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年下の上司 7
メモを見つめる。
「今日、七時にいつもの店で待ってる」
古田からの食事の誘いだった。
実は、アキと古田は半年前から付き合っていた。
会社内で二人の事を知る人は居ない。
ゆいですら知らない…
会社の人に知られると何かと面倒なので、二人の関係は秘密にしていた。
アキはメモを破り、ごみ箱に捨てた。
アキはまた書類を見る。
すると…
「おいっ、皆集まってくれるか」
それは部長の声だった。
この部長が、つい最近まで課長だったのだ。
この企画部は、この部長が居たから、ここまで成長出来たとも言える。
課長が来たと言う事は、部長は企画部から移動になるのだろう。