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傷心 4
ゆいはアキの横に来た
「ごめんね、アキ…
私、アキラと一緒だったんだよね」
『うん、アキラが部屋まで連れて来てくれたんだよ
ゆい、座ってご飯食べよう
ゆいのために作ったんだから』
ゆいは涙を流していた
そんなゆいをアキは思わず抱きした
『ゆい、辛いとは思うけど、乗り越えよう…
私が一緒に居るから』
しばらくの間、ゆいの涙は止まらなかった…
アキは、ずっとゆいを抱きしめていた
そして、ゆいの涙は止まり、笑顔が戻った
「アキ、ありがとう
アキが居てくれて良かった」
悲しみに耐えながら、自分と戦っているゆいがそこに居た