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戸惑い 13
ゆいはガッカリした顔をしていた。
「そっかぁー、アキにも話さなかったんだ」
心が痛かった…。
『うん…、ごめんね、役に立てなくて…』
「そんな事ないよ
アキが話してくれたから、アキラが連絡くれたんだもん
とにかく、アキラに会って話聞いて見るよ
どうなるかは分かんないけど」
ゆいが頼もしく見えた。
『ゆい、私は明るくて、元気なゆいに戻ってくれるの待ってるよ』
ゆいは、うっすらと笑みを浮かべた。
「そうだね
もうすぐ、プロジェクトチームの仕事も始まるしね
私もアキみたいに仕事に生きる女になろうかな」
悲しいジョークだった…
『何言ってんだか
とにかく、一緒に頑張ろ』
アキはそう言うしかなかった…。
その反面、アキラの話を聞いて、ゆいがどうなってしまうのか不安だった…