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傷心 2
アキはゆいの部屋の前に座り込んでいた
「今からゆいを部屋まで連れて行く
アキ、ゆいの部屋まで来てくれないか」
『私、今ゆいの部屋の前に居るから待ってるね』
電話を切ったアキは、深いため息をついた。
15分程でアキラとゆいが来た
『ちょっと、ゆいどうしたの?』
「酔っ払ってこの通り…
俺のせいなんだ…」
ゆいはアキラに体を支えられながら来たのだ
『とにかく部屋に入ろう』
アキはゆいに声を掛け、バッグの中から鍵を取り出し、ドアを開け、部屋の中に入る
ゆいをベッドに寝かせ、アキラに話を聞く
『アキラ、ゆいに話したんだね。彼女の事…』
アキラは静かにうなづく
「アキ、俺やっぱ最低な男だ。今も昔も…」
『アキラ…』