最後だからわかること

　ある日、同時に四つ集団消失事件が発生する。
　その集団消失事件に巻き込まれた内の一人、名塚真紀は教室から見覚えもない森の中にいた。自分一人だけという訳でなく、その時に教室にいたクラスメイト全員が同様な状況に置かれていた。
　突然の事に対応しようとした時、頭の中に自身の能力についての情報が流れ込む。
　それによって僕たちには何かしらの能力が身についており、その能力は人それぞれで、武器を製造する能力、氷を操る能力など非現実的なものばかりだった。突然の出来事に多くの人は混乱するなかクラスのリーダー的存在である桜井がみんなをまとめ、協力して生き残ることが決まる。
　真紀の得た能力は他と比べてとても使いづらいものだったが、人脈や頭を駆使して危険を冒さず上手く生き残るつもりだった。
　
　始まりは、未来からの手紙だった。

　死の風を運ぶ魔物。
　自由を摘み取る魔法。
　光の権化
　強者からの洗礼

　どうやら僕が転移した異世界は一ミリも優しくないようだ。

　それでも僕は必ず生き残る。

　何かを得たいなら、何かを支払わなければいけない、何を得て、何を支払うかは自分次第。

　僕は得たいものがあって、失くしたくないものがある。

　だから、僕はあらゆる手段を行使する。

　君も得たいものがあって、失くしたくないものがあるのだろう？

　なら、僕に言えることは一つだ。

　全てを賭けて挑んでこい


　できるだけ矛盾がないようにしますが、あったら優しく指摘してくれると嬉しいです。ストーリ自体は序盤は下準備などで戦闘シーンなどが少なくなりますが、それが過ぎたら割と多くあります。