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1 死亡

はじめまして、そうでない方はこんにちは。8sanです。

今作は正義の味方では無く悪役視点のものとなっております。

汚い文章ですが面白いと思って頂ければ幸いです。

今作も後書きはほぼ作者の日常体験で埋め尽くされると思いますがよろしくお願いします。

「大丈夫だって、ただのオモチャだからさ」

そう言ってナイフを鈍く輝かせる。

「俺が英嗣の気を引くからその隙に後ろからやれ」

「本当にこのナイフ引っ込むんだよな?」

「引っ込むから、ほら早く行ってこいよ」

そう言い、浩太郎は強引にナイフを押し付け、歩き始める。

「わ、分かったよ」

三郎は気迫に押し負け、嫌そうに歩き始めた。

男子トイレ

その一角には幽霊が出ると噂があり、人が苦手な英嗣の学校で唯一安心する事のできる個室だ。

今日もペラリペラリとページをめくる音がする。

便所飯からの読書のダブルコンボで悪かったな。

……誰に言ってんだろ。

っていうか人と話すのが苦手で何が悪い。人間なんだから得意不得意あるじゃないか。

それなのに浩太郎と三郎の野郎クラスで笑いものにしやがって…

一人脳内で愚痴をこぼしていると、突然個室のドアがガンガンと叩かれる。いや、蹴られている。

そして、

「お〜い英嗣〜出てこいよ〜」

とヘラヘラと笑いながら浩太郎がドアを蹴り続ける。

これでドアが壊れてしまったら浩太郎は責任を僕に擦り付けるだろう。

仕方なくドアを開ける。

「ここじゃなんだ、廊下で話そうぜぇ〜」

断ったらいじめはもっとエスカレートするだろう。

現に拒否を続けた結果がこれだ。

僕は諦めて廊下へ行く。

「お前ってさぁいっつもトイレにこもって本読んでるよなぁ。何で?」

どの口が言うか。

「い、良いじゃないか。そんな事僕の自由だ」

「偉そうな口叩きやがってよぉ、そんな口叩けねぇようにしてやろうか?あ?」

ため息をつく僕。それを見た浩太郎は

「もういい!!やれッ!!」

浩太郎が叫ぶ。

それと同時にナイフを構えた三郎が突っ込む。

そのナイフは見事に僕の肋骨をすり抜け、心臓に突き刺さり、その勢いで前に倒れる。

「あははははははははははッ!!この俺様に向かってため息なんて吐いたお前が悪いんだよぉ!!」

「おもちゃだって言ったじゃないか!!」

「うるせぇ!!お前も英嗣みたいにしてやろうか?」

三郎は黙り込み、そのまま走り去って行った。

それを見ていた周りの生徒は泣き、叫び、吐く者もいた。

熱い。寒い。

英嗣はそれ以外考えられなくなっていた。

気が付くと、辺り一面黒に紫を足した様な色の空間にいた。

前にはナイフが刺さって、地面に血溜まりが出来ている僕―――湊英嗣の死体があった。

じゃあ僕はなんだ?

「お前はこの身体の魂じゃ」

死体のせいで気が付かなかったが、隣には紅い瞳の金髪の少女が―――

「今11歳とか考えたな!」

考えてないですよ。まだ少女としか言ってません。

「まあ良い。吾輩は邪神ロッサじゃ。うだうだ話すのは性に合わんから単刀直入に言うぞ。お前、人類は嫌いか?」

嫌いです。さっき刺されましたからね。

「もう一つ聞いておこう。暴れるのは好きか?」

はい。もちろん大好きです。

「よし。良かろう。お前、吾輩の代わりに世界を滅ぼさぬか?」

どうして僕に?

「他の神に1回殺されてのぅ。まだ力が戻っておらんのじゃ。それでお主の出番という訳じゃ。どうじゃ?

人間の国を滅ぼすのじゃ!楽しそうじゃろ?やりたいじゃろ?」

はいッ!!もちろんです!!むしろお願いします!!

「よく言ったッ!!では吾輩からプレゼントでもやるかのぅ。何が良い?」

魔法とかってあるんですか?

「あるぞ。ちなみにお前の魔法適性は吾輩の力で最大にしてあるから大体何でもできるぞ」

魔法適性以外か…不老不死には出来るんですか?

「不老なら出来るが…不死は今の吾輩の力だと数十年に1度なら生き返らせることが出来るぞ。安心せい死んでも力が貯まるまで神界で吾輩とゴロゴロして待てばすぐ貯まる」

じゃあそれで。…それにしても待遇良過ぎじゃないですか?

「それぐらい吾輩が依り代に出来る魂の者がおらんのじゃよ。

言い忘れておったが吾輩も働かんといかんのでな。

たまに身体を貸してもらうぞ」

あっはい。

おっと、聞き忘れてましたが魔族って言ってもなんの魔族なんですか?

「それがだな…種族は一度地上に降りないとわからんのじゃ」

そうですか、ではそろそろ行きますか。

「そうじゃ、お主の名前じゃがこれから”ナト”と名乗るがよい。お主の苗字の湊から取ったんじゃ。良い名前じゃろ?」

はい。とても良い名前をありがとうございます。では―――

「では行ってきます」と言う間もなく”湊”改め”ナト”は背景と同じような紫色の粒子となって消えていった。






「前作放ってナニ書いとんじゃワレェェェェ!!喰らえ!!”チキンキーック”ッ!!」

「ぐふぅっ!!毎回毎回痛いじゃないか。これ以上胃が酷くなったらどうしてくれる」

彼(?)はコカトリス。ファ○チキからファンタジーなチキンに進化したチキンだ。

「お前が前作放って違うモン書くのが悪いんじゃヴォケ」

「お前言葉にも毒混ぜれるのか」

「そんな事はどうでもいいんじゃ。それで何であんな意味不な死に方をしたんだ英嗣」

「ああ、あれね。あれは元々自殺だったんだけどガイドライン先生を読み返したら自殺はアウトだったから刺されてみた」

「確かに自殺はダメだ。でももっとほかの死に方あっただろが」

「これは変えんぞ」

「ならば力で!”ポイズンアロー”ッ!!」

「アローとか言って唾を吐くな!!っていだだだだ毒ががが」

「やべっ唾吐き過ぎたおrrrrrrrrrrr」

ゴトッピッピッピッピッ

「Oh My God…爆弾まで吐くんじゃない!!はよ止めろ!!」

「ムリ♡」

ピカッ―――

「爆発オチなんてサイテー―――――」

そこには金属製の角とローストチキンが落ちていたそうな(遅れてきたロッサ談)

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