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傷心 3
アキラはがっくりと肩を落とし、気になる言葉を残して、帰って行った
アキはゆいを見て、二人が仲の良かった頃を思い出していた
『どうしてこうなっちゃうんだろう…
ただ、好きなだけなのに…』
思わず涙がこぼれた…
アキはこの日ゆいの部屋に泊まり、朝早くに起きてキッチンに立っていた
「アキ…」
『ゆい、おはよう
目覚めはいかが?』
「良くない、頭痛いし…
昨日の事、全然覚えてない…」
『覚えてないの!
ゆい、暴れて大変だったんだからね』
「えぇーっ!!
うっそぉー!マジぃー」
アキは笑いながら
『うっそぉー
至って大人しいゆいちゃんでした』
アキがそう言うと、ゆいはホッとした顔をしていた