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僕って異常ですか?

思いつきです!

僕は何の異常もなく普通に生まれた。

僕には家族が5人いる。

両親に2つ上の兄、1つ下の妹だ。

僕は幼い頃から家の中で遊ぶ子だった。

外にあまり出たがらず本を読んだり、積み木で遊んだりして幼少期を過ごした

小学生にあがると僕はますます外に出たがらなくなった

学校に友達はいたがそれは学校の中だけの関係で家に帰ったらもうその関係は終わりだった。

その頃は小説を読んだり、トランプタワーを作ったりソリティアをしたり一人ジェンガをして遊んでいた。

小学4年生になった頃、僕は親に興味を持たれなくなった

別に悲しくはなかった

両親は明るくおしゃべりな兄や甘えん坊でかわいい妹のことを優先するのは当たり前だと思った

僕は両親と会話することが極端に減った

兄が中学生に上がる頃には兄と話すこともなくなった。

そしてその頃から僕の誕生日はなくなった

家族では妹だけがおめでとうと言うだけだっあ

両親は五千円札を僕にくれた

僕が中学生に上がる頃には僕は自分のことは自分でするようになっていた

妹とも会話がなくなった

僕が話すことは保護者会の知らせなどくらいだった。

その頃になると家族とはほとんど他人のような関係だった。

両親は毎月五千円札をくれたし誕生日には一万円札をくれた

中学1年生の頃は学校をサボっていた

三者面談の時、その事を指摘された両親の反応は叱るでもなく、ただ「そうですか」とだけだった。

僕は完全に両親には興味を持たれていなかった

中学2年生にあがると流石にまずいと思い、真面目にした

成績も学年順位で一桁だいだったし、評価オールで5だった

テニスの部活でもシングルで県で2位か3位の実力だった。

友達もいた。先生の信用も取り戻していた

また、彼女と言えるような子もいた

そして中学3年生に上がり、受験でそこそこ偏差値の高い高校に合格した。

その頃から僕の価値観は周囲とは全く異なっていた

中学校の卒業式

先生が教室で泣きながら最後の挨拶をしてクラスメイトがしんみりしえ聞いている中、僕はなんの悲しさも喜びも感動も抱かなかった。

毎回決まった卒業式の段取り、教室に戻ってから卒業式後は毎年行われているであろう最後のHR。

高校の卒業式でも行われるであろうこのやり取りは僕にとっては正直どうでもよかった。

卒業式に僕が抱いた感想は早く帰りたいの一言につきるだろう

その後、クラスメイト一人一人の挨拶を聞いて行った

中には泣いている女の子もいたし笑わせようと冗談を言うものもいた。

そんな中、僕は愛想笑いや悲しそうな表情を顔に貼り受け挨拶をした。

淡々とただ頭の中で元から作っていたありきたりな差し障りのない文をジョークを交えながら心はなんの感情も抱かずに読み上げた

クラスメイトたちは笑い、泣きと様々な表情をしていた。

「(表情の変化が忙しいですね…)」

僕はこんなことを思いながら席に戻り、最後の一人が終わりHRが終わるとまっ先に帰ろうとした。

両親は来ていなかった

別に写真を取る必要もないだろう

どうせ卒業したら同じ高校でもない限り会うこともないだろうしこれで持つこともなくなるだろう指定の鞄を肩にかけ、周りが集まって泣いたり笑ったり写真を撮ったりしている中、足早に教室から出ようとする

「あ!ちょっと待ってよー!」

投げかけられた声に振り返るとニコニコした笑みを浮かべた幼なじみが立っていた

「なに?」

できるだけ早く帰りたかったが表情に出さないように問いかける

「もう帰るの?」

「帰るよ」

「おばさんたちと写真撮ったりとか…」

「来てると思う?」

「………」

ある程度僕の家の事情をわかっている幼なじみは黙ってしまった

おそらく薄々感じてはいたのだろう。

僕の両親が兄や妹ならともかく僕の卒業式なんかに来るはずがない

「もういい?」

「なら!私と写真撮ろうよ!」

「なんで?」

「なんでって…私が撮りたいから!」

「僕は撮りたくない。」

「そんなこと言わないでさ!撮ろうよ!」

「撮る必要あるの?だってさ、君と僕って同じ高校に通うわけでしょ?別にもう会わないわけでもないのに写真を撮る必要ないでしょ?」

「あるよ!記念とか!」

「記念にとったとしてそれが何になるの?卒業記念だって言うのならアルバムがあるじゃん」

「違うよ!私と君の記念!」

「記念ごとに毎回写真をとってたらキリがないよ?」

「もー!ああ言えばこう言う!ホントにめんどくさい性格してる!」

「あいにくこういう性格だからごめんね?それにさ嫌だったら別に話しかけてこなくてもいいんだよ?単に家が隣同士ってだけなんだし」

「あー!うるさい!つべこべ言わない!写真撮るよ!」

どうやら何か怒らせてしまったらしい

こうなるとめんどくさいんだよなぁ…

なら写真くらい撮ろうかな…その方が早く済みそうだし

「わかったよ…なら一枚だけ」

「うん!最初からそうすればいいの!」

そして愛想笑いを浮かべて写真を撮った

これで今度こそ帰れる…

「お!いた!一緒に写真取ろうぜー!そのあとさ皆でカラオケ行く予定だからなー!」

「…………」

なんで僕の周りにはめんどくさいのが多いんだ…

正直に言うととても行きたくない

早く帰って休みたいしこのきちんとした制服も早く脱ぎたい

「写真はいいけどさ、着替えてから集合にしない?流石に制服だとさ…」

「うーん…そうだな!予定変更ー!みんな一度帰宅してから駅前で集合!先生もそれでよろしく!」

クラスの中心人物の彼に提案するとどうやら呑んでくれたらしい

よかった…これなら急な用事とか言えば行かなくて済む

「あ!後で迎えいくから一緒に行こうね!」

「…………」

そうだったこの幼なじみがいたんだった

僕の予定は崩されてばかりだ

今日は早々に家に帰り、両親たちが帰宅する前に風呂に入り自分の部屋でパンを食べながらネットサーフィン等をするつもりだったのに…

投稿は不定期です…

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