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揺らす記憶

作者:



この瞬間まで忘れていた


どうして忘れていたのだろう


流れ込んでくるのは懐かしい温かさ

ぼやけている記憶がこんなにも愛おしい



あれはどんな料理だったかな

味なんてもう覚えてないけれど

それはとても美味しかったんだ


不確かな記憶のなかで彩り

不思議なほど感情は鮮明に



少し悲しくなって きっと懐かしくて

少し苦しくなって ほんのちょっとだけ

今はそう感じる



少しは大人になったのかな なんてね

そんなことを言っている うちはまだまだ


子どもだって言われるけれど それでいい

安らぎに包まれる ここではいつだって

私は子どもなんだ



久しぶりに感じるくらいの

年月が経つのかと思うと

どこか怖くなってしまうんだ


危ういものほど大事に思える

怖れることは必要なのだろう




少しは大人になったのかな




あんなに大人になりたかったのに、

こんなに大人になりたくないなんて。










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