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戸惑い 11
頭の中は、まだ整理がつかないまま、アキは朝を迎えた。
『おはよう』の挨拶と共に、また忙しい一日が始まる。
仕事をしているのが、一番いいのかな…
仕事に没頭して、余計な事を考えなくて済む。
そんな事を思いながら、また仕事に追われていた
『誰か~、これコピーして~
この書類、営業部に届けて』
目の回る様な忙しさの中で、アキはゆいを見た。
ゆいも今日は出社して、仕事に追われていた。
『主任、書類の確認お願いします』
アキは古田に書類を渡す。
「留守電のメッセージ聞いてないのか」
小さな声で古田は言った
アキは何も答えずに『失礼します』と言ってその場を離れた。