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戸惑い 16
古田は話を止めなかった
「会社で話さなきゃどこで話すんだ
電話しても出ない、メールの返事もない
一体どうゆう事なんだ」
その時、オフィスに誰かが入って来た
「星川さんと古田主任
二人ともまだ仕事してたんですか
随分頑張りますね」
それは桜田課長だった。
「僕はこれで失礼します課長、お疲れ様でした」
「はい、お疲れ様でした」
古田はそそくさと帰って行き、アキはホッとしていた
アキは大きく息を吐いた
「星川さん、コーヒーどうぞ」
課長はアキのデスクにコーヒーを置いた
『ありがとうございます』
アキは笑顔を見せ、ゆっくりコーヒーを飲んだ。