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第壱話 満月の峠にて妖を退治する侍一人

今宵(こよい)の美しき満月に照らされし、この(とうげ)

まことに風情(ふぜい)があって良い

この美しき峠を妖の(けが)れし血で(けが)すには

拙者(せっしゃ)としては、気が進まぬが…

挿絵(By みてみん)


この(とうげ)巣食(すく)いし妖怪ども…


通る旅人を襲い()らうと聞く…


今宵(こよい)の美しき満月の元


我が腰に()びたる『斬妖丸(ざんようまる)』を抜き放ち…


貴様らの汚れし血を刀の()びにしてくれん…


さあ…


何匹でもかかって来るが良い


()ぬのなら拙者(せっしゃ)の方から(まい)るぞ…


今宵の満月を貴様らの血で


(くれない)に染めて見せん…



**************



ようやく現れ()でよったか…


ほう… 見れば美しき御新造(ごしんぞう)殿


こんな恐ろしき峠を


其方(そなた)のように美しい女性(にょしょう)(ひと)りで


この様な夜更(よふ)けに何処(いずこ)へ行かれる?


ふふふ…


上手(うま)く化けたな、(あやかし)


如何(いか)()の方が


美しい女性(にょしょう)の姿に身を(やつ)そうと


妖狩(あやかしが)りの拙者の目はごまかせぬ


よしんば拙者を(たばか)ったとしても


我が愛刀…魔剣『斬妖丸(ざんようまる)』が見逃(みのが)しはせぬ


さあ、(まこと)の姿を見せてみよ


………


挿絵(By みてみん)


ふむ、それでよい


それが其方の(まこと)の姿だな


妖怪女郎蜘蛛(じょろうぐも)よ…


何?


うぬが真の姿を見た拙者を


生かしてはおけぬ?


この峠に咲く地獄の(はな)に変えると申すのか…?


ふふふ…


其方がやると言うのなら拙者は一向に構わぬ


むしろ、望むところ


(とうげ)に巣食いし(あやかし)


夜空に真円(しんえん)に輝く


今宵(こよい)の美しき満月の(もと)


我が腰に(おび)し魔剣『斬妖丸(ざんようまる)』に血を吸われ


峠に咲く一輪(いちりん)の地獄の華となり果てるのはうぬ(●●)の方ぞ


これまでに峠で命落とせし旅人(たびびと)達の(うら)みの(ほど)


今こそ(おの)が身で思い知るが良い…


役人が見逃そうとも拙者が容赦(ようしゃ)致さぬわ


妖よ、覚悟致せいっ!


挿絵(By みてみん)

我が愛刀(あいとう)っ、魔剣(まけん)斬妖丸(ざんようまる)』よ!

いざ、(まい)るぞっ!

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