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初めての異世界

こんにちは。毎度お馴染み8です。

言える事ないのでさっさと本編行っちゃいましょう。

あ、後書き劇場もお楽しみに!

重大なのかそうでないのか微妙な発表があります。

目が覚めると高原で寝転がっていた。

隣には小さな手帳ほどの本と封筒と70cmほどの剣があった。

まずは封筒から。

封筒を開く。

そこには紙が2枚入っており、

一枚は手紙、もう一枚は少し黄ばんだ白紙が入っていた。

手紙にはこう書いてあった。

「ー我が依り代ナトー

この手紙が届いているという事は転生は成功したようじゃな。

この手紙と共に剣があったじゃろ?

それはお主への転生祝いじゃ。

早々に死んでもらっては困るからの。

因みに魔の者以外が持つと全身に痛みが走る仕様にしておいたからもしお主の以外の者に持たせる事があったら充分注意せい。

切れ味は保証するぞ。

信用出来ぬなら試しにこの手紙を切ってみると良い。スッパスパじゃぞ。

さて、本題じゃが、お主にはまず吾輩を信仰しておる教会に行って貰う。

この手紙が入っていた封筒にもう1枚紙が入っていた筈じゃ。

そいつは魔力を流すと自分から半径10キロの地図が浮かび上がる優れものじゃ。

吾輩が残り少ない神力を使って創った物じゃから大切にな。

おっと、文章が脱線してしもうた。

その近くの湿地を進むと小さな教会がある。

そこに居る司祭にはもうお告げで黒い角の神剣を下げた者が吾輩の依り代だと言っておいたからの、

多分歓迎されるじゃろう。

て、ことで頼んだぞ、ナト!

ーお主の主神ロッサー」

まず、手紙に書いてあった通りに紙に魔力を…

魔力?

なんかよく分かんないから何かそんな感じでやってみよう。

ふんっ!ぬぬぬぬぬ…

スゥゥゥゥゥゥ…

身体から何かが抜けるような感覚がした後、紙にはしっかり周辺の絵が記されている。

北には草原らしい薄い緑、西は森のような緑、南は湖、そして東には黒の濃い灰色の地面が広がっていた。おそらくこれが湿地帯だろう。

次に、手帳程の本を見てみよう。

表紙には「魔族なら生まれた直後にでも出来る魔法のおぼえかた」

パラパラと見ていると、面白そうな魔法ばかり載っていたので、今度使ってみよう。

僕は東に向かって歩き始めた。

一時間ほど歩いたか?

僕は今湿地帯のど真ん中を歩いている。

前世なら一時間、しかも舗装されていない道なんて歩いたら足が痛くなっている所だが…

この身体は痛みはおろか疲れを感じさせない。

身体能力も前世とは比べられない位強化されているようだ。

そう思いながらのんびりと歩いていると、近くでポムンと柔らかい音が聞こえた。

ナトが音のする方向を見ると、スライムが3体ほどいた。

おぉ、あれがスライムか。遠くから見ると微笑ましいな。

……違う、2匹が1匹を攻撃しているんだ。

前世に酷い思いをしたナトは見過ごす事が出来ず、腰に下げた神剣を抜き、スライム達に向かって走り始め

る。

そして虐められている1匹を抱えて、後ろへ跳ぶ。

「そこで待ってな」

スライムにそう言い聞かせて、2匹の方へ歩み寄る。

邪魔をされて怒ったスライム達が飛びかかる。

直径40センチ程なので当たっても痛くないだろうが、

アイツらの攻撃をまともに受けるのは癪に障る。

僕は持っていた神剣を横に一薙。すると同時に飛んだスライム達は上下半分になり、

地面にベシャッと落ち、そのまま土に染み込んでいった。

「もう大丈夫だぞ。これからはああいう奴等とはー」

話を言い終わる前にスライムがナトに近づき、脚に身体を擦り付ける。

どうやら懐かれたようだ…

試しに少し離れてみる。おっ、付いてきた。

…意外と可愛いな。

「一緒に来るか?」

と聞くとスライムは頷くように身体を動かす。

名前を考えなくては…

よし、決めた!

「よし、これからお前の名前は”ゴロウ”だ!」

スライムに名前を付けた途端、身体から魔力が抜ける感覚がする。

感覚が元に戻り、また歩き始めた。

それからまた一時間。

湿地帯を抜け、また草原を歩いていた。

すると、次は人っぽいものが見えた。

僕を見つけたのか、5人はこちらに向かって来る。

そして、角を見るやいなや「魔族だッ!!」と叫び、一斉に武器を構える。

魔族ってその辺にテクテク歩いてるようなもんなのかな…

取り敢えず何となく名乗っておくか。

「私はナト。タダの人間ですよ(前世は)」

すると、5人は

「「「「「そんなツノ生えた人間いてたまるかァァァァ!!」」」」」

と一斉に叫び、戦闘を開始した。

構成は、重戦士、戦士、盗賊、魔法使い、僧侶といった典型的な構成になっている。

まず、大盾を持った重戦士が壁となり、戦士と魔法使いが攻撃。

そして傷付いた仲間を僧侶が回復、といった超典型的な戦術のようだ。

ナトが神剣を抜くと、僧侶が何かを感じ取ったような顔になって

「気を付けてください!相手の剣からは何やら邪悪な気配を感じます!剣の能力に注意して下さい!!」

僧侶って凄いな。そんな事も見分けられるのか。

別に多分能力とかは付与されてないと思うけどなぁ…

まぁ相手が剣に能力があると思い込んでくれている内に倒すか。

まずは、邪魔なので重戦士から。

助走を付けて飛びかかり、切り付ける。

しかし、重戦士の大盾に阻まれー

神剣が大盾ごと重戦士の腕を切り落とした。

大盾がゴスっと地面に落ちる音と共に神剣が心臓を貫く。

剣を抜くと、空いた穴から赤い液体が吹き出し、前に倒れる。

次は面倒臭い魔法使い。

「…………フロストエンチャント、ファイアーボールッ!!」

魔法使いが詠唱をおえ、小さな火球が出現する。それをナト向けて飛ばした。

呪文を唱えた後にフロストエンチャントと付けていたな…

フロスト…凍る?…炎なのに?

考えるのはあとだ。こちらも迎撃しなくては。

でもあれは剣で斬ったら爆発したりしそうだしなぁ…

そういえばまだ読んでなかったけど魔法の本があったな。

そう思いポケットから本を取り出す。

えーと、あの様子じゃ炎とかぶつけても意味無さそうだし石でもぶつけるか。

ページをめくり、土属性の魔法から適当なものを選ぶ。

呪文を読む。

さっきの魔法使いのみたいな唱え方でやればいいのかな?

「えっと、……………ストーンバレット!」

呪文を唱えるとバスケットボールぐらいの岩の塊が出現し、

飛来する野球ボールぐらいの火球にぶつける。

火球と石がぶつかり合い、火球が炸裂ー

炸裂したと思いきや、炸裂して広がった炎が凍りつき、石を飲み込んだ。

なるほど、始めの言葉で属性を付与したのか。

そう考えていると、魔法使いとそのパーティが

「魔族のくせに詠唱したぞ。相当な物好きか?

それにあのストーンバレットは何だ?あんなサイズのなんて見たことないぞ!」

と騒いでいた。

物好きとは失礼な。

魔族は詠唱しなくてもいいなんてこと今知ったよ!!

なんかムカついたからさっきの呪文をそのまま返してやろう。

「フロストエンチャント、ファイアーボール」

火球が出現し、発射される。

しかもさっき魔法使いが撃った火球の2倍のサイズのものを。

「危ないッ!!」

飛来する火球を避けずにあたふたしている魔法使いを守ろうと戦士が1人、火球に自らぶつかる。

着弾した火球は炸裂して広がり、氷が戦士の頭だけを残して包み込んだ。

残るは魔法使いと…あれ?

1人足りない。

盗賊に逃げられたか。

…まあいいや。

「あと一人」

そう呟きながら大きく上に跳ぶ。

5メートル程の高さまで飛んで、やっと落下が始まった。

剣を上段に構え、着地を待つ。

魔法使いの真上2メートル。

剣を思い切り振り下ろす。

すると、魔法使いは綺麗に2つに割れ、倒れる。

「ふぅ…終わった」

その声を聞き、ゴロウが戻って来て、靴に身体を擦り付ける。

「ほら、そこは血が着いてて汚いぞ。ところで…あの死体食べる?」

そう聞くとゴロウが目を輝かせて(目ないけど)凄い速度で頷き、死体に向かって走って行った。

…アイツ生まれてから肉とか食ったこと無かったのかな。

そう考えていると、凍った戦士以外の死体を食べ終えたゴロウが戻って来た。

「アイツも喰っていいんだぞ?」

そう言うと、ゴロウは戦士に向かって行った。

「く…来るなっ!!ひ、ひぃ!」

そんな言葉も聞かずゴロウは戦士の口の中に入って行く。

何をしているのだろう?

「ごぼがぼぼぼがが………」

戦士も必死に抵抗していたが、息ができず、死んでしまった。

それをゴロウが平らげ、戻ってくる。

そして、ブルブルと震え始め、その震えはいつの間にかブルンブルンに変わり、

少しづつサイズが大きくなっていく。

やがて、人の形らしくなっていく。

震えが止まる頃にはナトと同じぐらいの人になっていた。

色はそのままだったり目は無かったりと人らしくない所もあるが、

その姿は青年になっていた。

そして、極めつけには、

「あー、アー、なトサマ。先程は二んゲンをアリがトうごザイマした」

喋った。

ー続けー

「そぉい!!」

背負い投げが8に綺麗に決まる。

「なんですか急に。”提督さん”」

今の背負い投げマンは”提督さん”。8の提督としてのもう一つの人格だ。

「どうもこうも無いわ!!変な所で次回に持ち越すんじゃない!!

それに何だ?あの魔法の前に付ける”フロストエンチャント”とか言うアレは?」

「ああ、アレはね、ただ単に魔法撃っても面白くないと思って」

「英単語全く覚えてないお前が?」

「うぐっ!!」

「図星か馬鹿め。」

「だからこその読者さん!!

と、いうことで付与する属性募集中!!

応募方法は最新話にコメントするだけ!

私がいいなと思ったやつは作中に登場させます!!」

「結局読者さん任せかよ阿呆。」

「1人で思いつく単語には限界があるんスよ提督さん

という事で、ご応募待ってます」

ちなみにコカトリスは出張中。

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