結婚相談所で話を聞いた
10月上旬の土曜日、気づいたら予約させられた日が来た。
結婚相談所はビルの一室にあり、従業員スペースと面談ブースを区切る形になっていた。
面談ブースはいくつかあり、PCとモニターが用意されている。
PCにはマウスが2つ接続されていて、会員側と相談所側の人が操作しやすいようになっていた。(マウスカーソルは一つなので、お互いの手元にマウスがあるだけ)
面談ブースに入るとお茶orお水を聞かれ、頼んだものとほぼ同時におばさんも入ってきた。
おばさんの目的は、何故結婚相談所に来たのかという話だった。
メールのアンケートからと答えたけれど、おばさんとしてはアンケート以降も電話に出ない、電話に出た上で予約をしない、予約をしても当日来ないなど、色々拒否するパターンもあるのにと。
おじさんとしてはただ寂しかっただけではあるけれど、それをオブラートに包んで答えた。
あと、約束したのにすっぽかすのはちょっと無理。
おばさんからの質問は続き、他の結婚相談所に行ったことがあるか聞かれた。
これにはNoを返す。
続けてマッチングアプリを使用したことについて聞かれ、これにはYESと答える。
するとマッチングアプリはどうだったか、どのマッチングアプリを使ったのかなども聞かれたので、正直に話す。
マッチしても会うまでにメッセージのやり取りが長く続き、会う約束まで時間がかかることや、会ってもしっくりこなかったりなどだ。
次の質問は街コンなどに参加したことがあるかで、これにもYESと答える。
おじさんは普通の街コンやオタク向け街コンにも行ったことがある。
しかし、どちらも場を盛り上げたら満足して次につながらなかった経験しかない。
オタク向けなんて友人ができるどころか、色々な方面に尖った人ばかりだったため、観察していると面白そうな人が多かったぐらいだ。
クセ強〜、あるいはオタクじゃない。
他にも年収や学歴、身長体重などの質問を受けたら、おばさんは女性のアドバイザーと交代した。
おばさんは結婚事務所の管理職のような立ち位置で、運営に関することと時間を潰すために質問しにきていたようだ。
代わったアドバイザーは質問結果を受け取って、説明に入った。
まず初めは結婚相談所というものについてだった。
読んで字の如く結婚したい人たちの集まりだけど、その中でも出会いがないなか確実に結婚したい人や、異性と話すことすら苦手だけど結婚はしたい人などが入会しているらしい。
女性の職業では看護師が圧倒的に多かった。
何となく出会いはありそうという印象だけど、患者さんとはそういう関係にならないのだろう。
健康な人を求めるのは正常だと思う。
話の中では成婚料がなぜ発生しているのかも聞けた。
主婦が主催している結婚相談所などの小さめなところが、自分のところだけでは会員数が少ないということで、大手の結婚相談所の会員ともマッチするようにアクセス権を購入していて、その支払いのために回転数を上げるため3ヶ月以内の成婚と成婚料の取得をしているらしい。
大手結婚相談所と連携するために必要な金額が年間300万としたら、5人10組を1年でくっ付けなければならない。
実際には月会費やシステム利用料などでもう少し少なくてもいいかもしれないけれど、儲けを考えるなら15組ぐらいは結婚してほしいだろう。
しかし、おじさんが説明を聞いた結婚相談所は自社だけで会員を管理しており、期限は仮交際に発展してから9ヶ月で成婚料は発生しなかった。
さすがに期限なしではなかったけれど、知り合ってから交際まで3ヶ月かけたとしても1年の猶予がある。
会員に優しい制度だった。
会員同士のマッチング方法はいくつかあり、自身の提示した条件に合う人がピックアップされて、その人にアクションを起こす方法。
写真一覧から気になる人にアクションする方法。
結婚相談所が主催するイベントに参加して、同じ参加者にアクションする方法など様々だった。
おじさんとしては複数人いると盛り上げに徹するため、1:1か2:2ぐらいの少人数がいい。
月額料金は約2万円で、毎月2回街コンに参加するようなものだ。
他にもオプションをつけることができ、おじさんはカラーコーディネートや服選びのレッスンを申し込みたくなった。
そしてあらかた説明が終わると、入会するかどうかの質問に。
ここで入らなければ、おじさんは定年まで1人で過ごすことになるだろう。
入れば結婚できるとは言わないけれど、何もしないで寂しく過ごすよりは絶対にいい。
入会することにした。
そうして手続きをこなし、必要書類を集めるクエストが始まった。