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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

風姿花伝 偽の巻 ―現代語訳古典芸能―

紅葉狩

作者: kiri

 峰のもみじ葉は山吹に、(だいだい)に、唐紅(からくれない)に染まる。秋は美しい衣を(まと)って、ここにも歩みを進めてきた。

 深山(しんざん)とは言えても、幽谷(ゆうこく)とは言い難いようだ。先程から女達の楽しそうな笑い声が聞こえてくる。


更科(さらしな)姫様、御覧なさいまし。あれ、あのように葉が色づいて」

「ほんに。美しいのう」

「姫様の美しさも負けてはおりませんよ」

「これは、嬉しいことを言いおる。どれ、褒美(ほうび)に菓子を取らそうぞ」

「まあ、わたくしだって、そのように思っておりましたのに」

「ほほ、怒るでない。そら、おまえもお食べ」


 侍女と軽口を言い合い、ほろほろと笑うのは更科と呼ばれた姫である。侍女達と山に遊ぶ(さま)は、色づいた木々の中にあっても(きわ)立って美しい。

 そこへ、がさがさと落ち葉を踏む音と、話し声が近づいてきた。


維茂(これもち)様、こちらに少し開けた場所がありますよ」

「これ、斯様(かよう)に急ぐな、右源太(うげんた)。少しはゆるりとこの錦秋(きんしゅう)()でよ」


 木々の間を抜けて、姿がちらちらと見え隠れする。


木陰(こかげ)()れ落ち葉は滑ります。維茂様、足元にお気をつけ下さい」

「わかっておる、左源太(さげんた)は私を子ども扱いしすぎだ」


 言った言葉も消えぬうちに、あっと声が上がる。どうやら足を滑らせたらしい。

 小道から公達(きんだち)が姿を見せた。余吾(よご)将軍と呼ばれた平維茂(たいらのこれもち)と、その従者である。


「これは失礼、先客がおられたか。私は平維茂と申す」


 慌てて従者の手を払い、身なりを正して言葉をかける。

 名乗られたからには、彼女達も名乗らぬわけにはいかないだろう。侍女は少しだけ苦い顔をした後、きっと顔を上げた。


「こちらは貞観殿(じょうがんでん)にお務めの上臈(じょうろう)、更科姫様にございます。お忍びでの遠出(とおで)にござりますれば何卒(なにとぞ)……」

「なるほど。いや、我らも鹿狩りの下見をしておりましたところ、お恥ずかしいことながら少々迷ってしまいまして。川沿いに(くだ)れば里へ出られるかと、こちらへ参った次第でございます。できましたら、この事はご内密に」


 あまり人の口には(のぼ)りたくないと、互いの侍女と従者が頷き合う。

 くすりと(おうぎ)の奥から姫が笑った。


「申し訳ありませぬ。忍び笑いなど、お恥ずかしいところをお見せしてしまいました。内緒にしてくださいませね」


 参ったなと維茂は苦笑を返す。


「いや、こちらこそすまぬ。そんなわけで紅葉狩に予定を変えたのだが……更科殿は良い場所をご存知だね」

「ええ、ほっかりと(ひら)けて日当りもよく、秋の山での一日には(こと)(ほか)よろしいのですよ。維茂様もご一緒されませんか」


 突然の申し出に維茂主従は、いやそれは、と遠慮をみせた。


「更科殿の気に入りの場所に、我らのような不調法者(ぶちょうほうもの)が邪魔するのは(はばか)られる」

「ここでお会いしましたのも何かのご縁でございましょう。それに、女子(おなご)の誘いをお断りなさるのは無粋(ぶすい)でございますよ」

「やあ、そこまで申されるのをお断りするのもよくないな。では、共に秋の日を楽しむと致そう」


 そういうわけで、更科姫と維茂は共に錦繍(きんしゅう)の秋を愛でようということになった。



「さあ、維茂様、もう一献(いっこん)

「右源太様も、左源太様も。もっと召し上がれ」


 美女に酒を勧められて、結構と断るような堅物(かたぶつ)でもない。一杯また一杯と(さかづき)を重ねる。


「ああ、業平(なりひら)和歌(うた)そのままだね、本当に神代(かみよ)の頃からも見たことがないだろう。秋の山も貴女方も美しい」


 酔いにまかせて維茂は戯言(ざれごと)を口にする。

 だが、とってつけたような褒め言葉に侍女達は口元を覆ってまぜ返した。


「確かに美しゅうございますものね、紅葉は山神の髪飾りなどと申しますもの。わたくし共が美しいなどおこがましゅうございますわ」

「その美しい景色の中で愛しい相手を呼ぶ鹿を狩ろうとなさっていたのでしょう?」

「まあ、怖い」

「いけませんわ。そのように恋路を邪魔なさっては馬に蹴られてしまいますわよ。あら失礼、鹿でしたわね」


 はらはらと落ちる紅葉に侍女達の笑いが乗る。


「しまった。これはかなわぬ」


 顔をしかめ(おど)ける維茂の様子に侍女達はまた笑った。


 維茂の手にした盃に、すい、と紅葉のひとひらが舞い降りた。

 ほう、と思わず声を上げる。

 しばらく(あで)やかな紅葉を楽しんだ維茂は、


「良き風情(ふぜい)であることよ」


 そう言って酒を飲み干した。



「……もし、維茂様」

「右源太様も、左源太様も起きてくださいまし」

「維茂様、斯様(かよう)なところでお休みになられてはお風邪を召されますよ」

「姫様……」

「眠ってしまわれたようですね」

「はい」


 更科姫と侍女は目配せをすると、そっと立ち上がった。


「一度、鬼無里(きなさ)へ戻る」

「はい、姫様」

「このまま(みやこ)へ帰れば良し。そうならぬ時は」


 扇で隠す更科姫の口元に長く(とが)る牙が光った。




 ◇◇

 夢現(ゆめうつつ)彷徨(さまよ)う維茂は、誰かの呼ぶ声に揺り起こされる。


「維茂、起きよ。ここは敵陣ぞ」

「うっ……だれ、だ……ここは?」


 ぼんやりと霞む(かす)む頭を振って、目の前にいるはずの声の主を振り仰ぐ。


「私は八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)より(つか)わされし武内(たけうち)の神。そなたが帝より将軍位を受けたは、鬼神を討伐する為であろう。それがあの女よ、あれが鬼の化身ぞ」

「あれが鬼、か」

「そなたに神剣『小烏丸(こがらすまる)』を(さず)ける。これならば鬼神の力にも(あらが)うことができよう」


 頼むぞと言った山神の声は小さく、小さくなっていった。

 ◇◇




「更科姫……いえ、紅葉(もみじ)様」

(かえで)か、どうであった」

「やはり、あの者共は我らを討伐(うち)に来た様子」


 楓と呼ばれた侍女は、姫の名を言い換え、下げていた頭をあげる。その(ひたい)には二本の角が生えていた。


討手(うって)が眠りこけるなど笑止(しょうし)なこと」

「迎え撃つ支度を致しましょう」


 口々にそう言う侍女の額には、いずれも二本の角があり、きりきりと引き結ばれた口元から牙がのぞく。


(はぜ)(にしき)、岩屋においてある薬や武器道具は、すべて里の者にくれてやれ。(われ)はもうここには戻らぬ」

「紅葉様!?」

「何、(うれ)いが残れば戦いにくいだけのことよ。元よりここには我らが勝手に住み着いただけ。里の者(人間)には関わりもないこと(ゆえ)な」

「お優しいこと」


 (はぜ)は口元を押さえて笑う。


「では行って参ります」


 錦は(はぜ)と共に腰を折ると急いで出ていった。


「楓と(まゆみ)は戦支度を」

「はっ!」


 支度を命じ終えた紅葉は(みやこ)へ目をやり薄く笑った。


「帝め……よくも邪魔をしてくれた。たかが鎮守府(ちんじゅふ)将軍ごときに、この紅葉が(やぶ)れると思っておるなら、やってみるがいい」




 維茂が目を覚ますと、辺りは異様な雰囲気に包まれていた。

 先程までの(あで)やかな様子とは違う。いや、見た目は変わらないのだが、どうにも風が生臭い。

 右源太、左源太も、そろそろと辺りを警戒しながら維茂を背後に(かば)う。


「維茂様、これは」

「うむ、やはり間違いない。あの女達が戸隠(とがくし)の鬼女。帝のご命令通り、鬼を退治する。お前達も覚悟せよ!」

「ははっ!」



 帝は朝廷にて不浄(ふじょう)の気配がする、と陰陽寮に卜占(ぼくせん)を頼んでいた。その結果は「貞観殿(じょうがんでん)に鬼が住まう」というもの。鬼が何故(なにゆえ)そこに住まうようになったかはわからないが、帝としてはこれを放ってはおけない。

 そこからまた気配を追っていくと戸隠は鬼無里に辿り着いた。

 (ひな)の地なれば退治(たいじ)ることに遠慮はいらぬ、と武勇をもってなる維茂に大役が言い渡されたのだった。



「油断するな。どこから来るかわからぬぞ」


 辺りに目を配る維茂を、侍女達の声で鬼が(あざけ)る。


「これだから人間は」

「わたくし達が不意打ちなど、つまらぬことをするものか」


 目の前に現れた侍女、いや鬼女達は、ニッと笑って牙を鳴らす。 額に伸びる二本の角。その(さま)(おぞ)ましくも美しい。

 続いてゆるりと現れた紅葉は維茂へ顔を向けた。


「帝の使い走りよ、我を倒せるというなら、かかって参れ」


 右源太が先陣切って太刀を抜く。


「帝に(あだ)なす妖鬼(あやしおに)(たわ)けたことを」


 気合を込めて参陣を吠えた。

 

「参る!」


 走り寄る右源太の前に(まゆみ)が立ちはだかる。

 打ち込まれた太刀を払い除け、長く伸びた右手の爪が襲いかかった。


「右源太!」


 右源太の頬を掠めた爪の跡から、ぬるりと赤い血が落ちる。

 崩れそうになる右源太を支え、左源太の太刀が走る。着物の袖を切り裂かれ露わになった(まゆみ)の左腕に、返す太刀が赤い線を作った。


「鬼も、その血は赤いのだな」

「まあ、左源太様はそのようなこともご存知なかったのですか。わたくし達もあなた様も同じ、赤い血が流れているのですよ」


 (まゆみ)に並ぶ(かえで)が言う。


「額に角があるというだけで、あなた様はわたくし達を討つと言われる。わたくし達が何をしたというのです」


 左源太の構えた太刀が震えた。


「だ、黙れ。お前達は維茂様の、帝の敵なのだ。降参すると言うのなら……」

「助けてくださる、と?」

「う……」


 (かえで)妖艶(ようえん)で悲しげな目が左源太を見つめた。


「助けてはくださらないでしょう。ですから……」


 吊り上った口から牙が(のぞ)く。


「ここで死んでください」


 低い声と長い黒髪が左源太の首に巻きつく。


「鬼女の髪は容易(たやす)くは切れませんよ。ふふ、あなた達は紅葉様に手を上げたのです。この牙で噛み砕くような慈悲を与えはしません」


 ぎりぎりと巻きついて締めつける。

 抗っていた左源太は、やがて太刀を取り落とし白目を()いた。


「この……っ! よくも左源太を!」


 (かえで)は左源太を放り、(まゆみ)と二人、右源太にその力を向けた。

 ……はずだった。


「……? な、何?」

「楓!?」


 (かえで)の腹から背を、維茂の刃が貫いている。


「鬼めが調子に乗るな!」


 があっと血を吐く(かえで)の体が地に伏した。

 維茂が左源太の体を抱き上げる。


「左源太、しっかりしろ! 左源太!」

「楓!」


 (まゆみ)の悲痛な叫びがそれに被る。


「人間ごときが我らを傷つけるなど。許せぬ!」

「檀……待ちゃれ」

「なぜ力が戻らぬ、なぜ傷が(ふさ)がらぬ! 楓! 気をしっかり持て」

「この太刀、先程の、ものとは違う……心して……も、紅葉……様……」

「おのれ……おのれ維茂、殺してやる!」


 (まゆみ)が拳を握り飛び出した。右源太が避ける。その拳の逆から、また爪が襲い来る。

 右源太の太刀がそれを止める。

 もう一度放たれる拳が、先程裂けた頬に当たった。


「檀、すまぬ、遅うなった」

「楓⁉ これは……維茂が仕業か⁉」


 その場に到着した錦と(はぜ)が太刀を構える。

 維茂は鬼女二人と斬り結ぶ。切り落とし、巻き上げ、あしらいつつも徐々に押し込む。

 さすがに技量は維茂が上のようだ。


「錦!」

「あ、あ……」


 (はぜ)の構える太刀を折り、手を返して伸ばした維茂の太刀が(にしき)の首を貫く。

 引き戻してその首を跳ね飛ばす。


「おおおおお!」


 振り絞るように声をあげた維茂は、血振るいもせず眼前に迫る(はぜ)の両手を切り飛ばし、刃を胸元に突き入れた。


「右源太! そちらは大丈夫か」

「こちらはお任せ下さい。維茂様は紅葉めを!」


 維茂は刀身を拭い、改めて紅葉に対した。


「更科姫、いや鬼女紅葉、帝の命により討たせてもらうぞ」

「フン、たかが人間が何を言う」


 どれ程に剣を(ひらめ)かせようと、紅葉には軽くあしらわれる。

 捌いても捌いても紅葉の太刀は維茂を切り刻む。


「それ、どうした。鎮守府将軍なのであろう? 少しは骨のあるところを見せよ」

「チッ」


 さしもの神剣も紅葉には効かぬのであろうか。

 切り上げた太刀を、がちりと紅葉が止める。


「我はのう、宮中を見てみたかったのだ。女達は衣を縫い、菓子をつまみ、小鳥のように(さえず)る。帝の寵愛(ちょうあい)を競って足を引っ張り合うのは我の趣味ではなかったのでな、それには関わらなんだが、(はた)から見る分には随分と面白いものだったぞ」

「なぜ、そんな話をする」

「そういう暮らしをしてみたかったのだ。(ひな)の暮らしには飽いたのでな、(みやこ)の暮らしをしてみたかった……それで」


 きいんと高い音を立て、刃が離れた。


「それで、とは」


 二人は仕切り直しとばかりに構え直す。


「帝はなぜ我を追う? 我は帝に災いを(もたら)してはおらぬぞ」

「帝は不浄の鬼を追い討てと仰せになられた」

「不浄……不浄か、なるほど(あやし)の者は(きよ)くはない、か。それだけで我を追うたか。ふふ……ふはははは!」


 紅葉の目が少しだけ憂いを帯びたように見えたのは気のせいか。


「人間の世界に妖がいてはならぬか……うむ、そうかそうか。くふふふふ……」

「何が可笑しい!」

「いや、すまぬな。のう、維茂。妖の世界も悪くはないぞ。せっかく来たのだ、お前は我の元においてやろうか」

(たわ)けたことを」


 言葉だけは軽々と、じりじりと足を(にじ)らせ切っ先は互いの急所を狙う。


「我と共に在るのも満更悪いものでもないと思うがな」

「ふざけた事を言うな!」

「……そうか」


 紅葉はため息をつくと困ったように微笑んだ。


「お前は、ほとほと厄介な男よの」

「どういう、意味だ」


 そういうところだと心のうちで紅葉は呟く。


「さてと、もう(たわむ)れはよいわ。そういうことなら、もはや我の世界にも人間はいらぬ。来い、殺してやる」


 維茂の太刀が動いた瞬間、二人の間に風が割り込んだ。


「紅葉様!」


 維茂が突き入れた太刀を(まゆみ)の体が止める。


「檀!?」

「もみ……じ様、お気をつけ、ください。これは、ただの太刀では……」

「檀! しっかりいたせ、檀!」


 事切れた(まゆみ)の体を横たえ、紅葉は維茂を睨む。


「その太刀……」

「これは八幡大菩薩より授かった神剣小烏丸よ」

「どうもおかしいと思っていた。そこらの太刀では傷すら負わぬ鬼の体、回復せぬのはそれのせいか!」

「鬼女紅葉、覚悟せよ。参る!」


 紅葉の太刀になぜか先程までの余裕がなくなった。じりじりと崖の際に追い詰められる。

 不意に何を思ったか、紅葉はだらりと太刀を持つ手を下げた。

 維茂は慎重に小烏丸を構え直す。


「なんのつもりだ?」

「どうした、太刀を下ろした我には攻撃できぬか? やはり、帝の木偶(でく)人形は甘いのう」

「うるさい!」


 (あざけ)る紅葉の声にかっとなった維茂は、気合と共に紅葉を貫いた。

 紅葉はニッと口の端を上げると(つか)ごと維茂の手を掴む。


「これは……きついのう、命が吸われてゆく」

「離せ! 離さぬか!」

「のう、維茂。お前、北面(ほくめん)の警護に付いていたことがあったろう」

「ああ」

「凛々しい若武者であったぞ」

「……紅葉?」


 維茂の抗う力が弱まった。


「共に逝こうかとも思ったが、やはり、やめておこう」


 その瞬間、紅葉は更科姫の顔で微笑むと、維茂の手を離し、とん、とその体を突いた。


 急に力が抜けて倒れた維茂が目を上げると、そこにはもう、紅葉の姿はなかった。


平安時代中期、鎮守府(ちんじゅふ)将軍となった平維茂は、伯父、平貞盛(さだもり)の十五番目の養子だったので、余五(よご)将軍と呼ばれた。

信濃守(しなののかみ)着任の頃の伝承を劇化したものが『紅葉狩』。

物語が進むにつれて状況がわかってくる筋立てになっている。



『業平の和歌』

ちはやふる神代もきかず竜田川からくれないに水くくるとは (在原業平)

紅葉が竜田川に散った美しい景色を詠ったもの。

『山神の髪飾り』

秋くれてふかき紅葉は山ひめの染めける色のかざりなりけり (藤原定家)

紅葉の様子を山姫の飾りになぞらえて詠ったもの。

『愛しい相手を呼ぶ鹿』

奥山に 紅葉踏み分け鳴く鹿の 声聞くときぞ 秋は悲しき (猿丸太夫)

牡鹿が遠く離れた雌を呼ぶ声が悲しい、という意味の寂寞とした心を詠ったもの。


このくだりは雰囲気だけです。

元の和歌を下手に崩して言ったら「マジかよ口説きにきたぜ」「おととい来な」みたいに言われた残念、みたいな雰囲気が適当に伝わればいいのです(伝わってない)



貞観殿(じょうがんでん)とは、内裏(だいり)中央の北辺にある天皇の装束等を裁縫する所。

上臈(じょうろう)は格式高い家の女性、高貴な人。



名前等は台本によって記載が異なります。

ここでは後に作られた歌舞伎舞踊、近松門左衛門『色狩剣本地』(もみじがり つるぎのほんち)に寄ります。

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