~第十四節 設定集~
登場人物・登場物の紹介
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藤咲 勇
本作の主人公。 公立白代高校 3年4組 17才 10月10日生まれ 身長173cm。 日々の鍛錬により体の体幹もしっかり出来ており、着痩せこそするが筋肉質。
趣味は筋トレと命力コントロール技術の向上。 基本的に無趣味な彼にとって力を付けるという単純かつ明快な目的がある為、その打ち込み具合は他の4人に追従を許さない。
命力に関する才能は自他共に認めるほど無いに等しく、限られた命力量及び出力量を理解した上でより効率的に使用する事を徹底する修練を積んでいる。
大地の楔の使用により習得した感覚鋭化と骨格強化を自身の意思で行う事ができ、肉体面だけでなく感覚面でも大きな成長を遂げている。
翠星剣を使用する事で最大出力下では剣聖の本気の一撃にも匹敵する「片翼の光壁」が再現可能。ただしそれを使用すると一発で剣の補充命力が尽きる欠点有り。
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田中 茶奈
公立白代高校 2年6組 17才なりたて 6月3日生まれ 身長161cm。出会った当時はほぼ無かった胸も今ではたわわレベル。スリーサイズは秘密。
体力では一般人以下だが、命力に関しては無際限の「アストラルエネマ」特質を持ち天才の名を欲しいままにしている。出力量も常人を遥かに越え、前人未踏の行動を度々起こす。
愛用武器はクゥファーライデとドゥルムエーヴェ。戦闘態勢としては2本の長杖を構えた動く砲台。クロッシングさせる事で最大出力の攻撃も使用可能だが一般的には不要。
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園部 心輝
公立白代高校 3年4組 17才 1月21日生まれ 身長172cm。勇よりも成長期が早く止まり、僅かではあるが身長が追い越された。
去年の2月より魔剣を受け取り正式に魔剣使いとなった。戦闘経験はまだ薄く、身にあった命力こそ着いたものの戦いに飢えて毎日愚痴をこぼす。
師匠であるアージの手ほどきの甲斐もあり、勇程ではないが普通の魔剣使い程度の力は出せるようになる。
仲間内での能力で言えば茶奈を除いて2番目に高い命力量を誇り、命力放出量も目を見張るものがある。
現状で所持魔剣『殴る者』の使用限度ギリギリの実力を有し、これからの事を考えると彼の言う「勇の隣に立つ」というのも近い未来の話かもしれない。
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園部 亜月
公立白代高校 2年5組 16才 3月25日生まれ 身長163cm。身長の伸びが大きく上がり、体力や力も伴った。
あだ名は『あずー』ではあるが、最近は『あず』と略される事が増えた模様。去年の2月より魔剣を受け取り正式に魔剣使いとなった。
師匠であるアージの手ほどきの甲斐もあり、勇程ではないが普通の魔剣使い程度の力は出せるようになる。
仲間内での能力で言えば茶奈を覗いてダントツ一番の命力量を誇る。ただし問題点も多々あり周りからセーブされる事が多い。
レンネィ曰く、量こそ底はあるが彼女の命力放出は際限が無く、最悪の場合気付かずに致死量の命力を一瞬で放出して死ぬ可能性があるらしい。
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相沢 瀬玲
公立白代高校 3年4組 17才 8月8日生まれ 身長169cm程。1年での急成長により以前は心輝を見上げていたがいつの間にか同等になっていた。
去年の2月より魔剣を受け取り正式に魔剣使いとなった。命力の扱い方に長けた彼女は勇に指南してもらい、少ない命力での最大限の運用を心掛けている。
師匠であるアージの手ほどきの甲斐もあり、勇程ではないが普通の魔剣使い程度の力は出せるようになる。
仲間内での能力で言えば最も低い命力量を有している・・・と言っても勇よりも僅かに低い程度で、このまま成長していけば近いうちに成長率の低い勇を越すだろう。
単調な攻撃しか出来ない魔剣『射る者』では彼女の命力コントロールを最大限に生かす事が出来ない為、戦い続ける為には早急な改善が必要。
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福留 晴樹
防衛庁特殊事案対策部(通称特事部)部長として国土変容問題や魔者問題に対して全権を任されている。勇達と知り合ってから彼らを影でサポートし続けてきた。
今年発足予定の対魔者特殊戦闘部隊(通称魔特隊またはABSTF)の正式な設立に向けて奔走している。
現在学生である勇達を正式隊員にすることは出来ずレンネィ一人に任せている現状で、特別事案でのみ勇達への協力要請を行いなんとかやりくりしている。
魔特隊の本部は以前と同じ特事部の敷地内の事務所。魔特隊の正式な設立が行われ次第、特事部は解散する予定である。
ただし部が無くなるだけであり、基本的には今と同じ活動が今後も続けられる。
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池上 光一
彼に返り討ちにされた後、彼の通うボクシングジムのオーナーに諭され学校を中退、ボクシングに専念し始めた。
勇達が戦いに明け暮れていた頃、彼はただひたすらに自分が目の当たりにした勇の強さを影にして一心不乱に自分を鍛え続けた。
命力の事を知る筈もない彼が勇に追いつく事など到底無理ではあるが、それでもなお彼はその強さを知ったからこそ追いつきたいと思った。
その甲斐もあり現在新人王戦にエントリーし快勝、残る試合を勝ち残るために現在も休む間もなく鍛え続けている。
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清水 愛希、尾上 風香、佐々木 藍
公立白代高校 2年3組 左から身長166cm、163cm、168cmとあまり変わり映えの無い身長差の3人。
勇達の戦いの事は知らないまでも彼等を間接的にサポートする様にと福留から伝えられ、彼等を外側から見守る。
勇達が自分の想像を超えた事をやっている事には薄々気付いてはいるが・・・彼女達自身があまり深く考えない性格な為か現状維持出来ている。
愛希だけはどうにもあずーと馬が合わないらしく、会う度にいつも取っ組み合いをしている。
ちなみにあずーとの戦いは彼女が魔剣を手に入れて以降勝った事は無い。当然と言えば当然であるが。
進級し、彼女達は進学コース、茶奈は就職コースを選んでいた為、惜しむらくも2年で彼女達はクラスが別になった。
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剣聖(あるいはソードマスターetc...)
獅堂の戦いの折に心臓を損傷し、瀕死になりながらも己の持つ多大な命力を使い生き永らえている。
あの戦いから4か月も経つと彼の負担も徐々に減り、最近は人との話が出来るようになってきたようだ。
自分の力を振るい立たせ、可能な時間で勇達へのバックアップを行う為に彼等に適用の魔剣を手渡した。
少なからず勇達に魔剣を渡した事に対して責任感を持っての行動であろう。
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レンネィ
元フェノーダラ付きの魔剣使いにして正式に日本政府と契約を結び、勇達よりも先に特事部改め魔特隊隊員1号として活躍し始めている。
とはいうものの、彼女自身が『あちら側』の人間であり、日本政府だけではなく世界政府とのやり取りを行う為にも彼女自身の『こちら側』の世界の事を知る必要があった。
現在鋭意勉強中・・・覚える単語が多くて面倒と本人は漏らすが・・・基本的に会話は成立してしまう彼女達にとってはそれも些細な問題でしかないのかもしれない。
現在東京近郊のマンション住まいの一人暮らし。現代の服、髪型等を学び、現代に溶け込む様に生活している。
既に車の免許も有しており、ペーパードライバーではあるが毎日の通勤は車で行っている模様。最近の趣味はペットショップで子犬や子猫を見て回る事。
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カプロ
魔者であるアルライ族の若者。師匠バノの跡を継ぎ魔剣修復師として、また勇より受け取ったグゥの日誌の知識を得て魔剣製造師としてその道を歩む。
年頃の男の子の為、異性に興味津々。暇があるとそういう本や動画を探してはニヤニヤする毎日を送っている様だ。
彼は魔者の為、年齢制限に縛られない。不適切コンテンツはきちんと年齢に見合ってから閲覧しよう。
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御味 泰介
元福留の部下にして特事部の関西担当として活躍していた関西方面の勇達のサポート役。今回は名前だけの登場。
特事部解散後は魔特隊に入らずに総務省のアルライ族管理担当長として彼等の生活サポートに従事する事になる。
これにより彼との関わりが極端に減る事になるが、彼自身のプライベートな働きもあり、実はさりげなく勇達のサポートを続けている。
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井出 辰男
普通のサラリーマンで普通の男。勇達とも何の接点も無く近しい場所にいる訳でもない。
魔者に出会った事も無ければ魔剣を有したことも無い。変容地区の話題にも乗らず興味を示さない。
人との付き合いは良好で、女性社員だけに限らず男性社員とも誘われればしっかり付き合う好青年。
以前はひょうきんなお調子者というイメージが強い男ではあったが、突然大人の雰囲気を醸し出し始め、周囲の関心を買った。
太田との接触時、彼の椅子を掴む手にはぼんやりと光のもやの様なものが見えたが・・・。
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鷹峰 雄造
第98代内閣総理大臣で自由民政党の総裁であった。
歳には勝てず体力の限界を感じ、魔特隊の設立を最後の大仕事として政治家人生に幕を閉じた。
福留と旧知の中で、彼に特事部及び魔特隊の全権を任せていたが、時折彼等を影でサポートする為に奔走したりもした事が有る。
獅堂の一件で緊急議会の招集等でどうやら自分の限界を感じてしまった様だ。
それのおかげもあり魔特隊の設立が拍車を掛けた事実もあるが。
鷹のモニュメントは彼が中堅議員時代に息子が初任給で買ってプレゼントされたという思い出の逸品。
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エスカルオール
全長90cmの長さの持つ短剣大の魔剣。白の刀身と金の装飾に細めの刀身、柄の底部に命力珠が付いている。逆手に持つのがいいらしい。
レンネィの持つ魔剣シャラルワールの派生魔剣で、使い方も同様。魔剣そのものに反応速度向上と筋力強化の能力が施されている。
シャラルワールと違い集団戦闘には向かないものの、単騎での戦闘に非常に有効。ただし二対一体というデメリットも存在する。
相方である条件としては、同等サイズの命力珠を有し、同等の攻撃スタイルが可能な魔剣であればよい。
魔剣そのものに加速装置としてのエリアルブラスト機構を有しており、最大加速時の斬撃速度は魔剣の中でもダントツに高い。
ただし相応に見合った筋力や瞬発力を要求される為、使い手を選ぶ。片割れは遥か昔に失われた模様。
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エスカルオールII
全長90cmの長さの持つ短剣大の魔剣。白の刀身と金の装飾に細めの刀身、柄の底部に命力珠が付いている。
白鉄鋼(『あちら側』特有素材、乳白色が特徴の炭素鋼に近い性質の金属)をメインに黄銅の装飾が施されている。
オリジナルのエスカルオールと使用方法は同一であり、オリジナルにある反応速度向上と筋力強化の能力は付随されていない。
二対一体が使用条件のエスカルオールの為に作り上げられたコピー品ではあるが、基本性能だけならオリジナルと相違ない。
もっとも、付与効果を持った二本の魔剣を使用してもその効果は重複しない模様。必要以上に身体に影響を与えかねないからであろう。
オリジナル同様、剣そのものに加速装置としてのエリアルブラスト機構を有しており、二本を同時使用した時の回転速度は想像を絶する。
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白代高校
勇達が在籍していた公立高校。偏差値は中の中といったところ。
基本4階建て2列の校舎に中継ぎ通路が2本並び、その間が校舎内ロータリーと呼ばれ運動場として使用されている。
3年生が1階、2年生が2階、1年生が3階にそれぞれ教室を持っており、各学級は最大で8クラスまで存在する。
屋上は締め出されており、基本的に入る事は出来ない。4つある階段の内二つに屋上に通じる扉が設置されている。
2階に一般向け玄関と職員室が並び、一般の人はここの入り口から入り受付を済ませてから上がるのが一般的。
進学に特に力を入れた学校で、進学率は高い。就職のサポートもしっかりやっている為、就職組も安心して活動できる。
部活動も活発であり、野球とバレーが強い模様。勇が在籍していた頃の剣道部は全盛期とも呼ばれる事となった。
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