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視線 15
この日の二人は結局朝まで語り明かした
そして、改めて友達の大切さやありがたさが分かった様な気がした
一睡もせずに朝を迎えた
この日…
ゆいは今日一日会社を休む事になり、アキは一度部屋に帰ってから会社に向かう事にした
部屋に着いて、思い出した…
『一志』からのメールを…
アキはゆいの気持ちがよく分かる…
一志はアキにこう言った
『好きな人が出来た』
そう言って、アキの前から姿を消したからだ。
何故、今になって連絡してきたのだろう…
この三年、一度も連絡して来なかったのに…
『忘れよう…
このメールは一志じゃない…』
アキはメールを削除した