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3 お喋り

どうも皆さん。8です。

なんということでしょう、pv数が2話だけで80もありました。

それだけ皆さんに期待して頂いているので、もっとまともな文をかけるよう精進致します。

むかしむかしのお話。

むかしと言っても8年程前の出来事。

魔王の卵がこの世界にやって来た話―

―8年前―

「元気でな。落ち着いたら電話してくれよ。山ちゃん!!」

髪が目に掛かった少年がニッコリ笑ってそう言った。

「フッ。勿論だ友よ。一段落したらすぐにでも魔界から送ろうではないか。

我が名”バイジャック”に誓おう」

もう1人の少年がそれに答える。

しかし、その顔には涙が浮かんでいた。

「いつかまた会えるさ!!」

「そうだな。我が友人”英嗣”」

カッコよく言っているつもりだろうが、目からは大粒の涙が溢れていた。

「ほら、そろそろ行くよ」

そう言って少年は車に乗せられる。

「じゃあなー!!山ちゃーん!!」

髪の長い少年は車が見えなくなるまで手を振り続けていた。

「喋った。」

ゴロウが喋った。

急に喋りだした。

元々話せた?

確かに「僕は悪いスライムじゃないよ」とか話すスライムは知ってるけどあれはゲームの話だ。

そもそも喋られるのなら最低でも人間相当の知能が必要になる。

その知能はどうやって手に入れた?

人間に教わった?

それなら人間に助けを求める事が出来たはず…

いや、人間なら「スライムだ!殺せーっ!」ってなるか…

じゃあどうして―

「なと様?」

「どうした?」

「先程の人間達の脳を食べたことで人間の記憶や知識を取り込むことが出来たようです。

しかも、知識の中に魔法の知識までありました。これで私も魔法を使ってナト様の援護が出来ます!」

「それは嬉しいな。ところで、その中に鑑定の魔法は無いか?」

僕の今一番欲しいものは鑑定魔法だ。

この世界で生きて行くには相手がどれぐらい強く、自分がどれだけの力を持つかが分からないと、勝てる戦も勝てない。

それに、手に入れたアイテムがどのような力を持っているかも分からないとタダの置物だ。

「ありました。」

「よし、まず俺に使って結果を教えてくれ」

「了解しました。」

そう言って鑑定魔法を使う。

「結果が出ました。」



ナト LV12

種族:魔族[___]

HP:160/160

MP:580/600

スキル:

剣術Ⅱ 火魔法ⅹ 水魔法ⅹ 木魔法ⅹ 地魔法ⅹ 光魔法ⅹ 闇魔法ⅹ 他属性魔法ⅹ 無属性魔法ⅹ

魔力操作ⅹ 魔法効果付与Ⅰ

種族固有スキル:

詠唱破棄

ナニモノデモナイ

称号:

邪神のお気に入り

邪神の依り代

神剣の使い手…神剣を使うことを神に許された証。神剣の使用権付与

スライムの友…スライムとの友好の証。スライムの好感度上昇補正

スライムの恩人

道徳知らず…知性のある生物を躊躇いもなく殺した者の証。精神強化付与



「……なんかえげつないな」

「はい……」

「魔法適性はMaxにしてあると聞いていたから驚かないけど…なにこの”ナニモノデモナイ”って…」

「これですか。これは倒した敵の姿や種族固定スキルを奪えるもの、って説明に書いてありましたけど…」

沈黙。

「…次ゴロウの番な」

「…はい」



ゴロウ LV5

種族:サヴァンスライム

HP:80/80

MP:300/300

スキル:

魔力操作Ⅴ 魔法効果付与Ⅱ 火魔法ⅹ 炎魔法Ⅱ 剣術Ⅳ 盾術Ⅶ

ユニークスキル:

魂合…脳から記憶やスキルを含んだ情報体、魂を自分に取り込む能力。取り込むのはあくまで魂なので、種族

固有スキルは盗めない。

別腹…本体の胃袋とは違う胃袋。そこに入れたものは胃液で溶けずに保管される。

種族固有スキル:

分裂…増えすぎた細胞を分裂させてクローンを作り出す。意識をクローンに変えることも可能。

合体…他の個体と融合する。融合した個体は情報やスキルの共有が可能。

称号:

ナトの従者

知性有りし魔物

人喰らい



「…お前も相当なもんだな」

「自分で言うのもなんですが何やったらこうなるんですかね…」

「魂合ってなんだよ…しかも俺ら微妙にレベル上がってるし…」

分裂に合体ねぇ…

そ う だ。

「まずはスライムになって…」

ナトは感覚でスライムになろうとする。

ぽよん。

流線的なフォルムに薄い青。

ゴロウを助けた時に倒したスライムだ。

ナトは体の一部を分裂させる。スライムの種族固有スキル、”分裂”だ。

そして、元に戻ると、ゴロウに分裂させた身体を合体させる。

合体させた途端、色々な情報が入ってくる。

魔法効果付与の呪文の語句やこの世界の通貨などの知識や常識。他にも様々な情報が頭に流れ込んだ。

「分かったことがひとつある」

「急にどうしたんですか?」

「夕食どうしよう」

気が付けばもう夜だ。

それに昼飯も抜いている。

元現代人的にはやばい。

「すいません。私が人間の肉を少し残しておけば…」

「食べないよ」

「でも、ほかの生物に変身すれば意外と美味しいかも…」

「しれなくない。

…美味いの?」

「はい!脂はあまり乗ってはいませんけど、筋肉質で美味しいです!」

「…また今度焼いて食ってみるか…ん?」

ふと地図を見ると、なにやら藁のような色の点が密集している所を見つけた。

「「村だ!!」」

人肉を食べるのも近い内になるかもしれない。

8「80pvだァァァァァァァァァァ!」

コカトリス「遅いわァァァァァァァァァ!」

膝蹴りが顔面命中。

バイジャック「俺だァァァァァァァァァ!」

回し蹴りが腹部に命中。

「バイジャック君痛い痛い」

彼は大魔王バイ・ジャック。作中の少年の”山ちゃん”の元ネタ。山ちゃんは山下の山。

「ついに俺の話が始まった…つまり俺の時代の始まり「ません」

ロッサ「我輩神なんじゃけど。なんか影薄いんじゃけど。」

座布団に座りお茶をすする姿は昼間の縁側で茶を飲むお婆さんのようだ。

「と、言われましても一応私も仕事的には半分神になってるんだけどね」

「じゃあなんだよこの魔王と神と作者と鳥の戯れは」

「その辺気にしたら負けじゃぞ(ロッサ風)」

「お前に聞いちゃおらん作者」

ギリギリギリギリ(顔を蹴られる音)

「いだだだだだだ」

「で、誰じゃ吾輩をBBA扱いした阿呆は」

「「「だ、ダレダロネー」」」

「お主ら嘘が下手過ぎる。ほれ、スプレッドエクスプロードエンチャント、ファイアーボール。」

ロッサが手を出すと、手の上に少し大きめの火球が形成される。

やがて、その火球が分かれ、小さな火種となり、3人(匹)に飛来する。

大爆発。

「「「もげらァァァァァァァァァァ!!」」」

そこにはローストチキンと仮面、そして、金属製の角が無造作に転がっていた。

…なんか毎回爆発オチですんません。許して☆

「許さん(ロッサ)」

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