生変篇-4
11歳のある日、こんな事件があった。
7歳の男の子二人が、ふざけて村の外に探検に行き、夜まで戻ってこないという事だった。
村人総出で村の中を探し、また、腕に自信のあるものは村の外へ出て探したのだった。
この世界では大きく分けて生物種は4種に分類される。
1つは僕たち人間。全体で言えば5%程度か。
こっちの世界では変わった呼び方があるかと思ったが、普通にニンゲンと呼ぶようだ。
一応ヒエラルキーの頂点には座してはいるが、対抗勢力がいる。
それが、獣族。
所謂、魔物である。
これが全体の10%を占める。
人 間族と比べ、その名の通り野生の獣に近い風貌をしているようだ。獣族にもさらに細かく分けて行くと、もう収集がつかないような数に及ぶが、それはまぁ人間でも国が違えば人種もちがうというのとさして変わらないだろう。
種族単位で言うと、人間の倍はいることになるが、普段お目にかかる事はほぼ無い。
理由は簡単、彼らには人間族程の統率が無い。
無いというより、薄いというのが近いか。
そもそも彼らは弱肉強食の世界で生きている次で述べるその他の生物種とさして変わらない。
獣族で人間レベルの知能を持っているのは、実に1%程度で、魔獣と呼ぶ。さらにその1%も人間レベルの知能を持っているが故に全面的に争うと、結果としてどうなるかが理解出来ている。
即ち、共存だ。
しかし、人間族とはそもそもの価値観が違う。命に対して。
人間族の命とは尊ぶもので、獣族の命とは奪うものだった。