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戸惑い 24
下着姿だったアキは、黒のキュミソールとスカートをまとい、髪のセットに取り掛かる。
長い髪はアップにした。
『何か髪の毛傷んでるなぁー
肌も少し荒れてる…
不規則な生活のせいかな…』
と鏡に写る自分に呟き、香水を振り掛け、ジャケットを着て、準備完了。
『やっぱり現実に戻っちゃうんだよね…』
バックの中に携帯とタバコを入れる。
『さっ、今日も一日頑張りますか』
アキは気合いを入れ、会社へと向かった。
会社に着いたのは八時半
九時から仕事が始まると言うのに…
オフィスを見渡すと…
やはり来ているのは、アキの他は課長と古田だった…
他の社員は九時ギリギリに出社してくるのだ…