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時き継幻想フララジカ 第二部 『乱界編』  作者: ひなうさ
第二部 『乱界編』 プロローグ
3/329

第一部おさらい ーあらすじ編ー

時き継幻想フララジカ 第一部 界逅編 あらすじ




 普通の高校生であった少年「藤咲(ふじさき) (ゆう)」が少女「田中(たなか) 茶奈ちゃな」と偶然出会い、友人達「園部(そのべ) 心輝(しんき)」「園部(そのべ) 亜月(あづき)」「相沢(あいざわ) 瀬玲(せり)」を始め、多くの人々と知り合い絆を紡いでいく。



第一節-----------------------------------


 『あちら側』と呼ばれる固有名詞を持たない異世界と思われる場所の土地の一部が現代の世界各地の土地へと交わる様に転移し、世界は混乱に陥った。


 藤咲勇は偶然にもその転移が起こった東京都渋谷(しぶたに)に居合わせ、共に居た親友「司城(ししろ) 統也(とうや)」を「魔者(まもの)」と呼ばれる人型の怪物により殺されてしまう。


 凶悪な魔者を前に成す術も無く逃げ惑う藤咲勇と田中茶奈。


 だが、藤咲勇は偶然にも『あちら側』から来た人間「剣聖(けんせい)」と自称する男に出会い、魔者に対抗する武器【魔剣】を受け取り戦う事を決めたのだった。



第二節-----------------------------------


 『あちら側』より土地と共に転移してきた魔者が驚異的な身体能力とあらゆる物理攻撃を無効化する特性を持っている事を知る。

 その特性を前に、人類の兵器では成す術も無かった。


 勇が受け取った武器【魔剣】……『あちら側』の人間はその武器の事をそう呼び、それを操る者を「魔剣使い」と呼称し称えた。

 何故ならそれこそが「魔者」に対抗出来る様に成る唯一の武器だったからだ。


 藤咲勇は魔剣のおかげで魔者と戦える数少ない戦士の一人となった。

 続き田中茶奈もまた同様に魔剣を受け取り、彼と共に戦う事を決める。

 

 そして彼等は再び戦場へ……。


 『あちら側』の人間の戦士ヴェイリに騙されながらも、彼等は辛くも魔者の一族「ダッゾ族」の王を倒し……渋谷から魔者達を消し去る事に成功したのだった



第三節-----------------------------------


 藤咲勇は負傷した剣聖に頼まれ、彼を送る為に彼同様に転移してきた人間の国「フェノーダラ王国」へと向かう。


 自衛隊の容赦の無い妨害を躱し、フェノーダラ城へと辿り着いた勇達はそこでフェノーダラ王とその娘・青の髪と瞳を持つ少女エウリィと懇意になる。


 そして彼を間に挟み、自衛隊を指揮する謎の老人・福留(ふくとめ) 晴樹(はるき)とフェノーダラとの交渉を成立させた。


 これにより日本政府とフェノーダラは正式に協力関係を結ぶ事となったのだった。



第四節-----------------------------------


 変容事件後、休校明け初の登校で親友達、園部心輝、園部亜月、相沢瀬玲と久しぶりの再会を果たす。

 だが勇は彼等に悲しい事実を告げなければならなかった。


 変容事件があったとはいえ人の生活はそう簡単には変わらない。

 日常が過ぎ、彼等の想いは様々な方向で進んでいく。

 田中茶奈へのいじめの現場に遭遇し仲裁、そして絡んできた池上(いけがみ) 光一こういちという男を返り討ちにする。


 その頃、フェノーダラより受け取り福留晴樹に差し出した魔剣「大地の楔」を魔者に奪われてしまい、藤咲勇は急遽福留晴樹の願いを受けて田中茶奈と共に魔者「ウィガテ族」と戦う事に。

 激闘の末、勇達は無事魔剣の奪還に成功したのであった。



第五節-----------------------------------


 ふと藤咲勇は悩む……魔者は何故人の様に話し会話が成り立つのか……何故『あちら側』の人間と魔者はいがみ合うのか……。


 そう考える藤咲勇であったが、日常に戻る彼を待つのは喧騒の一日であった。

 園部心輝との仲違い、池上光一の復讐の返り討ち、そして田中茶奈の人生の真実の告白。


 人と分かり合う事すら困難な状況の中、藤咲勇は悩みを解決する為に一つ提案する。

 それは親友達へ真実を話し戦場へ連れていく事。


 日本政府の依頼で「ザサブ族」と戦う事になった藤咲勇と田中茶奈は親友達を連れて熊本県へと赴き、辛くも勝利を収めたのだった。



第六節-----------------------------------


 仲間達の支えを正式に得られる事になった勇は、ザサブ族との戦いで受けた傷を治す事に専念していた。


 そんな中、藤咲勇は再びフェノーダラへと赴く事となる。

 その理由は、「隠れ里」と呼ばれる場所の調査依頼があったから。


 フェノーダラへ帰還した魔剣使いレンネィと共に隠れ里へと向かった藤咲勇はそこで一人の魔者グゥと出会う。

 死にかけたグゥに優しく手を差し伸べた藤咲勇は彼を保護した。

 異形であろうと……彼等もまた生きているのだと知ったからだ。

 それに気付いた藤咲勇は己の境遇を超えてそこに絆を繋げる事を決めた。


 しかしグゥは自分の宝である日誌を藤咲勇に託すと一人街へと消え、二度と帰ってくる事は無かった。



第七節-----------------------------------


 グゥと知り合った事が偶然ではない事を証明したかった勇は別の「隠れ里」の発見を聞きつけ向かう。

 だが、そこにいた魔者「アルライ族」に「分かり合う理由」の提示を求められるも応える事が出来なかった。

 しかしグゥの日誌のおかげで和解する事が出来た彼等は、日本政府補助の下に親友達を交え異文化交流を行ったのであった。


 その事をフェノーダラに報告するや否や、剣聖はアルライ族の元へ向かおうと一人歩を進ませる。

 それに気付いた藤咲勇は彼を制止しようと対峙するが……勝ち目の無い戦いにより魔剣を失ってしまう。

 だがエウリィの機転とフェノーダラ王の激励により魔剣大地の楔を得て力の使い方を学んだ藤咲勇は、無事剣聖の興味を削ぐ事に成功するのであった。



第八節-----------------------------------


 エウリィに慕われた藤咲勇は、彼女が好きだと言った「透き通る様な純粋な心の色」をいつまでもそのままであり続けると約束を交わし、再び別れた。


 再び日常へ戻った藤咲勇達。

 しかしそんな日常も時には非日常とも成り得る。


 彼等の為に用意された訓練施設へ訪れ田中茶奈の力の片鱗を直に味わい、エウリィの初現代体験、及び福留晴樹の孫娘 福留(ふくとめ) 莉那(りな)のエスコート。


 そして四国にて発生している魔者「オンズ族」との戦いへと赴く藤咲勇と田中茶奈。

 交渉すら受ける事の叶わぬ悪意を持つ相手を、藤咲勇はその新しい力を以って打ち砕いた。



第九節-----------------------------------


 世界に向けて魔者の存在が公表された。

 これにより世界各地で起きている変容事件に対して解決を図る為、藤咲勇達を基軸とした組織「対魔者特殊戦闘部隊」の設立の宣言が行われる事となった。


 そして時は流れ秋から冬へ……


 北海道に現れた謎の魔者の正体を探るべく、フェノーダラに訪れたドゥーラと呼ばれる魔剣使いと共に北海道へ向かう藤咲勇と田中茶奈。

 そこに居たのは「白の兄弟」を名乗る二人の魔者アージとマヴォであった。


 激戦により苦戦するも辛くも優勢に持ち込むが……とあるアクシデントによりお互いが敵ではない事を知り和解する。

 そして真の悪意はドゥーラであった事を知り、彼等は協力の下ドゥーラを撤退させる事に成功したのだった。



第十節-----------------------------------


 マヴォがドゥーラによって受けた傷を治す為に行った田中茶奈の命力による治療は禁術であった。

 その危うさを知った彼女はそこで初めて自分の無知を嘆くのだった。


 その後、元仲間達のフェノーダラ襲撃を予測した魔者「カラクラ族」の戦士ジョゾウ達が藤咲勇へと協力を求め仲間達の凶行を止める為にやってきた。


 気のいいジョゾウ達とのやり取りに心を動かし彼等の願いを受け入れ、藤咲勇と田中茶奈は彼等と共に空へと舞い上がる。

 ジョゾウの仲間達が次々に死んでいく中、田中茶奈が真の力の一片を解き放った。


 藤咲勇と田中茶奈の協力攻撃により戦いには勝利するものの……代償は大きく、彼の心に一つの闇を落としたのだった。



第十一節-----------------------------------


 藤咲勇は肥大化していく田中茶奈の力を前に、自身の力を彼女のサポートに使う事を決めた。


 年末年始を迎え、エウリィやアルライ族の少年カプロと過ごす日常は普通の人間と暮らすのと大差のない生活。


 だがそんな彼等の前に立ち塞がるのは、アメリカに現れた超巨大魔者グリュダンであった。


 剣聖と共にアメリカに向かった藤咲勇と田中茶奈であったが、想像を絶する力を見せつけ剣聖を圧倒するグリュダンを前に追い詰められてしまう。

 戦う事を決め、田中茶奈は新技を打ち込む事に成功するも決定打とはならず決死の状況へ陥ってしまう。

 しかし舞い戻った剣聖の真の力によりかろうじて場を納める事に成功したが……魔剣の受けた傷は深く、大地の楔は既に限界を迎えていた。



第十二節-----------------------------------


 魔剣の修復の秘密はアルライ族にあり、そう教えてもらった藤咲勇は京都へ単身向かう。

 だが修復を快く受けて貰えるも……修復に失敗し大地の楔を失ってしまう。


 途方に暮れる藤咲勇であったが、グゥの日誌に魔剣の製造方法が記載されている事を知り、それを基にカプロが魔剣の製造を行う事となった。


 偶然その場に居合わせた園部心輝ら親友3人はそこでテスト用に作られた簡易魔剣を受け取り、藤咲勇達と同じ魔剣使いへとなる事を決心する。


 そんな中……藤咲勇専用の魔剣が完成する直前に、藤咲勇達へと「ナイーヴァ族」討伐の依頼が舞い込む。

 簡易魔剣を手に5人は戦場へ赴くも、強力な魔剣を所持するナイーヴァ王を前に苦戦してしまう。

 だが急行してきたカプロから受け取った新造魔剣【翠星剣(すいせいけん)】を受け取り、一撃の名の元にナイーヴァ王を倒す事に成功したのだった。


 だがナイーヴァ族との戦いが人為的な策略であった事を知った藤咲勇は、無駄な殺し合いをさせられた事に苛立ちを隠せないでいた。



第十三節(第一部最終節)-----------------------------------


 今までに多くの命が失われ、枯れる程の涙を流してもなお、その想いに順じて藤咲勇は戦い続ける事を望んだ。

 全てはその想い敵わず失われた命達への償いの為に。


 だが、幾多の戦いを経て……藤咲勇は戦いに悪意が混じっている事に気が付く。


 その悪意は彼を、彼の仲間を巻き込んでいく。

 突如、悪意は……狂気となってエウリィとフェノーダラを光に包んだ。


 慕ってくれた女性を失い、失意を決意に変えた藤咲勇は……悪意の根源である現代の人間の「獅堂(しどう) 雄英(ゆうえい)」と戦いを挑む為に仲間達と共にカラクラの里へと向かい、多くの困難を乗り越え辛くも勝利した。


 だが獅堂雄英が残した傷跡は藤咲勇の心を変える決定打となった。

 エウリィが望んだ心の在り方では人は守れない……そう感じてしまった藤咲勇は彼女と交わした約束を自ら捨てたのだ……。


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時き継幻想フララジカ……その真意とは……まだその意味を知る者はいない。




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