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視線 14
「アキどうしたの?
何で泣いてるの?アキ…」
涙が止まらないアキは…
何も言えなかった…
「アキ、私には何でも言って。
ちょっと頼りないかも知れないけど、私はアキの味方だからね」
アキはゆいの手を強く握り…
『ゆい…、ありがとう
何か昔の事思い出しちゃって…
ごめんね、私まで泣いちゃったらゆいの事励ましてあげられないよね』
アキはそう言いながら、涙を拭いていた
「アキ…
泣きたい時は泣こうよ
アキはいっつも我慢してるでしょ
私の前では我慢しなくていんだよ」
ゆいを元気付けるつもりが、逆に元気付けられてしまった…
ゆいの優しい言葉が、アキの胸に突き刺さった