プロローグ
青空には稲妻が走り、地上にはいくつもの爆発が起きる。
黒いマントを羽織った強面の男と、5人の神々しい男女が戦っていた。
「我輩と差しで戦うといっておきながら5人がかりとは! 地に落ちたな、神々どもよ!」
「どんな手を使ってでもあなたを倒します!」「もうこれ以上、貴様の傲慢には付き合っていられない!」「世界のために消えなさい、魔王ユーシア!」
「こしゃくなぁぁぁ!」
だが、多勢に無勢。
長く続いた戦いの最後、5人の神々が、ユーシアに剣や槍を突き刺した。
ユーシアは血を流しながらも叫ぶ。
「くそぉぉぉ! ぬかった! 朝飯前などと言わずに、ちゃんと山盛りのコーンフレークさえ食べておけばっ!」
「これで終わりだ、闇の神ユーシア、いや混沌の魔王!」
ぐふっと血の固まりを吐きながらもユーシアは笑う。
「終わり、だと? この世に闇がある限り、我が輩は死なぬ! 必ずや復活し、もう一度世界征服し――!」
「「「邪気封印」」」
神々たちが声をそろえた。
ユーシアは慌てながら叫ぶ。
「最後まで言わせぬかぁ~! ぬわ~!」
そしてユーシアは伸びて縮んで激しい光とともに地面へ封印された。
静けさが訪れ、優しい風が荒地を渡っていく。
神々の着るボロボロになった衣服が揺れた。
荒い息を吐き、女神が言う。
「これで世界に平和が訪れました」
ユーシアが消えた場所に巨大な岩を置く他の神。
「しかし、ユーシアは復活すると言っていましたが……」
「我々の封印は数千年経っても消えませんよ」
別の神が言った。
「この世界の者たちに、封印を見張らせればよいでしょう」
「そうですね――では、美しい世界を作りましょう!」
5人の神々は晴れやかな顔をして立ち去った。
今日はあと2話ほど更新。その後はできるだけ毎日更新です。