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最後の恋  作者: 雅-miyabi-
視線
48/143

視線 11


ゆいが泣いている姿に、アキも思わず泣いてしまった。




『ごめんね、ゆい

こんな時こそ、一緒に居てあげるのが友達なのに…

私、友達失格だね』




ゆいは、大きく首を横に振った。




「アキ、ありがとう」




アキも首を横に振り、泣いているゆいを部屋の中に連れて行った。




部屋に入っても、ゆいは泣いていた




泣いているゆいを見ながら、アキは後ろめたい気持ちだった…




『やっぱり私は友達失格だ

ゆいは親友のはずなのに、ゆいは何でも話してくれたのに、私は隠し事ばかりしている

私はゆいを傷つけ、騙している…

三年前の事も、古田の事も、今日の事も…』




アキは心の中で、ゆいに謝るしかなかった…




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