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戸惑い 33
怖い顔をしながら、書類を作っているアキ…
とにかく、必死だった
デスクの上で携帯が震えている。
携帯を見ると、ゆいからのメールだった。
「アキ…、私もうダメかも…
アキラはもう私の所には戻って来ない…」
アキはすぐにゆいに電話をした
プルルル… プルルル…
呼び出し音は鳴っているがゆいは出ない…
妙な胸騒ぎがした…
アキは仕事を途中で切り上げ、バックを持った
『課長、お先に失礼します』
課長がお疲れ様を言う前に、アキの姿はなくなっていた。
会社を飛び出したアキは、ゆいの事が心配で仕方がなかった
『ゆい、今行くからね』
タクシーを拾って、ゆいの部屋に向かった