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EGO In Another World  作者: 韋成 佑
1/7

1.ORIGIN?

他の方の小説を見て、自分も書こうと思った才能のないクソ初心者の作品です。

この作品は色々なパロディネタを使っているのでそういうのが不快な方はブラウザバックお願い致します。


雨の降りしきる金曜日の夜。街には帰路に着くもの、待ち合わせをするもの、雨宿りをするものなど多くの人々がいた。

そんな街の喧騒をかき消す爆発が起きた。



「なんだ!?爆発!?」

「どうなってるの!?」

「火が出てるぞー!逃げろーっ!」


爆心地の銀行には()()()()な格好をした2人の男が金袋の中へ入れていた。

「へへっ!ちょろいもんだぜ!」

「おい。さっさと盗ってずらかるぞ。警察が来たら面倒だ」

「おめぇの力で殺ればいいじゃんよぉ!それよりも見ろよこれ!

袋がパンパンだぁ!」

「ったく…。結構疲れるんだぜ?あれ」


先程、銀行を爆破させた男─ボンバーは相方の巨人─ナックルと共に金を袋に押し込み、銀行を後にしようとしたところ、

「動くなぁ!貴様たちは包囲されている!逃げられんぞ!」

2人を防弾チョッキに身を包み機関銃を手にした機動隊が囲んでいた。


「あー、そういうのいいから。爆発しとけや」

そう言って彼は正面にいた隊員に向けて手を出した。

「な、なんだ!?うっ、うぉぉおああああああ!?」

その隊員は、まるで風船のように体が膨らみ、そして、周囲の隊員を巻き込みながら弾け飛んだ。

「う、うわぁああああああ!?どうなってんだ!?」

「落ち着け!奴の能力だ!奴に手を向けられる前に攻撃しろ!」

動揺しながらも、機動隊の面々は隊長の命令に従い、射撃を開始した。



だが、




「おい、鉛玉のシャワーだ。浴びていいぞ」

「ヒャハハハハハ!!痛くも痒くもないぜぇ!」

ナックルの巨体は幾千もの銃弾を浴びてもなお、無傷であった。

「嘘だろ!?鉄をも貫く威力だぞ!?」

本当(ほんと)だよぉ!オラァ!ぶっ飛べぇ!」



そう言って放った右スレートは見事、1人の隊員を肉塊にし、向かいのビルの屋上まで吹き飛ばした。


「に、逃げろぉ!こんな化け物に勝ち目なんかねぇ!」

「お、おい!落ち着け!フォーメーションを崩すな!」

「なんだてめぇら!その程度かよ!」

「もういいだろ。帰るぞ」



既に部隊は崩れ、2人の化け物が逃げ去るのも時間の問題であった。






「ここまで主人公(オレ)がでてないよなぁ?出るならここら辺だろ?」

『展開が在り来りな上に冗長だしな。驚かせてこい』

「そんじゃあいっちょ悪党成敗してきますかぁ!」


アメコミのヒーローのようなマスクをつけた()()()は突如その場に()()()()


「っ!なんだぁてめぇは!」


その覆面男の出現にその場の全員が動揺していると、


「なんだかんだと聞かれたら!」

『やってねぇではよしろや』

「こーゆうのはインパクト大事なんだってさっき言ったろ?」

『早く次の展開行きたいから』

「OK!オレ、お前ら、断罪!understand?」


と、その男は誰かと話しているような()()()をひとしきり言った後、近くにいたナックルに目掛けて突撃した。

「くっ、くそ!舐めてんじゃねえぞコラァ!」


すぐに戦闘態勢に入り殴りかかろうとしたが、


「残念!また来世!」


既に彼の首から上だけが殴られた勢いでビルの屋上のはるか上へと飛んでいた。


「おいおい、笑えねぇぞ…!」


すぐさま覆面男を爆破させようと右手を出そうとしたが、それが叶うことはこれからの彼の人生においても決してない。


「見て見て、3本腕あるって格好よくね?」


『お前精子からやり直した方がいいぞ。割と真面目に』


「そこまで言わんといてや。傷つく」


『既に傷物だろ』


「俺のケツの穴は誰にも貫かせてねえぞこの野郎」


『もしヤラれてたら首吊ってたわこの野郎』


覆面男がもぎ取った彼の右手で遊んでいたからである。


「ヒッ、ぎゃああああああああ!?!?」


その事実に気付いたボンバーは、泣き叫び地面にのたうちまわった。


「Hey、ガッカリしてメソメソしてどうしたんだい?」


『ヤリたい()とヤレない青春送ったんだろ』


「血まみれで隻腕で性欲まみれの青春とか嫌だなぁ」


『血まみれ隻腕はお前のせいだし、思春期の男子はみんな獣さ』


「グウの音もでねぇ!」


()()()言いながらボンバーへと歩み寄って行く覆面男。


「くっそがああああああああぁぁぁああああああ!!」


最後の力を振り絞り、残った左腕で覆面男を爆破させようとする。


「もう一本いっとく?」


『まぁ待て兄弟。もっと力の差を見せつけてやれよ』


「り!」


『うわ今の顔キンタマみたい』


「シバくぞポークビッツ、バッチコーイ!」


と、奇怪な独り言を続けた後、余裕だと言わんばかりにドッリシとヤンキー座りで待機していた。


「死ねぇぇぇぇぇぇぇええええ!!!!」


その爆発により覆面男の周囲は地獄と化した。

地面は抉れ、街路樹は灰となり、遠く離れたビル群の窓ガラスは吹き飛んだ。


にも関わらず、


「う、嘘だろ…?これがあいつの全力…?」


『それって強すぎるって意味だよな?』


「逆。痒くもないとはまさにこの事か。萎えちゃったなー」


『デリヘルでも呼んで元気にしてもらえよ』


「これ全年齢対象だからやめてね」


『人がミンチになってんのに今更?』


「たしかにな。じゃあ終わらせるか」


そう言い放った次の瞬間にはボンバーの首を振り回しながら鼻歌を歌っていた。


「な、なんなんだよ…あいつ…」


「…エゴだ」


生き残った機動隊の隊員達は互いに無事を確認しながら覆面男を見つめていた。


「えっ…?えっ、エゴってあの…?」


「あぁ…自称ヒーローのクライムファイター…───エゴだ…」


「自称じゃなくてヒーローだから!普通に人助けしてますから!現に君ら助けたから!」


と、猛烈な勢いで詰め寄る覆面男───エゴ。


彼は『このナレーション邪魔だな。お前、帰れ』していr…


は?いやいや、ちょ、やめ、やめろ!



…うぃーす。さっきから『』で話してた俺でーす。

名前は『アナザー』。エゴのもう1つ人格でーす。

みんなよろしくな。


「なにしてんの?」


乗っ取った


「別にいいけど状況の説明とかできんの?」


他のなろう小説読んだから大丈夫。任せたまえ。


「とりま俺の説明よろ!」


おけまる!

こいつの名前はエゴ!ガキの頃に親にボロ雑巾にされた後棄てられたけど孤児院で恩師に出会ってそんでもって16歳の時に恩師が死んだからヒーロー目指してる人だよ!


「雑すぎだろ。フレンチかお前?まぁでもこれは後でオリジンがある流れ」


ないぞ。


「Fuck!!表出ろ!てめぇの顔面に糞してやらぁ!」


それ自分の顔面だぞ。それよりも目の前のパンピーどうすんの


「Ah…達者でな!」


「…帰っちゃったな…」


「あぁ…とにかく、俺たちも帰って報告しよう…」







こうしてクソみたいな奴がクソみたいなデビューを飾ったとさ。

それよかタイトルのあれ、どうやって回収するんだろうね。

もうこっちの世界での生活書いた方がいい気がしてきたな…。


「まぁそう言いなさんな。もうちょいで家だぞ。」


家あったんだ…


「なんで知らねぇんだよ」


言ってみたかっただけだわボケ。つか、雨足強まってきたな。

もっと急いで走れ。


「隠れながらなんだから無理だわ。今夜は嵐らしいぞ」


みたいだな。おー、雷が光っとる光っとる。


「めっちゃ音うるせぇ!Fucking Thunder!!」


なんかめっちゃ雷落ちてない?大丈夫?俺ら死なない?


「雷くらいなら耐えれるはず。バッチコイや!」








………あれ?ここどこだ?なんか白いんですけど?


…整理しよう。あの時オレは雷に中指立ててそしたらピカーっと光って……あれ?オレ、雷に打たれて死んだ?


「おーい、兄弟!起きろよー!」


…返事がない奴は………良い奴だっt「なんだ愚弟」


「……は?」


そこには()()…正確には同じ顔した奴が立っていた


「言いたいことは分かる。取り敢えず今は俺に着いてきてくれ」


「いや、…なんつーか…イケメンだなって」


「自分age乙。いいから来い」


何が起きてやがる?なんでオレと()()()が分離してやがる?そもそもなんでアナザーって生まれたの?恩師って誰?というわけでオレのオリジンに


「いかせねぇよおたんこなす。早く来いって。お約束が待ってんだから」


「嫌じゃ!行きとうない!どうせ神を名乗るジジイが『お前さんは死んでしまった!』とか言うんだろ!?オレはまだエゴ太郎とか言われたくない!」


「クソ新人が何言ってんだ。そもそも見向きもされねぇよ。それであれがファッキンジジイだ」


「さっきからめちゃくちゃ失礼じゃのうお主ら…あまり神を怒らせぬほうが良いぞ?」


そう言ってオレたちをここに連れてきた張本人(かみ)が青筋浮かべながら現れた。


「OMG」


「右に同じく」


「儂がその神じゃわい!ええ加減にせんと消すぞバカタレども!」


「わ、悪かったって…そんな怒ると高血圧でポックリだぜ?」


「心配要らんわ小僧!健康そのものじゃわい!」


と、唾を撒き散らしながら怒り狂う神てか、唾汚ねぇなこいつ。


「…ふぅー……全くとんでもない人生送っとるの、お主ら」


「もっと褒めてもいいのよ?さぁさぁ」


「前半はボロ雑巾だったろお前」


「えぇい、やかましいわ!口を挟むでない!ったく!これだから若いのは…」


(なぁ?これって老g)


(それ以上はいけない。取り敢えず話聞こうぜ)


(はぁ…了解…)


このジジイいつまでブツブツ言ってんだよ


「な、なぁ神様?だよな…オレたちに話があるんじゃねえのか?」


「…あぁ、間違えてお主ら殺したから異世界行くか?」


「お前雑になってんじゃねぇよ!ほかの作品だとイキイキしてたろうが!」


「うーんこのおじいちゃん」


「だってここ最近転生者ばっかなんじゃもん…。もうお前らでn番目じゃよ…」


「おめぇが間違えて殺すからだろうが!痴呆始まってんのか!?」


「鳥さんヘッドは辛いのう?ん?」


「最近はトラックが勝手にやるから儂関係ねーし!あと誰が鳥頭じゃコラァ!」


異世界転生―――大抵冴えない学生が何らかの原因で死んで、別の世界でチート能力を貰って無双するというもの。

正直好みではない。オレのこの強さはキチンと鍛えて悪魔と取引してえたものだ。そのくらいしないとあの世界じゃすぐ死ぬ。

ちなみに悪魔との取引内容は力の代わりに寿命半分を差し出すというもの。

まぁ、まさか寿命じゃなくて殺人で死ぬとは…


「人聞きの悪い事いうな!まぁ、悪いのワシなんじゃけど」


「いや…別にいい。どうせ長くはなかったしな」


悪魔との契約。大抵契約した人間は得たものよりも失うものの方が大きい。

現にオレは恩師を失った。大切と言える人々が大勢死んだ。

経口補水液みたいな名前したやつに体が機械になるウィルス入れらたりした。

それに癌にもなった。それも末期の。

それにヒーローもやってたからな、どうせ長くはなかった。


「…でも後悔はしてないオレもアナザー(こいつ)もな」


「全く持ってその通りだ。たとえ主人格が逆だとしても同じことを言っていたはずだ」


「さすがだな兄弟」


「お兄『さん』だろ?」


「殺すぞ」


「あ?」


「お?」


「やめんか!はぁ…で、どうすんの?行くの?行かないの?」


「特典ないと行きたくなーい!」


「ワターシモチート使ッテ無双シターイデース!」


「特典は悪魔との契約を破棄し、儂と契約することじゃ」


「は?お前悪魔だろ?殺すべ」


「まぁ待て!内容を聞いたらお主らもきっと喜ぶはずじゃ!」


「かもしれないじゃダメだ、殺すべ」


「ビーム撃てるようになるぞ」


「お願いします」


「何言ってんだエゴ。正気になれ」


「ビーム撃てたらいいかなって」


「よーし契約成立じゃ!契約内容はお主らに転生前と同じ力をなんの制限なしに使わせること!そしてその力をさらに伸ばせるようにすること!最後に儂には攻撃出来ないこと!以上!グッバイ!」


「おいジジイ最後の」


「あ、お前らまた二重人格に戻ってもらうぞ」


「じゃあなんで今分離(わけ)けたんだよ!」


「気分じゃ。それじゃ達者での、糞ガキ共」


「ラスボスあいつか」


「いけそうか?エゴ」


「お前がいたら何とかなるだろ?」


ラブロマンス映画みたいに2人で見つめ合いながら白い光に包まれていくのを体で感じた。気持ちよかったな……あれ。



こうしてオレたちの新たなクソ異世界ライフが始まるのであった。






ここまで見てくださり大変ありがとうございます。

ここはこうした表現がいいなどのアドバイス、批評があれば是非教えていただけると嬉しいです。

不定期更新ですが、やる気があればそれなりに早いかもしれないです。

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