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戸惑い 26
アキはそのまま席に戻った
古田はメモを見ていた
『昨日はごめんなさい
疲れていたみたいで…
来週、逢いませんか?
また連絡します』
メモを読んだ古田は、向かいに座っているアキに
『了解』と笑顔で言った
アキは考えた…
このまま古田を避けてばかりも居られない…
これからは新しいプロジェクトでも一緒だし、気まずいままでは仕事もやりにくい…
今は別れる訳には行かない…
だから、今まで通りに付き合って行くのが一番だろうと…
そう決めたのだったが、やはり気は進まなかった…
だが、この方法しか思いつかなかった…
こんな自分が情けなくて、嫌気がさしてしまう。