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シフォンケーキと雪

作者: 蝶屋 綺羅

これに関しては登場人物が私の周りにいる人なだけで、まず私は東京人ではないです。

「関東地方は東京を中心に午前中から明日にかけて、雪が降るでしょう。」

とアナウンサーの声が一階から聞こえてくると同時に、お母さんの声が聞こえてきた。

「夏子ー!シフォンケーキ作ったから食べない?」

「はーい」

そう返事してから私は一階へ降りてシフォンケーキを食べる事にした。

今日は土曜日。

私は塾の宿題を終わらせるために6時に起きたのでまだ午前7時半だ。

「あ、そうそう。」

とお母さんはシフォンケーキを頬張りながら話しかける。

「今日雪乃ちゃんと遊んだら?雪が降ってるんだし。頑張れば鎌倉だって作れるくらい積もるわよ。多分。」

「うん。そうしようかな。」

そう言って私は窓の外で降る雪を見つめながらシフォンケーキを口に入れた。



ピーンポーン。

真っ白な雪景色が広がる住宅街に玄関のチャイムが鳴り響いた。

「はーい。」

雪乃の声。

雪乃は、私の隣の家の子で、私達が2年生の頃に北海道から引っ越してきた。

最初の頃は2人とも気まずい感じの関係だったが、いつのまにかもう大親友になっていたのだ。

「あ、なっちゃん。」

「お、ゆき。」

いつのまにか雪乃が玄関のドアから顔を出してこちらを向いていた。

(今から雪乃は夏子の事を“なっちゃん”、夏子は雪乃の事を“ゆき”と呼びます。)

「せっかくだから雪を集めて鎌倉でも作ろう。」

「あ、いいね〜‼︎」

パァァっと明るくなる下膨れのゆきの表情はとても心が落ち着いた。

「あっ!雪がまた降ってきたよ‼︎」

「お、ほんとだ。」

空から天使の羽のようなふわふわの雪が降ってきた。

「おーい、ゆき、夏子ちゃん!」

振り返ると、友達の結美がこちらに手を振っているところだった。

「一緒に遊ぼう。」

「うん」

「おいで〜!」


ふわふわの景色の中で、3人は大きな鎌倉を作ったんだって。

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