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晩餐会第二幕

餐会が始まった。お嬢様は遅れるとかで、先に始めることになったらしい。このお嬢様、意外に多忙らしくちょこちょこ国内外を転々としているそうだ。仕事熱心なのはいいが、お見合いに遅れると言うのはいかがなものかと思わなくも無い。が、そんな細かい事を気にして喚き散らすような奴はこの場には1人しかいない。

親父は俺は興味が無いと言わんばかりに食事をしている。

燐那は初めて食べる料理に夢中になっている。あれだけ旨そうに食べてくれる人が居ると料理人も腕が鳴るだろう。

盾也は無駄に格好をつけた動作で赤ワインを飲んでいた。未成年だが。

そして俺はと言うと出された料理を軽く摘みながら飲み物を飲んでいた。コーラだが。

つまりこの場で喚いていたのは母親だけだ。さっきまでやれ遅れてくるなどもっての外だとか、時間を守れないような奴なのかと喚いていたが、気に入らないのなら部屋に引っ込んでいろ。と言う親父の一括により、今は静かになっていた。そこに執事が入室。お嬢様が到着されたので、途中入場の許可を貰いに来た。とのこと。しかし親父が入室許可を出す前にそのお嬢様はズカズカと遠慮なく入的高と思うと、

「貴方が工藤か?」

大声でそう言った。

唖然。招かれてこういう場に来た場合、最低限相手の名前。余裕があるなら顔を覚えておくのが礼儀だ。そして入室して最初の言葉は、宴席に招かれた事への礼を述べるのが常識だ。しかしこのお嬢様は相手の名を覚えていないばかりか、礼すら述べず自分がどれだけ礼儀の無い発言をしているか理解していないらしい。セミロングの黒髪に白い肌、それに黒いゴシックドレス。そんな細かい奇抜な格好のこのお嬢様は、俺の横の席に座り、料理を見て満足そうにうなずきながら食事を始めた。そして料理は進み、最後のデザートとなった辺でお嬢様と母親の会話が始まった。

「本日はおいで下さりありがとうございます。」

「うむ」

返しはそれだけ、このガキは返事の返し方と言うものを知らないらしい。ここで母親は離席。後は勝手にやってくれということらしい。相手の親の承諾は得ているらしいので、後は親父がいればいいのだろう。親父はお前に任せる。とでも言いたげな顔をしている。

「お前が大河か?」

「そうだ、何か用か?」

どうやら本当にこのガキは何も知らずにこの場に来たらしい。

「私と婚約出来ることを光栄に思うといいですわ。」

「・・・」

無言で返す。この手のバカガキは苦手だ、ちょっと切れれば泣くしかと言って放っておけばつけあがっていくこりゃさっさと帰るが吉かなと思った矢先

「しかしこのような場所に似つかわしくない者がおるのは何故ですの?」

「あぁ?」

「そこでデザートを食べているそこの野郎ですわ」

お嬢様の視線の先にいたのは燐那だった。

「意地汚い食べ方といい品のない行動と言い、この場に相応しいとは思えませんの。何故そのようなものが!?」

お嬢様が最後まで言葉を続けることは出来なかった。俺が胸ぐらを掴みあげたため宙ぶらりんの状態になったからだ。

「テメエ・・・いい加減にしろやこのクソガキが!」

俺はブチ切れた。

久しぶりの投稿w

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