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眞王様ゴブリンが進化してビビる。

はあぁぁ~。マジかぁぁ~。

俺は頭を抱えながら大きな溜め息を吐いた。

異世界に飛ばされたまでは良い。

だがしかし!その後の展開がよろしくない。

職業魔王で召喚使ってゴブリンを召喚し、名前を付けたら自分の命を削ってましたって・・・。

あり得ねぇぇぇ!!!

何?何処で間違えた?何が悪かっただろうか?

俺は眠気で思考がイマイチ纏まらない頭をフル回転して考えた。

あっ!異世界に飛ばされた時点でそもそもが、

間違いだった。

はあぁぁ~。最初に戻る。


そんなうんうん悩んで溜め息ついてる俺を心配そうに見つめるゴブリン2人。


やめてっ!そんな風に可哀想な子見るような目で俺を見ないでっ!


そんな時、村を散策に出ていたゴブリン達が此方に戻って来た。


「魔王様~彼方の村外れの方に一軒だけ難を逃れた家を見つけました!幸い住人は逃げた様で今は空き家になってます。」


「おぉ~!マジかっ!?良しっ!早速行くとしようっ!」


本当眠気が限界でヤバい。今ならおやすみ3秒で落ちる自信がある。どんな自信だよっ!


俺はゴブリン達の案内の元、村外れの空き家へと向かった。


村外れの空き家へと着いた俺とゴブリン達。


「随分立派な家だな~。この村の中で一番立派なんじゃないか?村長の家?」


「恐らくそうかもしれません。魔王様がお休みになられる場所としては少々もの足らないとは思いますがご了承下さいませ。」


「いや、全然良いよ!寧ろ俺の家の方が全然狭いし逆に有り難い。」


しがない企業戦士だった俺の家なんて1Kだったし。大きな家って憧れるね!俺の家じゃないけど。


「ま!取り合えずお邪魔しまーす。」


俺は主人のいない空き家へとご招待された訳では無いが折角なのでここで休ませて貰おう。

かの有名なRPGでも無断で住居侵入するから良いよね?ってゲーム話だろっ!それは!

人としてダメじゃね?と思いつつも家の中へと上がった。今の俺魔王だし。


「はあぁぁ~疲れたぁぁ~。」


俺は家の中へと入るなり近くにあった肘掛け椅子へと座った。


ふいぃぃ~やっとだ・・・やっと休める。

俺の眠気は既に限界に達していた。

異世界に飛ばされ、かれこれ2時間以上たっていた。日本時間にして深夜2時過ぎ異世界時間にして昼の2時過ぎ魔王になって2時間弱。流石に緊張していたのかゴブリン2人に名前を付けた影響の虚脱感も相まって俺は肘掛け椅子に座ったまま寝落ちした。


Zzzz・・・。Zzz・・・。Zz・・・。


「魔・・・さま・・・。魔・・・王さま・・・。」


「・・・うぅぅん・・・?もう少し・・・。」


「魔王様起きて下さい。朝でございます。」


「・・・?・・・魔王?・・・朝?」


俺は誰かに起こされ、眠い目を擦りながら目を開けた。すると目の前に見た事の無い緑色した肌をした男が目の前に現れた。


「どわぁぁーーーーっ!!!」


俺は顔を見るなりカッと目を見開き飛び起き身構えた。


「誰っ!?っていうかどちら様ですかっ!?」


飛び起きた俺を見て緑色の肌をした男はクスリと笑った。


「魔王様、私でございます。【タロウ】でございます。おはようございます。魔王様。」


「へっ!?」


今物凄く間の抜けた声が出ちゃった。


「イヤイヤイヤ!変わり過ぎだろっ!外見からして違うし普通に見たら分からないぞ。」


「昨日魔王様から真名を付けて戴いて眷属になりましたので、それに伴い存在進化致しました。今の我等2人は【ホブゴブリン】でございます。」


おいおい。それにしたって変わり過ぎだろ。

外見はより人に近い感じだし、身長も伸びて俺よりも少し高い位だ。肌の色はそのままだけど。


「うん?我等って事は【ハナコ】も進化してるのか?」


「はい。ただ今呼んで参ります。」


そう言ってタロウは部屋の外にいるハナコを呼びに行った。


「お呼びでございますか?魔王様。」


「おぉ~スゲーお前も進化してるんだな。」


「はい。魔王様から戴いた真名のお陰で私も存在進化致しました。」


こうして2人並ぶと良く分かる。【ハナコ】の方も進化したお陰か顔が人に近くなり女性と分かる顔つきをしている。身長はそれほど高くは無いがそれでも人間の女性位だ。流石に女性らしい体つきをしている。

これでは雄雌とは言えず男女と言う方が正しいだろう。


何か1つ忘れているの様な・・・。

あっ!そういえばさっき朝と仰いましたかね?

もしかして俺あれから朝まで寝てたの?

ノォォォ~!!!

折角異世界来たのに大事な初日を寝て過ごしてしまったぁぁぁ~!!!


睡眠は適度に取りましょう。





そろそらヒロイン的なのを出そうかな。

ヒロイン(仮)

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