拠があるのかだと!?舐めるなよ、私は王太子だ!証拠など用意できて当然だ!」
「マーガレットがお前にいじめられたと言っている!これが証拠だ!」
「何?そんなものいくらでも言い張れるって?馬鹿めマーガレットが愛する私に嘘をつくわけないだろう!」
「他に証拠がないなら証拠にならないって?馬鹿め!私が証拠だと言えば証拠なのだ!」
「む?そんなことは通らない?馬鹿め!私は王太子だ!私が通ると言えば通るのだ!貴族ごときが生意気にもほどがあるわ!」
「ならば陛下に聞いてみるがいいだと?いいだろう!父上は私の味方をするに決まっている!」
「父上!マーガレットをいじめたフランソワと婚約破棄は当然でいいでしょう?」
「え?証拠はあるのかって?マーガレットが言ってますよありますよ!」
「え?マーガレット嘘をついてたって!?どういうことだ?何?父上が怖すぎて嘘がつけないだと!?」
「なんてクソ女だ!お前なんかこうしてやる!」
「わっはっは、悪女を成敗したぞ、フランソワ!貴様の無礼許してやるもう一度婚約者になれて嬉しいだろう?」
「何だと!?婚約破棄だと!?ふざけるな!私を愛していたのだろう?」
「……愛してもないし、こんなことをされたら100年の恋も冷めるだと!?生意気な!父上この馬鹿女にも処罰をお願いしますよ!」
「え?処罰されるのは私?罪状は無能罪!?そんな!私は王太子ですよ?」
「え?王太子だからこそ無能が王になるのは阻止しないといけないですって?そんな私は生まれながらの王太子のはず……」
「ええ?無能がこれ以上ごねると殺さないといけなくなるからやめろって?」
「親の慈悲で修道院送りなんて……そんな嫌ですよ!マーガレットをせめて連れて行かせてください!」
「何だとマーガレット!貴様!私に嘘をつくわ、王太子じゃないのなら愛さないだと!?ふざけるなクソ女!」
「そんな……私は王太子も婚約者もマーガレットも失うのか……」